ダンスに人生をかける天才バレエ少女が成功と挫折を経験しながら成長していく姿を描いたフランス製ドラマ。
バスティアン・ビベス原作による人気グラフィックノベルをもとに、ドキュメンタリーや長編映画などを手掛けてきたバレリー・ミュラーと、自身もダンサーや振付家として活躍するアンジュラン・プレルジョカージュが共同で監督を務めた。
ロシア人の少女ポリーナは厳格な恩師ボジンスキーのもとで幼い頃からバレエを学び、将来を有望視されるように。しかし目標としていたボリショイバレエ団への入団を目前にしたある日、コンテンポラリーダンスと出会い、すべてを投げ打ってフランスのコンテンポラリーダンスカンパニーへの入団を決意する。
主人公ポリーナ役には、本作が映画デビューとなるアナスタシア・シェフツォワを抜擢。コンテンポラリーダンスの振付家役を「ショコラ」のジュリエット・ビノシュが演じるほか、パリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガール、「胸騒ぎの恋人」のニール・シュナイダーが共演。
親や教師の操り人形ではイヤ。自分のダンスを踊りたい。
ロシアから南仏、そしてアントワープへ。模索を続けるヒロインは痛々しいけれど、どこか共感もできる。
人をお手本に型にはまったダンスを踊る日々がいやになり、前髪を切ったポリーナ。父を喪って初めてリリアの言った事が分かったポリーナが踊る最後のシーンがすごく良かった。
雪の林間でポリーナだけに見えたヘラジカは何だったのか。
個人的には、ポリーナのお母さんも気になります。夫が亡くなりひとりになって、これからは、もう娘に夢を託すのではなく彼女自身の人生を歩んでほしいから。