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1987年に刊行されベストセラーとなった村上春樹の代表作「ノルウェイの森」を、『青いパパイヤの香り』『夏至』などのトラン・アン・ユン監督が映画化。

亡くなった親友の恋人との関係を通し、主人公の青年の愛と性、生と死を叙情的につづる。主人公には松山ケンイチ、大切な人の死をきっかけに主人公と心を通わせていく女子大生に菊地凛子がふんし、複雑な人間性を繊細に演じる。

トラン・アン・ユン監督のみずみずしい世界観と、深遠な村上春樹ワールドの融合に期待。

 

あらすじ

ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹かれていく。

 










とても美しい映像表現で取り込まれそうになりました。自然と人間の生活感の差を感じ、男女間の恋愛感情を独特の言い回しと表現されています。原作も読んでいて、村上春樹さんの本も数冊読んでいるので、独特な世界観は体験していましたが、どのように映像化するのか楽しみにして観に行った覚えがあります。はかない関係のなかでお互いを求めていく素直な感情と、惹かれあうなかでうまく重なり合わない感情に胸が痛みます。