ライヴ中のトラブル話になり、SHAME時代の事から団長の大事な日の事、そしてMALICE MIZER時代にGACKTさまが目撃した想像も付かないトラブルに見舞われたMANA様の話など
つづきです
団「CUTTさんも「SHAME」時代色々とありましたか、忘れられないトラブルや事件って」
C「今鮮明に兄ちゃんが言った事は覚えてまして、ちなみに「ZERO and INFINITE」っていう曲ですけど、こちらとしては兄貴が立ち上がってそんなに盛り上がってないライヴ、群馬やったかな」
桂「場所を言うな」
C「こりゃ最後の曲で大逆転せなあかんて感じで、そんなに叫んだら次うた歌われんやろってくらい『ZERO and INFINITE〜〜〜』って言ったらチーチーチーが聞こえてこないので『and INFINITE〜〜〜 and INFINITE〜〜〜』って」
C「曲のタイトル続けてもね、そない「and」ある曲無いやろって」
桂「あれは無限やったなホンマに」
C「その時間を無限に感じた」
桂「ホンマに「INFINITE」やったな」
C「それでやっぱり先ほど伺ったGACKTさんのそんな格好いいエピソードやったら復活した後ガッと盛り上がるじゃないですか、俺らその後修正出来ひんかったねえ、『and INFINITE、and INFINITEって何やろ』ってずっと思いながら」
団「トラブルを格好良い演出に変えるのって難しいですよね」
C「あの「いかりや長介」さんでさえ「全員集合」が停電になった時最初泣いてはりましたから、難しいですよやっぱり」
いかりやさんの話がツボったのか、笑顔全開のGACKTさま
団「自分も過去にライヴシューティングが入ってる大事なライヴで、リハでも照明さんPAさんに来て貰って最高のギグにしようぜって感じで挑んだんですけど、
いつもより照明が気合入ってて途中から俺に紫のピンスポが当たるようになって、AメロBメロ、サビまでずっと俺に紫のスポットが当たってて『凄え格好良い、めちゃくちゃ渋い演出だなあ』って思って、ダーンと歌って終わって『ありがとうー』って暗転するじゃないですか、でも俺だけずっと紫なんですよ」
団「『あれ?可笑しいな』と思ってて丁度MCだったんですよ、『今日は気合入ってるから俺にスポットライト浴びさせて貰うよ』なんて言ってたら袖でスタッフさんがバッと来て、
『すみません団長さん、照明卓がぶっ壊れました、直るまで一切照明変わりません、このまま伸ばしてください』って言われて、俺20分間紫の照明浴び続けたんです」
C「エンドレス・パープル」
団「エンドレス・パープルです、でメンバー真っ暗なんですよ、ステージ上俺しか居ないみたいになっちゃって」
団「そん時は格好よく切り替えられなかったです、『本当ごめんなさいごめんなさい、僕の喋りでも聞いてくれ』って20分」
団「そういう時格好よくライヴの演出出来るのはなかなか腕が要りますね」
C「そうですね」
G「トラブルが起きた時の対処ってなかなか上手くいかないよね、
僕今だに憶えてるのはね、「MALICE MIZER」も3部4部構成でやってたんだけど、4部構成の1番締めの曲の時にギターのテックがこんなミスすんの?っていうミスしたんだけど、
下手ギターの「MANA」のギターの1本だけが半音下がってるっていう」
団・C「をおおおお〜〜〜」
G「これ凄くて、イントロから始まって弾くじゃん、上に行くと必ず音が狂うんだよね、当たり前なんだけど1弦か2弦どっちかが半音下がってた訳、
本人は普通に弾いてるのにいきなり音が狂ってるから本人も訳分かってないじゃん、『えっえっえーーー』みたいな」
G「コードを弾いたら不気味な音が出る訳、結局最後までその狂ったギターにMANAは「なんでこんな音が鳴るのか」って、
一切理解出来ないままライヴが終わった後に、弦が1本チューニングが狂ってた、ピッタシ半音下がってた事をテックが謝りに来たんだよ、
ライヴ終わった後にあんな落ち込んでるMANA見たの初めてだったね」
