「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」といったドキュメンタリーでも名作を送り出しているビム・ベンダース監督が、ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガドを捉えたドキュメンタリー。
モノクロを基調とし、人間の死や破壊、腐敗といった根源的なテーマと、その荘厳な作風から「神の眼を持つ写真家」とも言われるサルガド。地球上の最も美しい場所を探し求め、ガラパゴスやアラスカ、サハラ砂漠などで撮影を行い、圧巻の風景を写し出したサルガドのプロジェクト「Genesis(ジェネシス)」に、ベンダースとサルガドの息子ジュリアーノ・リベイロ・サルガドが同行。2人の視点から、写真家サルガドの足跡を解き明かしていく。
スタッフ
・監督
ビム・ベンダース
ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
・製作
デビッド・ロジエール
・製作総指揮
ビム・ベンダース
・脚本
ビム・ベンダース
ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
デビッド・ロジエール
・撮影
ヒューゴ・バルビエ
ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
・音楽
ローレント・ピティガント
・キャスト
セバスチャン・サルガド
作品データ
原題 Le sel de la terre
製作年 2014年
製作国 フランス・ブラジル・イタリア合作
配給 レスペ、トランスフォーマー
上映時間 110分
オフィシャルサイト
セバスチャン・サルガドとは・・・(Sebastião Salgado, 1944年2月8日 - )は、ブラジル・ミナスジェライス州出身の写真家。ドキュメンタリー写真・報道写真の分野で活動する。セバスティアン・サルガードと記載されることもある。
1973年、アフリカでの仕事の合間に撮影していた写真を本格的に追求するため、ICOを辞職。パリに戻り、フリーランスのフォトジャーナリストとして活動を始める。当初は妻レリアが建築事務所で働き家計を支えたが、同年にニジェールで撮影した作品がフランスのカトリック系有力NGOであるCCFDのポスターに採用され、サルガドはフォトジャーナリストとして認められる。この時の収入でサルガドはライカを購入し、現在まで使用している。
当初、サルガドはシグマという通信社に所属していたが、1975年にガンマに移籍。1979年からマグナム・フォトに所属した。1982年には、ラテン・アメリカを撮影したシリーズにより、ユージン・スミス賞を受賞。 1984年には写真集「Other America」でPrix de la Ville de Paris et Kodakを受賞。
同年、サブサハラの干魃の取材を開始。1985年にワールドプレスフォトアワード受賞。1986年には写真集『サヘル:苦境にある人間』を発表。1988年にはこれを再編集し『サヘル:道の終わり』を発表。1986年、サブサハラ取材を終え、グローバル化によって変質する鉱工業の現場を取材するプロジェクトを開始。この取材は1991年まで続き、写真集『人間の大地 労働』として1993年にまとめられた。次にサルガドが取り組んだのは、移民や難民の問題で、これは1993年から6年間のプロジェクトとなり、2000年に2冊の写真集『Exodus』『Les Enfants de l'exode』として発表された。またこの間の1994年、マグナムから離れ、自身の制作会社アマゾナス・イメージズを設立。この背景には、マグナムに所属する写真家を活動領域によってグループ化すべきという提案が受け入れられなかったことがある。
1999年、父親の農園跡への植林プロジェクトを開始。これは大地学院と名付けられた。2002年には大地学院から派生して、世界各地の美しい自然を撮影するプロジェクトの構想が始まり、2004年から2012年にかけて「Genesis」と名付けられた32本のフォトルポルタージュを制作した。この成果は2013年に写真集『Genesis』としてまとめられた。
とても印象的な1枚の写真を撮られると思います。予告の動画や映画のポスターを見ると、私たちのような人では考えられないような視点と、地球全体を見れるぐらいの広い視野を持っている稀有な存在です。当時映画館で観ていて、地球の視点を大画面で感じられて鳥肌が立ったのを覚えています。そのなかでも環境問題から動物を撮った写真には、その動物そのものの仲間がシャッターを撮っているかのようなすばらしい一瞬を切り取っています。
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