マラリア。。。

以前「風をつかまえた少年 」という本を紹介したことがありました。
2011年1月30日(日)エントリー
この本の中には、こんな一節があります。
医療が充実していないため、村では多くの子供が栄養失調やマラリア、下痢などで小さいうちに死ぬ。…そのため、村では赤ん坊につけられる名前は、生まれた当時の状況や両親が抱いた恐怖を反映していることが多い。悲しいことだけれど、そういった名前を持つ人たちはマラウイじゅうに見つけることができる。たとえば、スィムカリーツァー(どうせ死ぬんだ)や、マラザニ(とどめを刺してくれ)、マリロ(葬儀)にマンダ(墓石)にペラントゥニ(すぐに殺せ)といった名前だ。
信じられますか?
我々日本人、のほほんと生きている場合ではないように思います。
マラリアやコレラといった病気は、私たちからすると縁遠い病気ですが、
アフリカなど、世界を見渡すとまだまだ本当に大きな病気です。
なんと、毎年100万人の人々が、マラリアで亡くなっているそうです。
最近、そのマラリアに有効かもしれない新たな化合物が、
ある海藻の中から見つかったそうです。
[ABC Science] Seaweed offers clues against malaria
「海藻は人間のような免疫反応は持たない。
その代わり、海藻は(菌の感染から)身を守るため、ある化合物を体内に保有している。」
800種もの海藻を調べたところ、抗マラリア薬としても有効な化合物が見つかったとか。
実用化できるかどうかはまだまだこれからですが、
こういう研究も、科学の重要性を示すよい例ですね。