MANA様大災難、でも変わりのギター用意してなかったんでしょうかねえ
団「普段ライヴステージでは無表情にお人形さんのように演じてるMANA様も流石にやっぱ落ち込みますよ」
G「僕ね、それ横で見てて笑いが止まらなくて、その落ち込み方がめちゃくちゃ面白くてツボっちゃって、1人で落ち込んでるのを『まあまあそういう事もあるって』って言えりゃあ良かったんだけど、必死にテックが謝ってる、MANAは落ち込んでる、その空気感がヤバ過ぎてずっと横で、こうやって肩が止まらないんだよもう」
団「それはヤバい、これはめちゃくちゃレアな話ですけど、ちょっと本当になんか」
C「1本だけっていうのがね、全部狂ってたらすぐ気付くけど」
G「そう、そうそうそう、だから弾いてて『あれ?これチューニングが全体に違う』って分かったらズラしゃあ良いじゃん」
C「そうですね」
G「ところが、1本狂ってるってヤバくない」
C「かなり高度なトラップ」
G「」
C「階段駆け上がってる時に『あれ?途中変やったな』って感じ、でもまた戻ったらコードパッキンは普通やしなあって」
団「自分がミスったなってくらいの感じになっちゃう」
C「『あれ?耳がちょっとアレかな』みたいな、だから最後にその真相聞かされた後の心中察するに余りあるというか、非常に辛い」
桂「漫画みたいに落ち込むやろね」
C「そりゃもう落ち込みはるのは物凄く分かりますね」
G「しかも上に上がっていって音を外した瞬間のMANAのギターを見るリアクションが超面白いんだよ、
すっごい無表情に弾いてるのに、音外した瞬間に、その顔がめちゃくちゃ面白くてね」
超レア、超貴重なMANA様、見たかったですわ
団「ヤバい、それヤバいそんなMANAさん見た事ない、幾ら何でもトラブルを隠すのは難しいです」
G「バンドあるあるだよね」
団「あるあるですね」
G「そのテック2度と見る事なかったもんね」
団「ですよね、そりゃそうですよ」
桂・C「」
団「今日は共通点がバンドという事でバンド系の質問が結構届いています」
Q:桂さんCUTTさん、今は落ち着かれてるイメージですがバンド時代の危ない遊び、伝説など聞かせてください
団「バンドマンだったらGACKTさんだって数えきれない伝説をお持ちじゃないですか」
G「僕は真の上に真のつく真面目だったからね」
団「GACKTさん、その言葉だけは撤回してください」
団「音楽に対してはステージでも全部に関して真面目ですけど」
桂「つまりはバンドマンは真面目な人が多いんですよ、ビジュアル系にしろヘビメタ系にしろ音楽に対して真面目、それさえ真面目であれば他は何しても良いってとこはあったと思うんですよね、
僕らの頃はスラッシュメタルとか流行ってたし、若い頃には激しいの好きなんですよ基本的にはね、だから僕も「LOUDNESS」に始まり「EARTHSHAKER」「ANTHEM」「REACTION」「DEAD END」、
雑誌の「Rockin'f」読むような全盛期だったんですけど、
あん時ってライヴもそうですけどその後の打ち上げが凄く楽しかったの覚えてますね、
打ち上げに対バンのメンバーもお客さんも全員呼んで、2階の宴会場借り切って『ビール10ケース持って来て』みたいなのがステータスの1つやったような気がします」
G「あの当時の打ち上げって何故かみんなROCKだったらウィスキーやバーボンとか出て来そうなのに、何故か絶対ビールが運ばれてくるっていう」
桂「瓶ビールが運ばれてくる」
G「そう、しかもみんな飲んだ後にグラス割るっていう良く分かんない」
団「ええーーー」
G「良く分かんない流行りみたいなのがあって、しかもそれ作ったのが「X」だと思うから、X周りの人達酔っ払うとグラス投げるっていう良く分かんない事が起きるっていうか」
団「CUTTさん大きく頷いてますけど」
C「いやいや、僕もRockin'f に書いてあったなってくらいなんですけど」
団「」
桂「CUTT君も、今もX界隈の方とお仕事したりしてるからそういう現場見た事ないの」
C「割ったりとかですか?
