【La Gajitta dello Sport AWARD】 23-24 | La Gajitta dello Sport

 

みなさんどうも。

EURO開幕前で皆さんの興味は専ら

アッズーリ!!なんでしょうけど、

今回はこちらをお送りします。

 

実は5シーズン前を最後に更新していなかった、

La Gajitta dello Sport AWARD

 

これは1年を通してポジション毎に優秀選手がっかり選手を僕が勝手に選定して紹介しようというコーナーなんだけども、親父が他界して社長になってしまい、忙しいことを理由にここ数年はサボっておりました。すんまそん。(実はそんなに忙しくありませんがw)

 

しかし今回、数名ほど「AWARDを楽しみにしている」という珍しい感覚の読者が出現したことと、20回目のスクデットということで、久々にやってみようと思った次第でありまっす。

 

例の如く、今回発表するのはあくまでも「個人的にそう思った」選手のため、賛否両論あるかと思いますが、どうかお許しを。今回はどうしましょうか、GK、DF、WB、MF、FWからそれぞれ優秀&がっかり選手を1名ずつ、計10名を選抜しましょうか。

 

最優秀GK

 

ヤン・ゾマー

この人しかいないので当然の選出。実はこのゾマー、加入時は意外にも懐疑的な意見が多かったのを覚えてるだろうか。オナナの代わりにとりあえず入ったGK、スイスの守護神とはいえ34歳、「ベントやトルビンが正GKでゾマーは控え」だ、などなど当時は言われてたわけで。

 

しかし、開幕からゴールマウスに入るとご存知の通り、とんでも反射神経で【めっちゃ止める…w】。オナナの存在なんぞすぐに忘れられる活躍を披露し、いたるところで「ゾマーを見てるとGKは体格じゃないんだなってのがわかります」と賞賛されるほどだった。ゾマーの好守によって勝てた試合も多々あり、こと数字のみで判断すれば22-23シーズン(オナナ)よりも失点数は約半分という驚愕の数値でフィニッシュした。

 

新シーズンは今の状況からすると、新たにGKを加えつつゾマーからそのGKへ移行するシーズンになりそうだが、今シーズンのような活躍をまたゾマーが披露するとなると…新たなGKの出番は少ないかもしれない…。ちなみに現在、噂のあったベントは獲得が難しいようで、ジェノアのジョゼップ・マルティネスに向かってるらしい(あのクリス・ヘムズワースに似てるGKか)。

 

がっかりGK

 

該当なし

ほとんどの試合でゾマーが起用されたため、アウデロやディ・ジェンナーロに矛先を向けることができず。強いて言えば、CLベンフィカ戦でJM10に前半だけでトリプレッタを許した時は「アウデロやっぱだめだこいつぁ」と思ったが、その後起用された試合ではそこそこだった。

 

最優秀DF

 

ヤン・アウレル・ビセック

今回のサプライズ枠。将来が期待されるドイツ産の超大型DF。パヴァールの加入により出番は限られたし、序盤なんかはわかりやすくフィットに苦しんでいたが、パヴァールの怪我により出場機会を増やすと、試合毎に徐々に改善していってるのがはっきりと表れていてた。みるみる成長を遂げる桜木花道を見守る安西先生感覚だった。

 

途中出場がほとんどだが、セリエではヘディングで2ゴール1アシストをマーク。CLアトレティコ戦でも、苦しい展開になるも最期の矢として息を吐いていたのが印象に残っている。超人的な身体能力を武器に、新シーズンはさらなる成長を期待したいところ。はっきり言って潜在的にはインテルにいるDFの誰よりも上なので、数年後バケモノ級のDFになってるかも。

 

がっかりDF

 

バンジャマン・パヴァール

本当は該当なしなんだけども、あえて挙げるとすればパヴァール。シーズンの目玉補強としてネラッズーロの一員となり、序盤こそ世界最高レベルのDFの名に恥じない卓越した守備&攻撃参加を見せてくれたが、11節のアタランタ戦で負傷。約2ヶ月チームから離脱し、CLグループステージ終盤も絡んで余裕がない時期に起用できなかった。

 

復帰後はこれぞパヴァールという洗練されたプレーを披露してくれたが、時折ビルドアップ段階での安易なパスミス(横パスそのまま掻っ攫われてピンチになったシーンもあった)もあり、あくまでも個人的にだが、期待されたシーズンを送れなかったとの評価で。ただ、絶対にもっとできる選手のはずだし、今後はCBの中央での起用も考えられるため、完全にフィットするであろう2年目が楽しみであーる。

 

最優秀WB

 

フェデリコ・ディマルコ

ペリシッチの控えから、ペリシッチ以上の存在へ。

22-23シーズン、ペリシッチの退団に伴い主力へと定着したディマルコだったが、今シーズンは完全に覚醒。高精度クロスにふら~っと位置の掴めない攻撃参加を武器に5ゴール6アシストを記録。ゴラッソが多かった印象だが、中でもフロジノーネ戦で見せたあのスーパーゴールは語り草となるだろう(てゆーかプスカシュ賞だろあれ)。

 

残念ながら攻守にアップダウンを繰り返すWBというポジションの特性上、60~70分で基本は交代させられてしまうが、インテルにとってもイタリア代表にとっても超貴重な選手のため、今後も大事に起用していきたいっすね。アウグストやブキャナンもいますし。

 

がっかりWB

 

