こんにちは、りこみです。
梅雨明け前の7月上旬のことです。
桔梗の花を見に廬山寺(ろざんじ)へ
行ってきました。
京都御所の東に位置するこの寺は、
紫式部の邸宅跡として
よく知られています。
(実際には、船岡山の辺りにあった寺が
秀吉の時代にこの地に移されたとか。
つまり土地が邸宅跡ということになります)
紫式部は、
この地で育ち、結婚生活を送り、
一人娘を育て、執筆活動をしたと
伝わっています。
中は、源氏物語に関する展示がたくさん。
絵巻物や貝合わせなど雅な世界に浸り、
お庭を眺めます。
白砂に、苔の小島がいくつも浮かび
そこに桔梗が咲き乱れていました。
白砂、苔の緑、桔梗の青紫の
コントラストがとても美しい。
大海に浮かぶ島にも見えますが、
苔の島の形が凝っているので
平安絵巻の雲のようにも見えます。
こちら「源氏の庭」は
昭和40年に、紫式部や源氏物語の
世界感を表現する庭として造られたそう。
青みを帯びた紫というべきか、
紫を帯びた青というべきか…
桔梗ならではの奥深い色。
清涼感があって
心の澱まで洗い流してくれるようで
引き込まれる色あいです。
ここで見る桔梗は場所のせいか、
更に高貴さが感じられるような。
目を引くのが
オレンジ色の実をつけた木。
日本庭園には珍しいかなと思いましたが
あとからわかりました。
橘でした。
京都御所でも
「左近の桜、右近の橘」が有名なように
宮廷を思わせる雅な木のようです。
橘といえば「源氏物語」では、
光源氏が橘の香りに引かれて
かつての恋人、花散里の邸宅を
訪れる場面がありました。
その花散里が住んでいたのは
この辺りという設定になっているそう。
いろいろ連想させてくれる
深いお庭です。
奥の紅葉の枝が、築地塀を覆うよう。
本堂に四季の庭の写真が飾られていましたが
秋の紅葉の素晴らしさは
今の緑からは想像できないほどでした。
桔梗に注目しがちですが
実は隠れた紅葉寺かもしれません。
花の盛りだと人も多いし…と
敬遠しがちでしたが、
やはりその庭の美しさを際立たせてくれる。
この時期のお庭を見に来て良かったと
思いました。
確かに人は多めですが、広縁が広くて
椅子も用意されています。
夕方の閉門にかかってしまいましたが、
どうぞゆっくりしていって下さいと
いうようなお寺さんの大らかさも
感じられて、心地よい時間でした。
そのあとは、道路を挟んで
向かい側に位置する梨木神社へ。
長くまっすぐ続く参道が気持ちいい。
緑茂る神社ですが、
どこか開放感もあって
他の神社とは空気が違うところが好き。
こちらは萩でよく知られている神社です。
秋が見頃なのでしょうが
ほんの数輪、
気の早い萩が咲いてくれていました。
数年前に来た時にはなかったですが
京都御苑へ抜ける道に
こんなすてきな竹のアーチが…。
「萩のまにまに」と名付けられていました。
秋にもまた来てみたい場所です。
アーチを抜けると、京都御苑まではすぐ。
紫式部邸があった廬山寺とも
目と鼻の先です。
1000年前、紫式部はかつてここを通って
御所へ出仕したこともあったのかも
…などと想像を含ませると楽しい。











