こんにちは、りこみです。

 

6月の半ばに行った高台寺。

この日は猛暑日に当たってしまい、やや

頭がぼぉっとしながらの拝観でしたが

備忘録として残しておきたいと思います。

 

 

東山の高台寺。

北政所ねねが豊臣秀吉の菩提を弔うための

お寺としてよく知られています。

 

ねねの道から

長い石段を登った上にあります。

 

 

庭園はやや複雑な構成になっていて

2つの長細い池があり、こちらが

その1つである偃月池。

建物(開山堂)からつながる観月台が

橋のように渡されていました。

 

かつてねね様が亡き秀吉を偲びながら

月を眺めたというロマンチックでもあり

哀愁も感じさせる観月台です。

 

 

こう見ると池の上を陸橋のように

渡されているのがよくわかります。

 

ねね様の気持ちになって

ここから庭や池を眺めてみたかったですが

残念ながらここは歩けません。

 

 

こちらは枯山水庭園の波心庭。

 

一本の枝垂れ桜が目を引きます。

今はかなり葉が茂っていますが

春の桜の時期は

この白砂に枝垂れの薄紅が映えて

かなり幽玄な雰囲気を漂わせてくれそう。

 

 

天気がよすぎて白砂の照り返しが

目に眩しいばかりでした。

ここは時期により、

かなり攻めたライトアップや

プロジェクションマッピングもしているよう。

 

実はこの日、庭園の奥の方では

はいつくばって草むしり作業を

する方々が数名。

 

こんなに暑い午後(35℃越え)

まるで何かの修行のように…。

こういうお手入れあって美しい庭の

維持がなりたつのだと思いましたが

本当にご苦労なこと…

それこそ手を合わせたくなりました。

 

 

深緑の水をたたえるこちらが

もう一つの池、臥龍池です。

 

見づらいですが

こちらは画像右上あたりに臥龍廊という

長細い屋根付き廊下みたいなものが

山の上に向かって続いているのです。

 

 

ズームにしてみると

長細い屋根の瓦が、名前の通り

長い龍の背中のように伸びて

気になるものの

木が生い茂り過ぎていて

所々しか見えません。

うーむ、全景を見てみたいものですが。

 

 

順路に従い、別の石段をあがって

上まで来ると、先ほど下から見ていた

臥龍廊の階段は見下ろすことができました。

 

が、順路的に屋根の全景は見おろせないので

ちょっともやっとしました。

冬になって全部葉が落ちたら

下からは全景が見えるのかも…

 

 

ここの順路はなかなかアップダウンあり。

更に上へあがりますと

茶室が2つありました。

とても鄙びた風情です。

 

伏見城から移築してきた茶室で

こちらは傘亭といって

内部の天井が蛇の目傘のように

なっているという貴重な茶室で

見るのを楽しみにしていましたが。

 

実は外観しか見られず。

うん、またまた残念だ。

 

なんでしょう、

もうちょっとだけ見たいところで

順路だったりで近づけないように

なっているところがいくつかあるので

ちょっと不完全燃焼な気分に。

いやこれは暑さゆえの戯言かしら泣き笑い

 

 

順路の最後、下りは立派な竹林でした。

この東山辺りにもこんなに

すてきな竹林があるのですね。

竹を眺めていたら

ちょっとだけ汗が引いてきました。

 

 

そして雲居庵ではお抹茶も頂けるようです。

妙に優雅で涼し気で猛暑の中でも

ここだけ違う空気が流れているかのようでした。

 

高台寺境内はなかなか広く

順路的に歩きますし見どころも多いので

猛暑日向けではなかったかもしれません。

 

すぐそばのねね様ゆかりの圓徳院は

屋外を歩くことなくゆっくりと

過ごせたのでそちらは雨の日や

猛暑日にも向いているかも…。

 

さて秀吉という人物像は

狡猾だったり人たらしだったりと

いろんな描き方をされているようなので

興味があります。

どちらにしてもねねなどの身内に対しては

とても愛情深い人だったのかなぁ。

だからこそねねも秀吉を支え続け

秀吉没後も偲び続けたのかなぁと

想像しています。