それはあの、ね、「LADIES ROOM」の「SEX GEORGE」さんでさえ、元々は物凄い怖いのに実は良い人っていう実は物凄く素晴らしく良い方っていう「実は」が付いてたのに、最近は初見から良い人みたいに、もう良い人が隠しきれなくなってしまったという感じすらありますから、
僕、実は1回だけバンド時代にさっきご質問があった悪い遊びじゃないですけれども、なんかこう普段人がした事無いような事した事がありまして」
団「ほお〜」
C「北海道のライヴの打ち上げだったんですけど、「Gargoyle のKIBA」さんと、KIBAさんのお部屋でKIBAさんお酒飲まれないんですよ、当時僕も飲まなかったので烏龍茶だけを肴というか片手にただただ2人で語り合うっていうのを23時くらいから朝の6時くらいまで札幌のホテルでやった事があって」
桂「烏龍茶のみで」
C「そうですね、そして兄ちゃんその時隣に居たよね」
桂「おったおった」
C「居たんですけど全然喋らへんかったですけど」
G「」
C「これこそ悪い遊びだと思ってたので」
桂「何を、何で喋らへんかったかって言うと酔っ払って盛り上がる人ならええのに、CUTTとKIBAさんだけは烏龍茶を飲めば飲むほど盛り上がる」
C「なんか入れてはったのかもしれへんね」
桂「何も入れてない」
団「そうですか烏龍茶だけで6時間は」
友達や仲間と話してたらジュースでも話尽きないけどねえ若い頃は特にそうでしょう
C「なかなかカフェインが効きましたねえ」
団「烏龍茶、カフェイン入ってましたっけ」
C「分からないですけど」
桂「それこそライヴハウスで言うなれば、今でこそテクノロジーも進化して、ライヴハウスといえばイヤモニするとか普通だと思うんですけど、我々がバンド始めた頃まだまだ黎明期やったから心斎橋BAHAMAなんてモニターが無いのよ」
団「えっいわゆる「ころがし」 ?」
桂「スピーカーが表に聞かしてて、そっから出るのもヴォーカルのみ」
団「おわ〜なるほど」
桂「ギターアンプにもベースアンプにもマイクは立ってなくって生音、ドラムも生音なんですよ」
団「へえ〜〜」
桂「あの時凄いなって思ったのが、ミキサーの人が言うのには、大きいライヴハウスやったらギターバッキングはちょっと小さめにしといてギターソロになったら音を上げると、ミキサーの人が、そういう操作出来るじゃないですか、
ところがBAHAMAはギターにマイクが立ってないからそんな事は出来ないと、だからミキサーさんがよう言いはったのはギタリストに、
『自分な、バッキング弾いて音小さくしたかったらアンプの前に立っといて』って言ってたんですよ」
団「体でミュートしろと」
桂「それで『ギターソロになったらちょっと避けといて』って言ったんですよね」
桂「こんなライヴハウスあるかって思いましたけどね」
団「そんな大阪の老舗のライヴハウス、結構アナログ」
桂「めちゃめちゃアナログでしたよ、元々JAZZ BARで開設されてたとこだったんでベースが回る会場だったんですよ、だからベースアンプの音決めはある意味硬めにしとかなきゃいけない音質を、でも硬めにしたらベースっぽくなくなるじゃないですか、だから成るだけどういう音量にしようかなってなる時に、そんなに広くないライヴハウスなんでその日のお客さんの入り、お客さんが入ればベースって吸いますんでね」
団「人間の体が吸ってくれますもんね」
桂「BAHAMAってそんなに広くないから2・3人違うだけでベースの音がガラッと変わるんですよ」
C「」
G「う〜ん」
団「凄え」
桂「だからブッキング・マネージャーから『今日何枚チケット売れてる?』って言われるんですよ」
団「ああーー」
桂「それがね辛くって辛くって、売れてたら良いんです、売れてたら『今日は満席ですわ』とかって言えるけど売れなかった時に『今日は3枚しか売れてない』ってゆうたら頑張ってないと思われたらあかんから『10枚弱くらいですかね』って嘘ついたらベースの音が作られていって本番でメタメタになるっていう、すっごい経験しましたね」
団「ああ〜、ガクさんは若い頃京都に住んでらっしゃった時期ってBAHAMAでやられた事は」
G「無い、大阪でライヴって何処でやったかなあ...」
G「当時は僕はまだドラムだったから京都のライヴハウスがほとんどで」
桂「ちなみにどの辺りですか?」
G「京都のライヴハウスはほとんど」
桂「「KYOTO MUSE」とか」
