養護施設で働く主人公と軽度の知的障害を持つ少年の友情を描いた、小説「バケツ」を映画化。
養護施設で働くことになった神島は軽度の知的障害を持っていて、盗癖のある「バケツ」というあだ名の15歳の少年と出会う。母親から虐待をされていて、捨てられて養護施設に入ったバケツ。唯一の兄弟からも見放されて、施設からも追い出されてしまう。神島はそんなバケツを引き取り、面倒をみることになる。自分なら他人の面倒はみないな。それも知がないのが原因です。
2人が同じ感じではなく、どこか欠けていたり、あいつより少しだけ良くできていたりとふたりの関係がうまくいくことがあります。だれでもできることはあるし、できないこともある。そのなかで二人の関係が強力な関係になる。なんとかなると思っているとなんとかなったりする。思っていることを信じていればできることもある。障害のあるなしには関係なく、ふたりの関係を最後まで応援するような気分で観ていました。