石川県の老舗旅館を舞台に「あの時、伝えられなかった思い」を抱えた人びとが、時を超えて家族の絆を取り戻す姿を描いたファンタジー。
仕事に忙しい母親にかまってもらうため、父親と狂言誘拐を計画する娘。神様の存在を信じる息子を育てるシングルマザー。女優をあきらめて実家の旅館に帰ってきたが、母親との折り合いが悪い娘。不思議な注意書きが書かれたリモコンによって、現在、未来、過去で描かれる3つの家族の出来事にささやかな奇跡が生まれていく。
岡野真也が現在パートで老舗旅館の女主人・泉凛香役を、内山理名が未来パートで凛香の娘でシングルマザーの木下ゆかり役をそれぞれ演じる。齊藤工監督作「blank13」などの脚本を手がける西条みつとしが自身の劇団「TAIYO MAGIC FILM」で上演した同名戯曲を脚本化。監督は本作が劇場映画初監督作となる横尾初喜。
佐渡島で代々民宿を営む家族にまつわるお話。
家族は近い存在で分かり合っているようで、色々なすれ違いがあるもの。それを乗り越えていくのもまた家族の関係です。
話の展開が分からないまま進んで行くのですが、最後でつながる驚きの仕掛けがあり、全てが最後にハッとするように理解できます。


