北海道緊急治水対策プロジェクト | よこやま信一公式ブログ

北海道緊急治水対策プロジェクト

北海道では昨年8月17日から31日までの2週間に4つの台風が接近または上陸し、記録的な大雨による甚大な被害が発生しました。とりわけ、十勝(とかち)川、常呂(ところ)川、空知(そらち)川では堤防が決壊し、多くの家屋や農地が浸水し、道路や橋などが流失・損傷しました。

国交省北海道開発局は、昨年末に、大きな被害を受けた河川を中心に関係機関が連携してハード対策とソフト対策を一体的に取り組む「北海道緊急治水対策プロジェクト」を実施することを決めました。

ハード対策では、昨年10月6日の予算委員会で私が取り上げた「改良復旧」を再度災害防止のために約4年間で集中的に実施します。これにより、国管理河川の十勝川や常呂川、道管理河川の芽室(めむろ)川やペケレベツ川などの約706か所で集中的に堤防整備、河道掘削、護岸整備などが行われることになります。このうち国管理河川・ダムは108か所あります。

一級水系では「減災対策協議会」を設置し、5年間で実施する減災のための取り組みを「取組方針」としてまとめています。このような協議会を今後、二級水系においても設置を進めます。その上でソフト対策では、住民避難を促すためのタイムラインの作成や改良、これらに基づく訓練、水位周知河川の指定の推進などを、国、北海道、市町村が連携して取り組みます。

農地復旧との連携は、昨年の予算委員会で答弁されたとおり、河道掘削工事で出た掘削土を農地へ運搬し農地復旧に利用します。

ハード対策は、雪解けから本格的な工事になると思いますが、これらにより、早期の災害復旧が期待されます。