Bodegas y Vinedos Ponce P.F. 2011です。
スペインの新進の作り手の手になる、ボバルという地ブドウを生かしたワインとのことです。
P.F.は、この作り手のワインとしては中位ですが、上位のものでも5000円しない庶民的なものになります。
スペインの新進の作り手の手になる、ボバルという地ブドウを生かしたワインとのことです。
P.F.は、この作り手のワインとしては中位ですが、上位のものでも5000円しない庶民的なものになります。
ラベルは、非常にシンプルですが、たくさん並んだワインの中では非常に目立ち、デザインには機能性があります。P.F.は区画名のピエ・フランコの頭文字だそうです。AÑADAは調べてみると単一年熟成という意味らしく、vintageみたいな意味になるのでしょうか。
D.O.マンチュエラですが、地区のラベルとしてはスペインの他の有名地区はホログラフィーがついた綺麗なラベルが多いのに比べおまけ的で、実にシンプルなものです。
シールキャップも何も模様がなく、ワインとして本質的ではないところにはお金をかけない姿勢がうかがわれます。
コルクは短めで、コルクへのワインの侵入も結構あり、長期保存すると崩れそうな栓です。
ワインの色は非常に濃く、コルクについた色素も年数を考えればかなり濃いものです。
開栓時から、干しぶどう、あるいは傷んだリンゴかプラムの香り、赤ワインには珍しい弱い炭酸を感じ、嫌みの無い微かな苦みと共に、雑味のないたっぷりとしたタンニンの渋み、適度な酸味を伴った十分な果実味を感じ、後味にも長く果実味と柔らかな渋みが残ります。
しかし、長熟に向きそうな力強い渋みや、若いワインにありがちな青臭さ、樽香はほとんどありません。舌触りはとろみはなく割とサラッとしており、そういう意味での濃厚さ、甘みはありません。また微かですが、プラスチック臭いというかビニール臭いと言うか、独特の香りを感じることが出来ます。
このワインの味がボバルという品種を代表するものなのかどうかはわかりませんが、カベルネ、ピノ、グルナッシュなど国際品種とは異なる一つの独立したもののように感じます。ただ結構主張するものがあるので、繊細な料理にはあわないかもしれません。
価格を考えれば、非常にコスパが高く早飲みできるワインで、是非、上位キュベとなるエストレチャも試してみたいと思います。