「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞し、単行本デビュー作「MISSING」で一躍脚光を浴びた本多孝好の人気小説を映画化。

一見何の変哲もない幸福に満ちた家族ながら、裏では犯罪に手を染める一家の母が結婚詐欺相手に誘拐され身代金を要求されたことで、母を取り戻すため奮闘する家族の姿を描く。

監督は、『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』の蝶野博。それぞれに過去を抱える血のつながらない5人家族の父親に竹野内豊、結婚詐欺師の母には松雪泰子がふんする。

 

あらすじ

空き巣の父・和彦(竹野内豊)と結婚詐欺師の母・皐月(松雪泰子)は、 犯罪で生計を立てながら3人の子どもたちと暮らしていた。そんなある日、 母の詐欺が相手に見破られたことで誘拐され、身代金を要求されてしまう。血のつながりはなくとも、それぞれに苦しい過去を持つ寄せ集めの家族は、ささやかな幸せを守るため立ち上がる。  (シネマトゥデイ)

 

 

スタッフ
監督  蝶野博
原作  本多孝好
脚本  安倍照雄
製作総指揮  奥山和由
製作  中村直史・野崎研一郎
プロデューサー  神夏磯秀・三宅はるえ
撮影  木村信也
照明  藤森玄一郎
美術  中山慎
録音  照井康政
編集  鈴木理
音楽  村松崇継
スタイリスト  浜井貴子
ヘアメイク  竹下フミ
助監督  吉田和弘
制作担  当奥泰典
 

キャスト

竹野内豊  和彦

父。職業は空き巣泥棒。貧乏から窃盗で服役。妻が面会に訪れた最中に子供が交通事故で死亡したことにより獄中離婚。

 

松雪泰子  皐月

母。仕事は結婚詐欺師。元夫の平山からのDVを受けていた。

 

坂口健太郎  淳

長男。ゲンジの元で偽造師の腕を磨く。裕福な家庭に育つものの厳格な両親の弟との兄弟差別による心理的虐待を受けていた。両親を殺そうとしたところを空き巣帰りの和彦に拾われる。

 

黒島結菜  明日香

長女。中学3年。実父からの性的虐待を受け続けていた。ホームから飛び込み自殺をするところを同じく自殺しようとする皐月に救われる。

 

池田優斗  隆史

次男。小学四年生。児童虐待を受けていた。空き巣に入った和彦に救い出される。

 

村本大輔  ミツル

皐月の結婚詐欺のターゲット。皐月と同様の結婚詐欺師で不動産王の息子と名乗る。

 

千原せいじ  平田

皐月の元夫

  

板尾創路  友井

淳の実父

 

國村隼   ゲンジ

和彦が服役中に知り合う偽造師

 

 

映画『at Home』製作委員会

製作年:2014年

製作国:日本

日本公開:2015年8月22日

上映時間:1時間50分

配給:ファントム・フィルム+KATSU-do

製作:ブースタープロジェクトカラー

 

複雑な家族で起こる日常の中で血のつながりのない家族がどのようにつながっていくのか家族という関係が成り立つのかがどうなるのか最後まで注目の作品。

原作者の本多孝好さんは良く読んでいて好きな作家のひとりです。ミステリーの作品はあまりよまないのですが、本多さんの作品は読みやすくて最後の驚きが病みつきになる作品が多いように思います。

母である皐月の詐欺がばれて誘拐される。誘拐された母の事件が発端に血のつながりがない家族の関係が変わっていきます。複雑な家族になかで、家族を守りたいと思う父の和彦を含めて息子・娘たちが誘拐された母を助けるために行動を起こす。奇妙な関係が家族に近づいていく姿が不思議でおもしろかったです。映画を観るのもいいのですが、私は原作の本多孝好さんの作品を読んでほしいです。素晴らしい作品が多いので、1冊読んでほしい!!

 

 

 

 

「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集

この作品に出合ってから著者の作品を読み始めました。

読んだ後も、頭のどこかに残るぐらい、大きな衝撃を受けた作品です。

 

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。ある末期患者の願いを叶えた事から、彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。恋心、家族への愛、死に対する恐怖、そして癒えることのない深い悲しみ。願いに込められた命の真実に彼の心は揺れ動く。ひとは人生の終わりに誰を想い、何を願うのか。そこにある小さいけれど確かな希望―。静かに胸を打つ物語。

 

〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!

【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!