G「そうそう」
桂「あの搬入の大変なとこですよねエレベーターで」
G「MUSEはまだマシで、京都って良く分かんないライヴハウスがいっぱいあって、例えば何があったかなもう名前ちょっと憶えてないんだけどステージに上がるのに客席の中を通っていくっていうライヴハウスとか」
団「プロレス入場スタイルですね」
G「そうそう、そういうのあったり、1回客入れをすると一切トイレに行けないライヴハウスとか」
団「ありますね〜」
G「あの時のトイレに行けない時のトイレに行きたがってるメンバーがメイクの途中だった時の悲しい事」
G「メイクを終わらせないと出れないのにおしっこもしたいっていう凄い葛藤で、めちゃくちゃメイクが早いんだけど我慢が出来ないから手が震え始めるっていうね」
団「必ずオープン前にトイレ済ませておいて下さいってアナウンスが入る」
G「そうそう、そうなんだけどやっぱりライヴ前だと緊張するから」
団「はいはい」
G「しかも後ろのバンドになればなるほど我慢が出来ない時間が長くなるじゃない」
C「」
G「僕らその当時トリとか、トリの1歩前だったりとかしてたんだけど急になんか落ち着かない様子になってきてチラチラ後ろを見て、当時メイクさんて基本的に自分達でメイクやって髪の毛とかメンバーとかローディーがやってくれる訳で、当時髪の毛やってくれてる女の子が居たんだけど、その女の子に小刻みに震えながら『急いで、い、急いで』って」
C「魂の叫び」
G「しかも当時みんな髪の毛立ててたから、立てる時って逆毛にして途中から立てていくんだけど、ここら辺の時にもう尿が限界になって凄まじい格好悪い中途半端な角度の、ここしか立ってない状況のタイミングで勢い良く楽屋から飛び出してトイレに行くメンバーとか」
G「トイレの鏡であらためて自分がいかに格好悪い姿で飛び出してきたかって思い知って、何故かトイレから出てくる時物凄い格好つけて出て来るっていう」
団「懐かしいな〜、そういうライヴハウスいっぱいありましたもんね」
G「いっぱいあった」
桂「プロレス入場するライヴハウスあるじゃないですか、ワンマンなら良いんですけど対バン形式の時やったら1番ドメ以外はそのバンドさんが終わったら転換しに行かなきゃいけないじゃないですか、しに行ってライヴが始まる前にはSEが流れるじゃないですか」
団「はい」
桂「だからセッティングが終わったら1回みんな引っ込みますよね」
G「うんうん」
桂「引っ込んでSEが鳴って始まるってなるんですけど、それまでセッティングしているあの時間て何の時間や?って凄く疑問に思ってたんですよね僕は」
団「うんうん」
桂「この時間は要るのか?幕とかあれば隠れてセッティング出来るけども、幕無いライヴハウスとかやったら次出るバンドのメンバーがセッティングして、そこは無いような感じになってるんですよね」
C「今は見ないでって事ですよね」
桂「それはお客さんも分かってると、ほんで下がってSEが流れてお客さんも『きゃあ〜』って言ってるね」
C「その『きゃあ〜』はまだ我慢してはるんよお客さんも、今はまだちゃうからなっていう事で」
桂「あれは、お客さんとバンドの美しい約束やと僕は思うんですよね」
G「あの時の、あの時物凄い小声で名前を呼んでくるファンが居るじゃない、分かる」
団「居ます、1人2人」
G「そう、1人2人の最前列の女の子がすっごい小声で『GACKT、GACKT』って」
団「めっちゃ分かるそれ、あれは見なかった事にして欲しいですよね」
G「あれはね、本当に呼ばないで欲しいって思う瞬間」
団「東京のライヴハウスの大っきいとこだったら絶対転換幕ってあるんですけど、地方行くと無いとこが多いじゃないですか、
俺も昔ビジュアル系やり始めたばっかりの頃、何とかしてビジュアル系の美意識を取り入れなきゃと思って、でもその時そのライヴハウスが転換幕が無いライヴハウスだったんですよ、
これは1番ビジュアル系が見せちゃいけない部分を見せる事になってしまうって、どうにかこうにか考えて前のバンドが『ラスト〜』って言った時から俺PA卓に居たんですよ、
そのバンドが終わった瞬間で転換BGMが流れた瞬間にマイク生かして貰って、絶対PA卓ってステージの真逆にあるから、
『さあ皆さん宜しいですか、今から皆様こっち向いて下さい、今皆様の後ろで行なわれているのは世にも奇妙なビジュアル系の転換です、先ほどまで格好つけていた、これから格好つけるバンドマンが一生懸命重たい荷物を運んどります、どうか見ないで下さい』
