こんにちは、りこみです。

 

滋賀に引っ越すことが決まってから

日本史を少しかじり始めましたが

あまりにも日本史に疎すぎて

どこから入っていくべきか…。

 

もう全体像は諦めて

興味の沸いた時代から入っていこう

という作戦に途中から軌道修正。

そんな中で一番興味が沸いたのが

織田信長、特に安土城の時代です。

 

豪華絢爛な安土城が完成してわずか数年で

信長は本能寺の変で亡くなり

安土城は焼失し…。

知れば知るほどドラマ以上にドラマチック。

 

 

念願の安土城址訪問はガイドつきにしました。

 

左手に見えるのが安土山。

かつてはあの山全体が城だったとか。

今は緑に覆われた城址となり

やや哀愁が漂います。

 

この辺の地形の話もして頂きました。

今の安土山は琵琶湖からやや離れていますが

当時は琵琶湖の内湖に囲まれた水城だった

と聞いて驚きました。

 

じゃ、なぜ今は周囲は湖じゃないのか?

というと戦後の食糧増産のため大規模に

埋め立てられて田んぼにされたそう。

長い歴史の中ではある意味、

最近になり地形が変わったのですね!

 

 

当時はお堀もあり

周囲にまで水路が

張り巡らされていたようです。

 

賑やかだったであろう城下町を

想像してみます…

 

 

入場すると【大手道】

立派な石垣がずっと続いています。

思っていた以上に残っていて感動。

歴史の重みをずっしりと感じます。

 

両脇には家臣の居住地だったそうで

今は石碑などだけが残っています。

 

(入り口の城ナビ館より)

 

今回はガイドさんと一緒で良かった!と

何度も思うことになりました。

 

「当時はこんな風な城壁で

今はこの絵のこの辺りにいます」

と絵を見せながら都度教えて下さるので

すごくイメージがわきやすい。

 

もし自分たちだけで登っていたら

立派な石垣だね~で

終わっていただろうな。

 

 

ちょっと上っただけでも

下の景色がどんどん遠ざかっていきます。

 

はるか上まで続く石段…

当時、天守閣まで行くのには

簡単なことではなかったでしょう。

(信長は馬に乗り、上がって行くような

別の山道があったようです)

 

 

途中で見どころはいくつもありますが

一番のハイライト、天主台跡。

礎石が等間隔で残っているのです。

 

これは地下一階部分。

450年くらい前の建物であり

今なお調査が続いているよう。

幻の城の解明はロマンでもありますが

困難さを極めているんでしょうね。

 

 

天主閣のあったところから

琵琶湖方面を望みます。

お~、奥に湖が見える。

 

私たちは地面上から眺めていますが

天守閣は30m強の高さがあり

つまり今なら10階建マンションの上から

見下ろしていたくらい…と。

更に今見えている田んぼも

当時は湖だったでしょうから

かなり絶景だったろうと想像します。

 

 

当時、一気に燃えて

倒壊してしまった安土城ですが

発掘された石から焼き焦げた跡も

検出されているそうで…

 

確かにここに安土城があって

焼け落ちてしまったという事実が

真実として残されていることに

改めて驚かされました。

 

 

なかなか上りのきつい城址で

いつもの私たちのペースであれば

休憩ばかりして

却って疲れそうなものですが…。

ガイドさんの軽快な足取りにつられ

また興味深いお話を聞き逃すまいと

必死についていったので

疲れを感じる間もないくらい

あっという間の2時間でした。

 

今回参加させていただいたガイドツアーは

毎月第2日曜になんと無料で

案内して下さるんです。

(安土駅集合。予約不要)

 

本当に無料でいいんですか?

というくらい充実した内容でした。

一回では頭からこぼれ落ちそうだし

季節を変えてまた参加してみたいくらいです。

 

 

ちなみに安土城址に行く前にも(別の日に)

博物館「信長の館」で事前学習も…。

 

天守閣のイメージも湧きやすいですし

リアリティあるムービーもあり

実際に訪れる前に行っておいてよかったと

思いました。

 

この城が今でも残っていたらね~と

何度も心の中で呟いてしまいますが。
こんなきらびやかな城が

短命ではかなく消える。

大きな打ち上げ花火みたいな終わり方…

派手なイメージの信長らしいといえば

らしいのかもしれないですね。