デンゼル・ダンフリース

ダルミアンとのポジション争いに敗れ出場機会が減ったからなのか、契約延長の話がこじれてるからなのか、これまでのシーズンと比べ明らかにモチベーションを感じないといった面持ち、心ここにあらず状態だった。その体格を活かした攻撃参加は今シーズンも立派な武器となったが(4ゴール5アシスト)、雑な守備を度々指摘されるなど不安もあり。

 

契約期間も残り1年、インテルとしては現金化を考えているとの噂があり、代わりとなる右WBの調査をしているとの報道も。…大好きなキャラの選手のためできればインテルで大成してほしい選手なんだが、チームファーストを考えると…売り時なのかもしれない…

 

最優秀MF

 

ハカン・チャルハノール

チャルハノールがいるからブロゾは移籍してOK、との見立てだったが、それ以上の活躍を示した。個人的に文句なしの選出だし、セリエ公式の最優秀MFも受賞。大満足な1年でござんした。セリエでは13ゴール3アシストを記録(公式戦では15ゴール)、アンカーとしても世界有数の選手として変貌を遂げた。特にユベントス戦で見せたあの超絶パスは細江さんですら「うわ…すご…」と語彙力を失う事態に。

 

また、13ゴール中11ゴール(確か)はPKによるものだが、結局蹴ったPKを全て沈めるという荒業も披露。ジョルジーニョに代表されるステップを踏んでギリギリまでGKと駆け引きをして蹴る方向を決めるPKとは真逆で、読んでても取れないコース&威力で叩き込むそのスタイルは、新たなPKキッカーの形を示したかもしれない。(ただ、唯一の欠点としては…あれだけすげーPKやパスを繰り出すのにFKになるとまるで可能性を感じない…)

 

がっかりMF

 

デイビー・クラーセン

移籍期限ギリギリ、突然やってきた「こいつ誰やねん!」ことデイビー・クラーセン。中盤ながら飛びぬけた得点力を買われネラッズーロの一員となったが、ほとんど出番を与えられることなく1年を過ごした。特に酷いプレーをしていたわけじゃないが、他の選手があまりにも上出来だったため、残念ながらインサイドハーフの5番手をセンシと争う形となった。

 

あまりにも暇すぎたためか植毛手術を敢行。(毛根が)見事な復活を遂げ一時期インテリスタの話題を攫った。すでに来シーズンの構想には入っておらず、新天地を探しているとのこと。アヤックスに戻るか、もしかしたら別のセリエクラブで主力としてプレーしそうな気配もある。

 

最優秀FW

 

ラウタロ・マルティネス

キャプテンとして望んだ新シーズン、完璧なパフォーマンスでチームをスクデットに導いた。荒くれ者だった加入当初に比べ、キャプテンとなったことで落ち着きと余裕を手に入れた。そしてそれはそのまま、PA内での得点量産にも直結した。途中出場から4ゴール達成という信じられないような記録も打ち立て、気つけば24ゴールを記録し2位に大きく差を広げての得点王、そしてセリエMVPに輝いた。そして最近では、2029年までとなる新契約にサインしたとかなんとか。

 

ただ、欲を言えば…

24ゴールを叩きだしMVPを獲得したにも関わらず、個人的には「もっとできる」と思ってる。得点感覚やシュートセレクションこそ世界有数のストライカーだが、決めて当たり前のGKとの1対1やPKが苦手だったり、密集地で無謀な突破を試みる等、シンプルにプレーすべきところで難しいプレーをチョイスしてしまうクセが(加入当初ほどではないにしろ)まだ顔を覗かせる。

 

特に怪我なく1シーズンを走り抜けたが、2月下旬から2ヶ月以上ゴールから遠ざかっていたことも無視できない点で、セリエNo.1FWから世界No.1FWになるためには、もっと成長する必要がある。アグエロとよく比較するんだけど、まだ彼の域には達していない。

 

がっかりFW

 

マルコ・アルナウトビッチ

個人的に加入当初から「活躍する気配がない」と思っていたが、その通りだった。ジェコのような頼れるベテランFWに、なんて1㍉も感じさせてくれなかった。インテルを離れ13年、多くの国&クラブで確かな実績を積んで戻ってきたが、ボローニャで見せていた得点感覚はインテルでは鳴りを潜め、さらに左右の肉離れを異なる2つの時期で患ってしまい、人員の少ないFW陣営に多大な迷惑をかけてしまった。

 

スクデットが決まったあとの終盤戦ではそこそこ出番が与えられ、最終節で2ゴールを決めるなど出色のパフォーマンスを披露したが、やはりシーズン全体を通して「すぐ怪我していなくなりそう」「決定機をことごとく外す」という印象は拭いきれず。

 

どうやらインテルは、この選手をボローニャから1000万€で買い取らなければならないようで、今現在、必死になってアルナウトビッチの次の職場を探しているらしいが…35歳…どこが買ってくれるんだろう…。間違っても、1000万€をなんとか回収しようなどとは思わない方がいいだろう。タレミ(内定)やグズムンドソン(予定)のためにも、席を空けるという意味で安価で手放してもらいたい。それか、5番手FWで納得してくれるのであれば留めておいてもいいけど…

 

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以上、久々にやりました

La Gajitta dello Sport AWARD

いかがだったでしょうか。

 

上にも書きましたが、あくまでも個人的に選んでるのでその辺はあしからず^^;