こんにちは、りこみです。

 

5月下旬に家族で

京都さんぽしたときのこと。

嵐山での娘のリクエストで行ったのが

宝厳院です。

 

春秋の年2回だけの公開。

ちょうど行く時期は公開中だったので

ぜひ…と行ってきました。

 

 

世界遺産でもある天龍寺の

塔頭寺院の一つでもあり

付近には人が多いようでいて

ほとんどの人は天龍寺へ向かっていくので

こちらはとても静かでした。

 

藁葺きの山門が素朴で

とても雰囲気があります。

 

 

嵐山の景観を取り入れた

借景回遊式庭園である

獅子吼(ししく)の庭。

最初に目に入るのがこの枯山水庭園です。

丸い黒石で海を表現しているそう。

 

この庭園は歴史は古いのですが

いろいろ変遷があり

2002年になりこの地に移転されたそう。

…ちょっとややこしいけど

歴史はあるけど新しい!?

そのせいかこの枯山水のすべすべの

黒丸石などにちょっと新しさを

感じてしまいました。

 

 

園内には巨石がいくつかあることで

知られています。

順路を進むと目に入ってきました。

 

近寄ってみますとこちらは「碧石」

年月を感じさせる岩だとは思いましたが

膨大な歳月を重ねてできる

貴重な岩石チャートらしい。

 

園路の行く手に岩山のようにどっしりと佇み

その先が見えないところが

山道を思わせてくれていて

それも作庭者の狙いの一つなのかな。

 

 

娘がこのお寺を見たいと思ったのは

苔が美しそうだったから、とのこと。

 

確かにふかふかと一面に広がる

苔は遠目に見ると

まるで芝生のようでした。

そこに木洩れ日がさして

苔の濃淡が美しかった。

 

 

もう一つの巨石が目に入ってきました。

これですね、この庭園で一番の

見所ともいえる巨石は。

「獅子岩」

 

ぱっと見は岩の大きさにばかり

目が行ってしまいましたが目をこらすと

苔を全身にまとった獅子が(右方向を向いて)

鎮座しているように見えます!!

 

 

右を向いた頭部には

目や口がついているかの如く

リアルに見えて迫力。

というかいったん獅子だと思って眺めると

もはや獅子にしか見えなくなってきました。

 

 

園内は

「春の小川はさらさらいくよ♪」と

口ずさみたくなるような小川が流れていて

見ているだけで心洗われます。

 

控えめに聞こえてくる鹿威しの音と

川のせせらぎと静けさと。

浄化されるような気持になるお庭でした。

 

 

座禅石。

巨石をいろいろと楽しめるお庭でしたが

どうやって作庭したのか気になります。

数々の巨石は運んできたのか?

いや、あんな巨石は運べないですよね…?

となると元々あった場所に作庭したのか?

 

初夏は静かでしたが

紅葉の隠れた名所として

(紅葉時の京都はどこも名所でしょうが)

秋の公開時はとても混むようです。