【映画】特捜部Q(檻の中の女、キジ殺し) | 別冊! LGdS

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どうもこんにちわ。

 

以前、友人から勧められてた映画シリーズ【特捜部Q】をこの度見てみることにした。なんでも、デンマークが世界に誇るミステリー小説を映画化したとかなんとか。

 

一応現在この特捜部Qシリーズは1作~5作まであり、今回は3連休を利用してみた第1作「檻の中の女」と第2作「キジ殺し」をまとめてサクッとレビュります。

 

 

特捜部Q【檻の中の女】

★★★☆☆

 

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あらすじ(wikiより)

というかネタバレしてるねこれ

 

カール・モルクは、未解決事件捜査班の特捜部Qに降格・配属された。というのは、応援を待たずに彼が強引に捜索に入り込んだ容疑者宅で銃撃を受け、モルクは重傷、同僚二人のうち一人は殉職、もう一人は再起不能の重傷を負うという失態を演じたからである。

 

モルクは未解決事件の捜査資料を整理する中で、自殺とされている資料に興味を持つ。女性で新進気鋭の政治家ミレーデ・ルンゴーで、ミレーデは弟との船旅の途中で行方不明となり、その後も何も発見されないまま船上からの投身自殺と結論づけられていた。しかし、モルクはミレーデが誘拐されたのではないかとの疑いを持った。モルクは助手のアサドとともに捜査を始める。捜査の過程でスウェーデン警察に協力してもらったのがバレて、職務の範囲をこえているとして停職処分を受け、身分証を取り上げられるが、それでも粘り強く調査を続ける。

 

ミレーデ・ルンゴーは自殺したとして捜査は終了されていたが、実は死んでおらず、ラースという男によって圧力室に加圧されて監禁されていた。犯行の動機は、ルンゴーの父親が運転する車が、ラースの家族が乗った車を追い越そうとしたときに、ミレーデ・ルンゴーがいたずらで運転している父親に後から目隠しをしたために対向車線前方から大型トラックが来るのに気付くのが遅れ、あわててトラックを避けるためにラース一家の車を巻き添えにして転落させ、ラースの父親と妹を死なせていた事故を恨んでいたことである。生き残って車椅子生活をおくっている母親ウラを介護しながら料理人をしていたラースは、ある日テレビにルンゴーが新進気鋭の女性政治家として登場しているのを見かけ、恨みを隠して接近・誘拐し、1年以上にわたって監禁していたのである。

 

カールとアサドはルンゴーが監禁されている圧力室を探し出し、今にも死にそうなルンゴーを救出しラースを逮捕する。二人の粘り強く、命がけの捜査によって事件が解決したことで、警察署長は二人を刑事に復職させる。

 

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未解決事件を追う系の警察モノ映画。

知ってる俳優はいませんでしたが、見せ方巧いし混沌とした空気&緊張感で退屈せずに見れる映画ではあった。ほんと、その辺のなんちゃって話題作に比べれば全然見れる。

 

この「檻の中の女」に関しては、1点だけ。

 

なぜ弟ウフェを殺さないのか

 

この疑問だけなんだが、これ1点で途端に展開がチープになる。ラースはミレーデに対する積年の恨みを晴らすべく、ミレーデの弟であるウフェに近づいてミレーデを誘拐。

 

その後、監禁して長い年月が過ぎるわけだが、ラースはミレーデに近づく際に別人に成りすますなどかなりの用意周到さが伺える。ミレーデを監禁している場所も実家の隠し部屋。

 

弟ウフェは過去の事故が原因で障害を持っていて、まともに人と話すことができないという設定だが、だとしても、ミレーデへの唯一の手掛かりである弟ウフェを殺さずに放置しておくのは不自然。殺そうとするシーンもない。

 

実際にカールとアサドの2人は、ミレーデの弟から情報を得て、あっさりとラースに辿り着いている。仮にもし、ラースが完璧主義のもとウフェを殺していれば、カールとアサドは別のところから情報を得なければならないが、この映画は1時間半程度の尺なので、+30分くらい使ってもう一声欲しかったところ。

 

 

特捜部Q【キジ殺し】

★★★☆☆

 

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あらすじ

ローセという秘書が加わり新たなスタートを切った特捜部Q。カールが夜道を歩いていると、元警官の男が現れ、20年前に捜査が終了したはず双子惨殺事件を再捜査してくれと懇願する。

 

元警官の男をスルーしたカールだが、その後その警官は自殺。遺品の中には「カールさんよろしくおねげぇします」と当時の資料が残されていたことで、再捜査に乗り出すカール&アサド。

 

事件の重要な情報を持っているとされる女性キミーが失踪していることを知った2人は、彼女の捜索を始めるも、特捜部Qの動きをいち早く察知した同じく当時キミーの仲間だったや~つらも、警察よりも先にキミーを見つけるぞ!ってことで動き出す。

 

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2時間ちょっとという尺はいいし、相変わらず事件の真相に迫っていく展開も緊張感があって面白い。今回はところどころ回想が長めに挿入されているものの、前作にあった矛盾点などは見受けられず…

 

だったんだが、最後で台無しだった

 

ネタバレすると、確保したキミーだったが、出廷の際に警官にヘッドバッドを食らわして脱走。そいつ1人ぶっ飛ばしただけで抜け出せられる留置場のセキュリティはどうなってんねんとツッコミを入れつつも、最もガッカリしたのはラストだった。

 

事件の重要参考人であるディトレウ&ウルレクの2人を追い、ようやくウルレクの家に侵入し家宅捜査。重要な証拠をウルレクの家から持ち出すことに成功したカール&アサドだが、ウルレクに見つかり監禁されてしまう。

 

警官をぶっ飛ばして脱走したキミーが参上。カール&アサドを助け、「わたしは決着をつけるわ」と元彼のディトレウを追う。おいおいいつから主人公になったんだおめーは…

 

ウルレクはアサドが射殺。フィナーレは例のシーン。

元彼ディトレウにガソリンをぶっかけて立ちすくむキミー。カールが説得を試みるも、キミーはガソリンに着火。ディトレウは悲惨な死を遂げるものの、なんとキミー、ここで自らも火に飛び込んで自殺する。唖然とするカール&アサド。何ともいえない空気の中、映画は終わる…

 

ちょっとまて、

解決してないやん!w

 

当時を知る重要参考人(ていうか犯人)を2名、助けたいはずのキミーも死亡するバッドエンド。バッドエンドにする場合爪痕を残してナンボのところがあるが、特捜部Qはシリーズものだし、今作に限って言えばシンプルに【特捜部Qの大失態】で映画が終了してる。これは…なんなのか…

 

ということで…2作とも、

なんかもったいない。

今日帰ったら3作目見ようかな~どうしようかな~