SUNのイントロ1小節でずいぶん練習するところがありますね。でもこうやってこのポイントを克服することで、プレイの幅がグ~ンと広がることがあります。ということで、身体で覚えたリズムに乗せて、ギターを弾いてみましょう。
これが弾ければいいわけなので、ひたすら練習あるのみですが、少し覚えてほしいこともあるので話します。
まずCm7ですが、このコードの構成音を見ると、RootにあたるC音は5弦で押さえています。つぎにB♭m7ですが、こちらもRootは5弦で押さえています。そして、ダイアグラムを見るとわかるように、左手全体の形は同じですね。これは構成音の特徴が同じだから当然のことですが、要するにこのことを利用すれば、たとえばBm7、Dm7、E♭m7なども5弦でRootを押さえるような左手のm7のフォームをつくれば、コードが押さえられることになります。
ずっと前に、バレーコードの練習でA→G→F→Eというコードチェンジを練習してもらいましたが、このコードの場合は6弦でRootを押さえるメジャーコードのケースに当たります。
同じ考え方をすれば、D♭M7も5弦にRootがありますから、このまま左手をスライドさせれば、いろいろなM7が押さえられることになります。これ以外のコードでも同じことが言えるので、ギターの場合はいろいろなコードを暗記する必要はなく、理解すればいいのだということがわかってもらえたのではないでしょうか。昨年末からコードの構成音について話をしてきましたが、やっと実践につながりましたね。
それと、カポの使い方のところで話しましたけど、今回のコードもカポを1フレットにつければ、上のダイアグラムにあるような簡単なコードに変えることができます。でもこれだと開放弦を含んだ押さえ方になるので、シンコペーションのところの休符で音をスパッと切ることができません。つまり、切れのないリズムになってしまうのです。だから、この曲の場合はカポを使わずに、バレーコードのまま演奏することを目指してください。できればストラトを使うといいと思いますが。