はじまりはありふれた人探し…のハズだった。失踪した女子大生 その裏で見え隠れするのはひとつの殺人事件。調査を進める中で浮かび上がったのは、モデルクラブの美人オーナーマリと、冷酷非道な裏社会の住人北城。卑劣な罠が、次々と探偵と高田に襲い掛かる。やがて起こるもう一つの殺人事件、高田の敗北、巨額の薬物取引、巧妙なハニートラップ、裏切りに次ぐ裏切り。事態はただならぬ様相を呈し始めていた。そしてマリは、自ら裏社会をも欺き、2人の前にやってくる。
北の大都会・札幌・ススキノを舞台にした、大泉洋、松田龍平がコンビを組んだ、探偵シリーズの第3弾。
前2作に比べ、ハッチャけた感じは少なくて落ち着いたストーリー展開になっている。田口トモロヲ、松重豊、リリーフランキー、北川景子、前田敦子など、多彩で豪華な顔触れで個性的な演技を魅せてくれる。主人公である探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)は、女子大生(前田敦子)失踪事件の真相究明を依頼されて調査を進めるうちに、モデル事務所のオーナ・マリ(北川景子)に出会う。マリを追ううちに、失踪事件は思わぬ展開を見せて2人は次第に大きな事件に巻き込まる。
昭和のレトロ感が漂う和風ハードボイルド作品であるが、大泉洋と松田龍平のコンビが生み出す雰囲気がおもしろくて好きです。シリアスさの中に軽妙で洒落た洋画を観ているような気分になります。