こんにちは、りこみです。

 

先月のこと、渉成園(しょうせいえん)へ行ってきました。

 

 

京都駅からかなりアクセスが良い

本格的日本庭園を挙げるとしたら、

ここが一番では?と思います。

京都駅から歩いて15分足らずです。

 

帰るまでにちょっと時間があるな…

というときにも寄りやすい庭園かも

しれません。

 

 

入って正面に見える高石垣が

とてもインパクトあります。

 

明治に再建されたときのものだとか。

火災で建物を失った園内にある瓦礫から

様々な石を再利用したらしい。

そのため石の多くは

火災の熱で変色しているそう。

また右の丸い石は石臼だとか…。

当時の石のパッチワークのようです。

 

 

長い塀を進んでいった先に

広い庭園が広がっていました。

 

 

大きな印月池。

この時期は、水辺にミソハギが咲いていました。

 

 

園内にはいくつもの古い建物があります。

(基本、外観だけ)

この傍花閣という建物がとても珍しかった。

両側にすごく急な階段がついていて

その上にこれまた急な屋根が…。

 

 

一階には部屋はなく、

通り抜けする門という構造なのも面白い。

急な階段を上ると

階上には四畳半の部屋があるとか。

まわりは桜並木なので

春はあそこから花見をしたのかも…。

 

 

臨池亭

池に張り出した縁側が舟のようで風流です。

 

 

印月池にとても味のある木の橋(侵雪橋)が

かかっていました。

 

 

古い橋だし、

景観として見るだけかと思いきや

実際に渡れるものでした。

反り橋で美しいアーチです。

 

 

橋から振り返ると

京都タワーがよく見えます。

かつては見えることのなかったであろう

人工建造物ではありますが

これはこれでいいものだなとも思う。

 

こんな街なかにいながら

静かな庭園が都心のポケットのように

残っているのがすごいなとも感じます。

 

 

高い灯籠の上に立つアオサギが

微動だにせず、オブジェみたい!

 

 

橋を渡って北大島へ渡ると

園内で一番大きな閬風亭がよく見えます。

明治天皇の休息所として使われたという

由緒ある建物です。

 

 

もう一つ回棹廊という屋根のついた

橋もありました。

平安神宮の庭園にある泰平閣や

東福寺の通天橋みたいに、

屋根のついた橋にすごく魅力を感じるので

これを目にして、気分が上がりました!

すごく風流だなと思うキラキラ

 

 

前日の雨で園内はしっとりしていて

よかったのですが、

蚊が多くてそこには閉口しました。

何か所も刺され…💦

タンクトップに短パン姿の

欧米人観光客たくさん訪れていましたが

蚊の被害にあっていないか心配しちゃう。

 

蚊は暑すぎると活動しないというのを

実感します。

35℃を切って、若干涼しくなってから

やたらに遭遇する気がします泣き笑い

 

 

ここ渉成園は、東本願寺の飛地境内の庭園。

つまり東本願寺とはつながっておらず

数百メートル離れています。

隣接していればもっとたくさんの人が

訪れそうですけど…

離れているお陰で、この静けさが

保たれているともいえるのかな。

 

別名が「枳殻邸(きこくてい)」

枳殻とはカラタチのことで、

かつては建物のまわりをこの生垣で

覆っていたそう。

すごい強固な棘を持っているので、

防犯面で向いていたのかもしれません。

 

カラタチは聞いたことはあるけれど

こんな果実がなる植物とは知らず…

また一つお勉強になりました。

 

こんにちは、りこみです。

 

先月、8月初めに「六斎念仏」という

伝統芸能を見る機会がありました。

 

 

場所は三条通りにある

京都文化博物館です。

元日本銀行京都支店だった赤レンガの

建物内にある別館ホールが会場でした。

 

 

今まで数回ここを訪れたときは

重厚な建物のこの中は静かで

がらーんとしていましたが、

この日はたくさんのお客さんが入り

鉦や太鼓が打ち鳴らされて

別空間のようでした。

 

 

この日は「六斎念仏」の実演がありました。

正直いってどんな内容かもわからないけど

すてきな会場で無料だし

真夏は涼しい屋内イベントに限るね~と

やや不純な動機でやってきたのですが、

なかなか魅せられる公演でした。

 

念仏という響きから、ぶつぶつと

念仏を唱える静かなイメージでしたが

全く違うもの。

かつて念仏を唱える日(月に6日ある)に

鉦や太鼓を鳴らしたのがルーツだとか。

実際は、太鼓を叩きながら

激しく踊ったりととても動きがありました。

 

