こんにちは、りこみです。

 

6月の初めのこと、

泉涌寺 塔頭の雲龍院(うんりゅういん)を訪問しました。

 

 

とても静かなところにある泉涌寺から

更に5分ほど歩いた

奥まったところに位置しています。

 

 

泉涌寺は皇室とのゆかりが深いですが

こちらも同様、皇室の香りが漂っている

お寺でした。

 

南北朝時代に北朝の後光厳天皇の

勅願によって創建されたお寺とのこと。

歴史に疎い私は、南北朝時代というのが

そもそもよくわからず調べてみました。

鎌倉幕府が滅び、室町幕府までの

約60年ほどを指すのですねひらめき

 

 

受付正面にある雲龍図。

 

ここから順路を巡っていくのですが

順路がちょっと複雑というか

よくあるような一方通行ではないのです。

順路はありつつ、別にどちらから

見てもいいですよ、みたいな…。

たくさんの見どころポイントつきの

見取り図を受付で下さいました。

 

 

「蓮華の間」からは

緑あふれる庭園を見渡すことができます。

奥には、

椅子とその前に瞑想石が置いてあり

そこに両足を乗せて瞑想できる

スペースまであります。

拝観者への気配りがあちこちすごい。

 

 

緑が眩しいお庭を眺め、

清涼な空気をたっぷりと吸い込みました。

 

 

庭に一本の立ち枯れた杉の木が…。

ずいぶん前に落雷にあったそうで

「昇り龍に見えるとも…」との

説明書きがありました。

 

まるで龍の骨のようです。

 

 

とてもすてきな雪見障子。

ガラスを4枚の色紙に見立てて

それぞれ違う景色を眺める趣向です。

今の時期だとわかりにくいですが

左から椿・灯籠・楓・松だそうです。

 

灯籠がばっちり見えるのも

意図されているものなのですね。

 

 

霊明殿の前に

品のある枯山水庭園がありました。

燈籠の周りに16枚の花弁。

つまり菊の御紋の盛り砂です。

どうやって作っているんでしょうか。

美しい。

すごくシンプルでいながら

格調高いお庭でした。

 

この灯籠は、最後の将軍である

徳川慶喜が寄進したものだそう。
 

 

水琴窟もあり、

竹筒に耳を当てると

地底から神秘的な音が響いてきました。

 

手水鉢も花びらのような意匠があり

こちらも菊の御紋を思わせるよう。

品があります。

 

 

「悟りの窓」もあります。

四角い窓が「迷いの窓」、

丸い窓が「悟りの窓」

 

洛北・鷹峯の源光庵でも見た

悟りの窓を思い出しましたが、

こちらの方は

もっと柔らかい雰囲気です。

 

季節によって違う景色を

見せてくれることでしょう。

 


出口に戻る途中にあった坪庭。

パンフでは特に紹介されておらず

名前もないのかもしれませんが…

これもすごく良かった。

 

奥にあるのは賀茂川の

真黒石からなる観音石像らしい。

深めの砂紋で

向こうからこちらへ波が押し寄せて

くるような臨場感がありました。

 

 

お寺は格調高く、センスもよく

上品でいながらも

受付で下さる見どころポイントの

(その名も「へぇ~」ポイントニコニコ

文章はとてもわかりやすく

親しみやすいという

ギャップが楽しい。

見どころもサービス精神も満点です。

 

写経ができる寺としても知られています。

後円融天皇が写経の専用道場(本堂)を作り

始められたのが、現在まで約600年以上

受け継がれて同じ場所で体験できるそう。

今度はゆっくりやってみたい。

 

室内だけで完結するので

雨の日などでもじっくり楽しめて

とてもいいお寺かと思います。