こんにちは、りこみです。

 

6月の暑い日に

京都の東山に行ったときのこと。

この日は涼を求めて

琵琶湖疎水を歩いてみました。

 

 

平安神宮から疎水沿いに歩いていきました。

右側に長い長い白壁が続いています。

あぁこれが無鄰菴か。

いつか絶対に行きたいなと思っている

有名な庭園がある場所です。

予約制なのでついつい行けずにいますが。

 

そしてその先、前方にある

琵琶湖疎水記念館へ向かいました。

 

 

春から滋賀県民となった自分としては

琵琶湖とこの疎水の関係に興味もあり。

本音をいうと暑すぎて

ちょっと涼みたかったのも大いにあり。

 

無料の疎水記念館ですが涼しい館内で

たっぷりと琵琶湖疎水のことを学べて

充実した時間を過ごすことができました。

行って決して損はない施設です!

 

画像はこの辺り一帯のジオラマです。

立体的に見るとこの付近の地形や、

琵琶湖からの疎水がこんなにもあちこちに

引かれたんだということが

手に取るようにわかりました。

 

 

それから蹴上インクラインを歩いてみました。

 

廃線となって久しいインクラインですが

先ほどの展示で当時のご苦労や

疎水完成後の京都の盛り上がりなどを

学習したあとだと感慨深く思えます。

 

この季節はとっても静かです。

 

 

これは今年の桜の満開の時期。

混む前にと朝早く到着したけど

この通りのたくさんの人出だったものですが…

 

でも緑の濃さが増した静かな季節の

インクラインもなかなか風情があります。

 

 

 

線路沿いにはいろいろな施設が…。

 

緑に覆われそうな洋館の廃墟もありました。

何に使われていたのでしょう。

窓ガラス越しに書類などが散乱しているのが

見えてリアルに廃墟感が増していますが…

 

ここリノベしてインクライン沿いの

洋館カフェとかどう?

なんて勝手な妄想をしたりしますニヤリ

 

 

疎水の洗堰。

ここで水の流量を調節しているらしい。

 

この辺りで南禅寺の水路閣方面に

分線しているんだったかな。

(見どころが多くてちょっと混乱…)

 

 

かつて船を乗せた台車を運んでいた

廃線沿いを歩けるのはここまでのようです。

この先はもう水が溜まっていました。

蹴上の船溜まりという場所かと思います。

 

春に歩いたときには

満開の桜とこのノスタルジックな

廃線にばかり目がいってしまい

あまり周囲は見ていませんでしたが

こうやってあちこちに注意を払いながら

歩くのも楽しい。

 

 

そして南禅寺の水路閣にも続く水路。

 

やっぱりこのデザインは何ともいえず

格好いい。

変色したレンガも年月と歴史を

感じさせてくれて情緒があります。

 

 

まるで遺跡ですね。

 

さてこの日はインクラインのあとに

南禅寺内の塔頭寺院に寄り道をしてから

水路閣に来たのでもう夕方。

 

水路閣からは「蹴上駅方面」という

案内板を見てその道で帰ることにしました。

 

 

近道、なのかな?

疎水分線沿いで、人がすれ違うのが

やっとかなという細い歩道です。

(さっきの洗堰に続いていました)

 

夕方で全く人の気配がなくて

ちょっと気味悪いくらいでした。

人がいないのも怖いし、

人にばったり会うのも怖いような…。

ついつい小走りになってしまった。

 

実は私はこの日は道を間違えまくって

インクライン付近の同じ道を

行ったり来たりしていたもので

順不同になりますが。

 

 

こちらの

「ねじりまんぽ」も見逃せません。

先ほどの廃線の下を通っているんです。

 

変わった名前ですよね。

古い言葉で「まんぽ」はトンネル。

つまり、ねじれたトンネルの意だそうで。

一度聞いたら忘れられない名前かも。

 

 

このレンガの積み方が特徴的で

螺旋状に積み上げられているのです。

このトンネルの上を、

船を乗せた重い台車が通っていたので

その重みに耐えられるような工夫らしい。

こんな細部まで工夫されていることに

いちいち感心してしまいます。

 

それにしても当時、

琵琶湖疎水の大工事の指揮をとったのが

20歳そこそこだった田邉朔朗氏

というのがすごい。

明治時代ってパワーある優秀な若者が

いたのですね!