784『ココ・アヴァン・シャネル』→無名時代の彼女 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

本作の主人公である「ココ・シャネル」について追ってみると、こんな案内に

なっていました。

~ココ・シャネル(Coco Chanel/1883-1971年)は、フランスの

 ファッション・デザイナー、企業家。

 彼女が創設したシャネルブランドは世界有数のファッションブランドとして

 現在も営業している~

 

「現代人の常識」とまでは言い切れませんが、ファッションに疎い筆者でも、

ある程度は承知していることです。

ではタイトルになっている『ココ・アヴァン・シャネル』(Coco avant Chanel)の

「アヴァン」(avant )って何?

 

いわゆるミドルネームにあたるものかとおもって、念のために調べてみると、

出生名はガブリエル・シャネル(Gabrielle Chasnel)または

ガブリエル・ボヌール・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)となっており、

「アヴァン」(avant )はどこにもありません。

 

そこで、しつこく追跡すると、こんな説明に遭遇しました。

~「アヴァン」(avant)は、フランス語で「前に」や「以前に」という意味です。

 ですから、この映画タイトルは、シャネル(ココ・シャネル)がファッション界で

 有名になる前、つまり彼女がまだ無名であった時代の人生を描いていることを

 示しています。 また映画では、彼女が成功する前の生活やキャリアの初期段階が

 中心に描かれています~

 

なるほどと思いきや、今度はこんな疑問です。

~出生名(本名)は、ガブリエル(Gabrielle)とか、ガブリエル・ボヌール

 (Gabrielle Bonheur)だとされているのに、だったら「ココ」(Coco)って?~

 

この疑問に対してはこんな回答が。

~「ココ・シャネル」の「ココ」は本名ではありません。

 「ココ」という名前は彼女の愛称で、シャネルが若い頃にキャバレーで歌手を

 していた際に使われたニックネームです。

 この愛称にはいくつかの由来説がありますが、彼女が歌っていた歌の一つ

 「Qui qu'a vu Coco?」から来ているとも言われています~

 

そして、その「半生」にはこんな経歴も刻んでします。

~シャネルは、第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるフランス占領の間

 (1940-1944年)、ドイツの外交官かつ諜報員であった男爵と不倫し、

 ドイツ当局に協力的な姿勢を取っていた。

 ドイツの敗北後、「裏切者」たちが枢軸国に対する協力者として訴追される中、

 シャネルは愛人の男爵とともにスイスに亡命し処罰を免れたが、

 この対独協力行為と亡命は彼女の評価に影響を与えているだけでなく、

 しばしば批判の対象となっている~

 

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「ココ・アヴァン・シャネル」 2009年 監督:アンヌ・フォンテーヌ/  

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  オドレイ・トトゥ/

 

ココ・シャネルを演じるのは、

2001年『アメリ』(監督:ジャン=ピエール・ジュネ/)

の宣伝ポスターの風貌で強烈な印象を放ったオドレイ・トトゥ/

2006年『ダ・ヴィンチ・コード』(監督:ロン・ハワード/)

では、トム・ハンクス/イアン・マッケラン/ジャン・レノ/ら、名だたる

名男優と堂々たる共演を果たしています。

 

この他の出演者には、ブノワ・ポールヴードルサレサンドロ・ニヴォラ

マリー・ジランエマニュエル・ドゥヴォス/らの名が挙げられていますが、

筆者自身はよく承知していません。

 

監督は、ルクセンブルグ生まれの女性監督であるアンヌ・フォンテーヌ/が

務めましたが、筆者はこちらについても寡聞にして存じません。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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