東京のとある町で暮らす夫婦の生活の陰影を描いたラブストーリー。監督は、自主映画「おわりはおわり」でPFFアワード審査員特別賞を受賞し、「サニーデイ・サービス」のミュージックビデオなどを手がける川原康臣。
テレンス・マリックやハーモニー・コリンの作品でも使用されたトイカメラ「デジタルハリネズミ」を使って全編を撮影することで、味のある映像とともに、夫婦の生活を覗き見るかのような感覚を与えている。
東京のある町に暮らす若葉のぞみは心を病んでしまい、それが原因で夫の朝夫と些細なケンカばかり繰り返している。そんなある日、朝夫の妹の凛が夫婦のもとを訪れ、3人での奇妙な共同生活が始まる。兄を強く慕う凛は、のぞみと朝夫の間を引き裂こうとするのだが。
トイカメラで撮影しているので、透明のフィルターが間に入っているような映像になっています。少し違和感を感じますが、すぐになれました。夫婦の関係と、その夫婦を引き離そうとする妹の関係が恐ろしく感じました。
精神の病気と夫婦関係、兄妹関係と微妙なバランスのなかでどのように感情が変化していくのかザワザワしながら観ていました。
寝てるときだけ、あいしてる。
2018年3月31日から劇場公開中です。