アパルトヘイト(白人黒人/人種隔離政策)体制下の南アフリカ
共和国を舞台に、難攻不落の刑務所に投獄された人種差別撤廃
運動家が集団脱獄に挑戦した姿を描いています。
1978年に実際にあった出来事がノンフィクション
『Inside Out: Escape from Pretoria Prison』として上梓され
それを原作としているとのことです。
南アフリカ共和国というとついついマンデラ大統領をイメージ
しやすいのですが、彼が27年の投獄生活の末に釈放を得たのが
1990年のことだそうですから、本作に描かれた出来事は
マンデラ自身もまだ投獄されていたことになります。
それはともかく本作の見どころは作品タイトルにも謳われている
ように「鍵」にあります。
刑務所内で木工の作業を課されていたことを幸いに、監視の目を
盗み、刑務所の鍵を木で複製します。
この「木製鍵」という点が、映画的にも面白い。
しかし、そこは刑務所ですからさすがに複製は容易でなく、コトは
なかなかうまく運びません。
映画的にはそこがハラハラドキドキとなって盛り上がっています。
何気に観る機会に恵まれたものですが、その割にはしっかり
楽しんでしまいました。
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「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵ハリエット」
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2020年 監督:フランシス・アナン/
左)ダニエル・ウェバー/右)ダニエル・ラドクリフ/
出演は、「ハリー・ポッター」シリーズですっかり人気俳優に
なったダニエル・ラドクリフ/
「ハリー・ポッター」からは想像しにくい髭モジャ顔で登場
しています。
脱獄仲間の役にダニエル・ウェバー/の名がありましたが、
よく知らないだけでなく、その他の俳優についても
まったくと言っていいほど知りません。
イギリスとオーストラリアによる映画製作という点もあって、
日本では知名度が低いのかもしれません。
監督についてもその通りで、フランシス・アナン/の名が
ありますが、残念ながら寡聞にして存じません。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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