京都市内には現在、13の保存団体があり、

この日はその内二団体の実演を見せて頂きました。

 

 

長いさらしを空間で大きく使い

美しい曲線を描く演目なども…。

 

代表の方の話からは、

何百年も続いてきた

伝統の灯を灯し続ける!という使命感や

熱意がひしひしと伝わってきました。

長い伝統をここで絶やすわけにはいかない、

後継者を育てていくというのは

切実な問題のようです。

 

 

迫力ある獅子舞。

(獅子舞は邪鬼払いの力があると信じられてきたよう)

 

獅子の被り物をして

中では二人の人が息を合わせて

アクロバティックな動きを見せてくれます。

最後に被り物を脱いで、汗びっしょりで

挨拶された若い方たち…

こういう若者が何百年もの長い伝統の

延長線上にいるんだなぁ。

心から応援したい!!

 

 

古い洋館で見る京都の伝統芸能、

なかなかすてきな組合せでした。

 

 

さて、その後は三条通り沿いのカフェへ。

master-pieceというバッグブランド店に

併設のカフェです。

入口はここでいいの?と

躊躇しちゃいそう。

 

実は私はこの10日前にも訪れたのですが

そのときは臨時休業でした。

今度こそ…とリベンジです。

 

 

バッグ店舗の奥にカフェが併設。

すてきな坪庭がチラ見えしていて

テンションが上がります。

 

ここで靴を脱いでカフェエリアへ。

 

 

庭を囲むようにL字に席が配置され

奥にはテーブル席もありますが

庭に面したカウンター席が断然よさそう。

掘りごたつ式なので、足もらくちん。

 

 

席からの眺め。

こちらの建物はかつては呉服問屋さんだったそう。

当時からのお庭でしょうか。

とても手入れが行き届いていて

癒されます。

 

 

私はやさしい風味のゆず茶。

 

 

夫はビール。

 


表の三条通りから入ると

ずいぶん奥に位置する坪庭。

京町家の特徴で、

奥へ奥へと細長い造りなのでしょう。

賑わう三条通りに面するバッグ店の

奥にこんな静かな世界が残されているとは。

 

この日見た伝統芸能にしても

かつてのお店の名残にしても

昔から受け継がれてきたものへの

深いリスペクトが感じられて

それが心地よい体験でした。

こんにちは、りこみです。

 

ちょっと間が空いてしまいましたが

3月に行った中・北欧旅行記です。

 

 

私たちは

この日の朝にエストニアのタリンから

ヘルシンキにフェリーで着いたばかり。

3月初めのヘルシンキはまだ冬で

港もばりばりと凍っていました。

 

 

この旅では、タリンとプラハがメインで

ヘルシンキでのフリータイムは実質1日。

しかもこの日は日曜日だったため

狙っていたところは休みだったりで

大した観光はできませんでした。

(マリメッコ本社にある社員食堂が

大本命だったのに土日は休み泣き笑い)

 

重厚な石造りの続く街並みを歩き

駅へ向かってみました。

 

 

ヘルシンキ中央駅です。

駅の入口の両脇に巨人みたいなのが

2人づつ立っているのが印象的です。

(彼らが持っている球体はランプで

夜になると駅を照らすと後から知りました)

 

 

欧米の駅は改札口がなく、

誰でもホームに入れるオープンタイプ。

駅の雰囲気が好きなので電車に乗らずとも、

プラットホームにいるだけで

どこか地方へ行く気分を楽しめていいです。

 

 

駅構内で買ったシナモンロールを

プラットホームのベンチに座り

電車を眺めながら食べました。

 

この旅でいったい幾つ目のシナモンロール?!

一番おいしいのを決めよう!と家族内で

言いつつ、もはやどれがどれだか…。

 

 

そのあとは駅近くにある

ヘルシンキ中央図書館(オーディー)へ。

ヘルシンキ観光はあまりできなかったなか、

我が家はここが一番心に残りました。

 

 

図書館なんだけどすごく自由な感じ。

階段状のスペースでは

思い思いにみんな寛いでいます。

寝そべっている人、飲食している人、

喋っている人、かなり自由な感じで

これが北欧なのか…と感じました。

 

日本では当たり前に

意識にも刷り込まれている

「○○禁止」があまりないような。

 

 

個室のゲームルームみたいのまであって

びっくりさせられました。

 

この図書館のキャッチコピーが

「市民の巨大なリビングルーム」だそうで

それを体現している感じです。

 

 

日本の書籍コーナーも発見!