15分間、俺PA卓でMCし続けたんですよ」
G・C「」
桂「それめちゃめちゃイイね」
団「メンバーの格好悪いとこ見せたくなかったんで」
桂「なるほど、なるほど」
団「これから格好つけなきゃならないのに、一生懸命音出しとかやってるの見せたくなかったから、もう頑張ってMCしてそのまま曲始めて貰いました、俺がPA卓に居るまま」
桂「凄〜い、それはイイね」
団「そのままスーって戻って来てなんとか終わったんですけど、メンバーに『お前良くやったな』ってほめて貰えるかなと思ったらメンバーは『ふうん』って感じだったんですよ、
それよりも自分達の前のバンドにめちゃくちゃ『ありがとうございました、本当にありがとうございました』って言って頂いたっていう」
桂「今からやるバンドのセッティングよりも終わった後の片付けは、ここは見ないでってなるよ」
団「そうですね、準備より片付けの方が格好つかないですよね」
確かにそうかも、地元の小さいライヴハウスは丸見えだったから、友達が一生懸命やってるの見て大変そうだなと見ながら思ってたものあたくしはセッティングも興味あったから距離を置いてガン見してましたぁ
桂「さっきGACKTさん言うてはったように、そういう時に小声で喋るファンの方って、もう大阪やったからさ、『今日も格好良かったよ』って親戚のおばちゃんに話しかけられてるような『今日も頑張ってね、今日も頑張ってね』って」
桂「そんな感じで、今から我々はROCKをやろうというのに、実家の法事に行ったような感じに陥らなきゃいかんのやって凄く思いました」
団「色んなお客さんがいらっしゃいますからね」
G「みんなは地方のライヴハウスに行った時に、演奏に間に合わなかった事はないの」
団「あ〜〜〜バンドマンあるあるですねえ」
C「移動がって事ですか?」
G「移動で」
桂「ありましたありました」
団「SHAME時代ですか?」
桂「「グルグル映畫館」の時、当時東京に住んでたんで全国ツアーの中でも北海道は夢で、抑えとくべきとこですけども移動はフェリーじゃないですか大体、仙台に行くか大洗かどっかから行くパターン、新潟から行くパターン、
ツアーって夏休みに合わせてするから台風が来てたから、もう台風で船が出ませんてなった時は陸路で行きましたよ」
G「それ辛い」
団「青函トンネルで」
桂「青森で持てるだけの機材持って電車乗って青函トンネルで、北海道上陸したらレンタカー借りて行きましたわ」
G「それ辛いなあ」
桂「この機材持ってる格好が、さっきのセッティング中の格好やないけども、『俺こんな事やる為にROCKバンド始めたんかな』って思いながら」
G「」
団「それ分かりますよ、フェリーと台風ってツアーバンドマントラブルの結構大っきな要因じゃないすか、
自分もまだ若い格好付けてた頃北海道から戻るフェリーだったんですよ、青森の本来八戸に戻る予定だったんですが台風が物凄い事になっちゃって、八戸港に寄れませんって事で凄い遠回りして青森港にって感じでタイムルートが変わっちゃったんですね、
その時自分が車運転なんでメンバーが先にタラップ降りてるじゃないですか、それで俺1人で車運転してたら他の車は大雨の中『こちらです、此方です』って誘導されてるのに、俺だけ『あなたは此方で』って言われたんですよ」
G「」
団「フェリー乗り場ってこんなに忖度する場所だっけ?と思いながら、でも誘導されたからそっち行くじゃないですか、そしたら止められて3人くらいの雨合羽着た人に、『何だろう』って思って窓開けたら急にマイクとカメラが来て、
『あのNHKなんですけど、どちらから乗られて来ましたか?』みたいな事言われるんすよ
『台風で大変ですよね』みたいな事言ってくるんですけど、結構ルートが変わってる事も腹立ってるし、急にイレギュラーなインタビューもされて頭来ちゃって、ライヴ終わっても髭も剃ってないじゃないですかフェリーだから、髭ぼうぼうのまま
『どうですか大変ですか?』
『見りゃあ分かんだろ大変なんだよ』って俺怒っちゃったんですよ」
団「そしたら暫くしたら、何とかスタッフさんとか乗せて東北道走ってTwitter見てなんか検索したら、『今HNKで怒って髭面の眼鏡の、あれ団長じゃねえ?』って」
団「その日の昼のニュースで流れちゃったんですよね、あれがNoGoDの全国デビューでした」
つづきます