十六橋水門を視察 | よこやま信一公式ブログ

十六橋水門を視察

1010日に福島県郡山市で20164月に日本遺産に認定された十六橋水門を、山口代表らと視察し、安積疎水土地改良区から十六橋の由来や安積疎水の果たしてきた役割などの説明を受けました。

まず、戊辰戦争時に白虎隊が向かった先が十六橋と聞き、興味津々で説明に聞き入りました。橋を破壊して新政府軍の進路を阻止する任務を与えられていたとの歴史は、地元の皆さんには当然のことでも、観光客には新鮮な史実。こうしたストーリーを見聞できるのも日本遺産の特徴です。

十六橋水門は、明治13年の猪苗代湖疎水事業によって猪苗代湖をダム化するための重要な施設となりました。その設計を担ったのは、オランダから招かれたファン・ドールンです。

安積疎水ができるまで郡山は水が不足する原野でしたが、疎水開削により今の繁栄が築かれました。そのためファン・ドールンは、郡山市民から深く尊敬され、十六橋水門の広場に猪苗代湖を見つめるように立派な銅像が建てられました。

この銅像にも戦中戦後のエピソードがあるのですが、それは現地を訪れて知ってもらいたいと思います。

郡山市は東京オリンピック・パラリンピックではオランダのホスト・シティになっています。オランダ人には無名と言ってもいいファン・ドールンを通じて、オランダとの新たな交流の展開が期待されます。