寄贈されたものでしょうか。

はるか遠いフィンランドまで来て、

こんなに日本の書籍を見ると

不思議な気持ちに包まれます。

 

 

館内を巡っていると

どこからか歌声が聞こえてきました。

 

奥の方のスペースから

コーラスグループのハーモニーが

響いてきて、それがいかにも

北欧的なメロディですっかり癒されました。

それと同時に、すぐそばには

読書や勉強をしている人たちもいるのに

歌っちゃうという大らかさも感じました。

 

街並みは他のヨーロッパの街と似ているので

そこからは北欧にいることは

感じませんでしたが

こんな空気感、スピリットが

北欧なのかも…と思える体験でした。

 

 

もう一か所。

テンペリアウキオ教会、

別名 石の教会とも言われています。

小高い丘のような岩山の中に

教会が作られているのですが

その建築方法が豪快すぎる。

 

氷河期からの天然の岩山を

ダイナマイトで打ち砕いて

中をくり抜いて巨大ホールを作り出したとか。

そんな造り方あるんだ!

 

 

中はドーム型の教会となっていて

天井と岩壁の間にガラス天窓が

ぐるりとつけられ、柔らかい自然光が

降り注いできます。

 

妙に落ち着き、長い時間、椅子に座って

この空間に浸ってしまいました。

私が大好きな軽井沢の

「石の教会 内村鑑三記念堂」と共通するような

空気や内面の静かさを感じました。

 

 

爆破したという岩壁はそのまま残されていて

ごつごつと自然味あふれる壁となっています。

 

 

別行程だった夫とは夕方別れました。

夫はトルコ経由で帰国。

私と娘はヘルシンキのホテルに一泊し

翌朝プラハに飛ぶ予定です。

 

早朝のヘルシンキはまだ真っ暗。

濡れた石畳をウィンドウの灯りが照らし

情緒ある風景でした。

短かったヘルシンキ、さびしい…。

 

 

前夜、夫を見送ったヘルシンキ中央駅。

駅の両側の巨人が電球を持っている図…

実は帰国後、写真を見返して気づいた。

いろいろなことを後になって知る旅でした泣き笑い

 

 

一番、フィンランドらしさを感じたのは

図書館と空港だったかなぁと

娘と振り返る。

特に空港は洗練されまくってお洒落すぎた。

 

フィンランドを知るには短すぎたので

夏とかにフィンランドを訪れてみたい一方、

物価の高さもなかなかのもの。

また行きたい、でも物価の高さにやられたよね~

という思い出話を家族でしています。

 

 

こんにちは、りこみです。

 

8月のある雨の日、

関ケ原へ行ってきました。

誰でも知っている地名でいながら

どこにあるのかは

あまり認知されていないと思われる場所。

我が家は、滋賀に越してきて初めて

滋賀と岐阜の県境にあることを知りました。

 

 

関ケ原には口コミ高めの施設があります。

5年前にできた関ケ原古戦場記念館。

 

確かに、ワンコイン(500円)で

この充実度!という内容の施設でした。

(企画内容により増額のこともあるようです)

 

 

館内は撮影OKの展示は少ないのですが…

これは動く合戦図屏風。

デジタルで両軍がうわ~っと動いています!

 

目玉は、巨大な床面スクリーンの

グラウンドビジョン。

東西陣営の複雑な動きも

一目瞭然でわかりやすい。

もう一つが大迫力映像のシアターで

風は吹くは、椅子は振動するは…で

臨場感、没入感がすごかった。

 

 

丸い家紋は徳川家でおなじみですが

左のたくさん文字が入った漢字の家紋は?

これ、石田三成の旗印で有名らしいです。

なかなかインパクトある印ですね!

 

合戦当日はたった6時間で勝負がついたそう。

その東西の細かい動きが

時系列で詳しく展示されており、

その人間模様、、葛藤、駆け引きなどが

ドラマチックで、歴史に興味のない

娘までもが惹きつけられていました。

 

特に

合戦の運命を分けたわずか19歳の

小早川秀秋の決断だとか、

敵中を突破して撤退した島津だとか…

その人間ドラマに圧倒されました。

 

 

5階が展望台となっています。

ほぼ360℃のガラス張りとなっていて

決戦の地を一望できます。

今までシアターや展示内で

繰り広げられた合戦の場が

最後に実在の場として目の前に

リアルに広がるという絶妙な順路。

 

この記念館は、家康の最後の陣営の

すぐ隣、つまり合戦の中心地に建つらしい。

ここからは石田三成の陣地、

あちらには小早川の陣地など見渡せて

当時の布陣が手に取るようにわかります。

 

この日は雨で白く煙っていましたが

合戦当日も朝方は濃霧で、身動きが

とれないほどだったそうなので

その空気を感じられてよかったかも。

 

帰り道、関ケ原町の看板の言葉が

心に刺さりました。

「このまち、まるごと、古戦場」

 

 

岐阜との県境を超えて滋賀に入ると米原市。

こちらでカフェをしました。

古民家カフェの「cafe du MBP」さん

 

 

お庭もある古民家で落ち着く!

