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15歳の元旦に集団レイプに遭い、加害者の男たちへの復讐だけを胸に生きてきたという雪村葉子による衝撃的な手記を、初監督作品『受験のシンデレラ』でモナコ国際映画祭最優秀作品賞、介護離職を扱った人間ドラマ『「わたし」の人生』で同映画祭人道的映画監督賞、主演女優賞(秋吉久美子)、主演男優賞(橋爪功)を受賞した、精神科医の和田秀樹監督が映画化した『私は絶対許さない』が完成し、4月7日(土)~テアトル新宿、他にて全国展開する。

本作は主人公目線ですべてが撮影される完全主観撮影で、よりリアルにレイプシーンなどを描いており、精神科医ならではのトラウマを描く新感覚社会派エロス作品である。脚本には、『キャタピラー』『花芯』『四十九日のレシピ』の黒沢久子、撮影監督には『ラヂオの時間』で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した高間賢治、音楽には、2008年プッチーニ国際賞を日本人で初受賞した世界的音楽家・三枝成彰、編集にはほとんどの北野武作品を手がけ、日本アカデミー賞最優秀編集賞を受賞した太田義則など、実力派が集結した。主演の葉子役は、数々のミスコンを経て、注目度NO.1のグラビア女優として活躍が期待されている平塚千瑛と、NHK大河ドラマ「西郷どん」への出演も決まっている西川可奈子がW主演で演じ、体当たり演技を披露している。

 

 

 

東北地方の田舎で育った中学3年生の葉子(西川可奈子)は、メガネに化粧っ気のない素朴な女の子。厳格な父(友川カズキ)と、女々しく意地悪な母(美保純)と、優しいがどこか他人事の様に接する祖母(白川和子)と、小さな弟と妹に囲まれて平凡に暮らしていた。あの日までは。

年末、若い男達に無理やり輪姦されたのだった。元旦に全身傷だらけで帰宅した葉子を待ち受けていたのは、冷たく突き放す家族と親戚だけだった。体のみならず、心もズタズタにされ、天涯孤独の様な気持ちだった。ひょんなことからレイプ犯の一人である若者の養父・早田(隆大介)と出会い、援助交際という名の契約を交わす。どうせ私は傷物なんだから。

冬休み明けの学校でも、瞬く間に輪姦された噂は広まり、イジメが始まった。その間も援助交際でコツコツと大金を稼ぐ葉子。一刻も早くこの地獄から自力で抜け出すために。そしていつか、あの男達に復讐するため。高校卒業後、大都会東京へ。すぐさま全身整形し、昼間は真面目な学生、夜は学費や生活費を稼ぐべく風俗で働いていた。そんな中、葉子(平塚千瑛)は客としてきた雪村(佐野史郎)に出会う。彼は将来の夫になる人だった。しかし、ある日、彼の真実を知ってしまう。

そんな体験を実際に持つ雪村葉子さんが35歳になって執筆した手記を元に、何に対して復讐しているのか。あの男達への思いは。

 

 

言葉で表現するにはあまりに陳腐にも感じるひどい15歳の体験と波乱のその後の人生であり、衝撃的な作品で最後まで見入ってしまいました。なんと言っていいのかわかりませんが只々、復讐の意味を考えていました。