こんにちは、りこみです。

 

京都の寺社巡りでは大きな寺などは

ついつい後回しにしていましたが

先日、京都出身で長らく滋賀在住の方が

「やっぱり二条城はええよ。

関東から友達が来たときに案内すると

間違いなく喜ばれる」というのを

聞いてなるほど…と思いまして。

 

私、中学の修学旅行以来の

訪問となりました!

 

 

中学時代なんて何十年前のことなので

修学旅行の記憶はほぼないですが

唯一記憶にあるのがここ二条城なのです。

 

当時、他にもいろいろ巡ったはずの

有名な寺社と比べても

かなりのインパクトがあったのかも。

 

今や世界遺産というだけあり

人も多いですが、中は広いので

かなり分散される印象です。

 


広い広い二の丸御殿。

 

中学生当時の鮮明な記憶としては

人が歩くときゅっきゅっと鳴く

鶯張りの廊下、そして

大政奉還が行われた大広間です。

リアルな侍の人形がずらりと控えていたのが

生々しい歴史の1ページを見ているようで。

 

今回は大人の修学旅行のつもりで

説明文をじっくりと読み

一つ一つ丁寧に。

細部までこんなに見どころあったとは!

 

あぁこんなに豪華絢爛でいて繊細だったんだ。

今のように情報が

簡単には入らない時代だったのに

匠の技が隅々まで伝承されていたのですね。

欄間などに見られる手仕事の器用さ、

そして美意識の高さには

心から尊敬の念を抱きました。

 

 

じっくり見過ぎて中だけで1時間以上。

閉場は17時らしいので

あと1時間でお庭を巡りましょう。

三つの庭園があるらしいので

やや駆け足で。

 

 

小堀遠州改修だという二の丸庭園。

まるで石の博覧会かと思わせるほど

多種多様な形や色の石が

ごろごろと配置されていました。

 

 

滝石が組まれています。

 

全般に立っている石が多くて

優美で落ち着く雰囲気というよりは

武将のような勇ましく

豪快な印象を受ける庭園でした。

 

 

池の中に置かれたあの石は

舟石を表しているらしい。

不老不死の仙人が住むという蓬莱島へ

向かっている…と。

この石はわかりやすくすぐに

見つけることができました。

 

日本庭園の特徴である鶴島、亀島なども

庭園に行くと必ず探すようにしていますが

ここは石が多すぎて探すのが難しかった💦

まだまだだな…

 

 

さて2つ目の庭園、本丸庭園は

ささっと通り抜けて

天守閣跡の展望台から見下ろしてみました。

 

本丸御殿と本丸庭園の青々とした芝生が

見渡せます。

本丸御殿は改修工事中で見られませんでしたが

先ほどの二の丸御殿で

もうお腹いっぱいなほど堪能したので

まぁいいかな。

 

深い緑の水をたたえるお堀を見下ろし

遠くに見える京都の街並みを眺めます。

 

暑い日でしたが、夕方の

頬をなでる風が心地よくずっと

ここに腰かけて眺めていたい気分でした。

 

でも閉城の時間が迫っており

あともう一つの庭園も見ておきたい!と

小走り。

 

 

 

これが三つ目の清流園。

調べると作庭家の名前が2人でてきて

混乱しましたが自分の為にかみ砕くと…

 

小川治兵衛が作庭し、

その後一時期は進駐軍の意向で

テニスコートに転用されたものの

昭和40年に中根金作により造営された…

というやや複雑な歴史でしょうか?

 

こちらは気品を感じさせる造りで

三つのうちでは一番好きでした。

 

 

先ほど見た二の丸庭園同様、

名石がゴロゴロと配されているのですが

不思議と荒々しさがなくて優美。

 

長細い池の中に浮かぶ中島には

形のよい松が。

 

庭園内には

今でも限定的に使われるという茶室や

茶房の和楽庵など歴史的な建物もあり

開店時間内であればぜひ寄ってみたいところ。

この雰囲気の中でのカフェ、

雅すぎるでしょう…ラブ

 

先ほどからもう閉城の音楽が鳴り始めており

人もまばらになってきました。

後ろ髪を引かれながら出口へ。

 

広大な二条城内を一周して再び

入場した門に戻ってきて退城。

最後の数人の拝観者となってしまいましたが

閉まる寸前の静かなお城の空気に

思いがけず触れることができて

哀愁と荘厳さも感じることができました。

 

やっぱり二条城は一見の価値がある

場所だったと再認識しました。