そしてスイーツセットがお手頃で驚く。

ドリンクとケーキで780円とか。

一昔前のカフェってこんな金額だったなぁ

と懐かしい目になってしまいます。

 

とても美味しくいただいたのに

三人揃って写真を撮り忘れ…泣き笑い

 

 

駐車場もありますし

米原駅からも近くて便利そうです。

また行きましょうラブラブ

 

こんにちは、りこみです。

 

7月の話になります。

大徳寺塔頭の大仙院を訪れたあと

もう一つ、塔頭の龍源院(りょうげんいん)も

訪れてきました。

 

 

拝観入り口から入ると

全く表情の異なる4つの庭園を

見ることができます。

 

 

●書院前の、滹沱底(こだてい)

 

奥行が狭く、横にかなり細長い庭で

縁側沿いに川が流れているかのよう。

樹木は必要最小限に抑えて

すっきりさせるなど工夫がされていて

狭いところをいかに広く見せるかという

模範的な庭だと聞いたことがあります。

 

 

秀吉が住んでいた今はなき聚楽第で

使われていたという礎石が

東西にさりげなく置かれていました。

豪華絢爛だったという

幻のような聚楽第ですが

実在していたんだなぁ…と

こういうところで実感します。

 

 

●方丈北庭の龍吟庭

室町時代のもので4つの庭の中では最古。

予備知識があった方が楽しめそうな庭です。

 

一面のスギゴケの中に

須弥山、三尊石などの石組がされています。

それらがじっくり見ると

なかなか奥深い石たちなのです。

 

 

特に、にょきっと立つこの中心石。

横から見ると思いの他、薄くて

はかなくも見える石なのですが

向きによって表情を変えていきます。

正面から見ると厚くどっしりと…。

受講している庭園講座の先生が

「少しづつ見る位置を変えながら

小刻みに見て楽しんでほしい」

という話をされていたのが印象に残っています。

 

 

●方丈西側の「東滴壺(とうてきこ)」

ぜひ見てみたかった庭の一つです。

日本最小ともいわれる枯山水の坪庭で、

ミニマム庭園の最高峰とも…

 

無駄をとことん削ぎ落として

5つの石だけなのですが、

周りの空気までも変えてしまいそうな

ぴりっとした緊張感もあり

見ていると吸い込まれそうな…。

小宇宙です。

 

 

一つの石から波紋が広がっていくのが

目に見えるようで

静寂でいながら動きがあるんです。

 

天気と時間によっては

庭に細長く光が射したり、

またはこんな雨の日はこの石の上に

水が落ちるように計算されているとか。

 

作庭は鍋島岳生氏。

重森三玲氏と共に全国の庭の実測をし

製図を担当した方です。

彼の作庭はほぼ残っていないので

貴重な庭園とのこと。

どんな方だったんでしょう…。

 


●方丈前庭の一枝垣(いっしだん)

 

3つの庭を見てきて

最後にこの庭を目にして

大きなインパクトがありました。

一気に大きく開けた大海原を感じます。

 

この庭はなかなか独特なことで知られています。

例えば、楕円形の苔の中の石は、二石だけで

亀を表現しているという。

(想像力を働かせてもなかなかそう見えない真顔)

 

 

右奥にある二石も鶴を表わしているとか。

どちらが羽でどちらが頭か?

どちらの解釈もできると言います。

禅寺らしく見る人に考えさせてくれますね。

 

かつては、

ここは樹齢700年のサザンカが

庭に生い茂っていたのが枯れてしまい、

1980年にこの枯山水庭園に造りかえたそう。

つまり割と新しいお庭なのですが

前住職がデザインしたとかで

その鋭い美的感覚に驚かされます。

 

以前、老木が生い茂っていたことを

想像して見るのも楽しいかもしれません。

 

 

ここ龍源院、大仙院、そして

春秋に特別公開される黄梅院。

美術館をひとまわりしてきたかのような

ばちばちするほどの美意識を感じる

この三つがどれも大徳寺にあるのは

偶然とは思えず。

千利休ら茶の湯と深い縁があり、

信長、秀吉始めとする名だたる武将たちが

深く関わってきた大徳寺ならではと

言えるのかもしれません。