吉田修一氏の「横道世之介」シリーズ

今回「永遠と横道世之介 上下」を読むにあたって

かなり前に読んだ

「横道世之介」「続 横道世之介」も読み直し

一気にシリーズを完結させました!


愛すべき人物世之介は

年齢を重ねても少しも変わらない‥

陽だまりのように温かく憎めない彼の周りには

いつも人が集まって

穏やかな日々が続いていきます


何気ない毎日が愛おしく温かな気持ちにさせられるけれど

終盤に至るにつれて

第一巻の学生時代の彼に感じたような

面白おかしい気楽な感情は持てなかったです


結論を知ってるからかもしれませんが

私の心の中で

切なさややり切れなさのほうが勝ってしまいました


イイ人のまま、みんなの元から去った世之介

残された者は辛いよね‥

私が母親だったら怒ってしまうかもしれない

もっと我儘に自分勝手に生きなさい!

お人好しもほどほどに!っと‥

息子を誇りに思うのには時間が必要です


結末は感情的になりましたが

日々の生活描写は相変わらず楽しかったです


平凡な人間の人生の一コマでもこんなにキラキラしているなんて!

日々の暮らしって

俯瞰して見たらどれもがかけがえのない出来事!

過度な欲を持たず(笑)大切に生きて行こう‥と

改めて思わされました