2014年

12 月

985 号

かけだし情報

ガバレ農場

鴻巣市前砂359

℡548-1173


 畑情報 

 今年も残すところ2週間となりました。時間の流れるのが本当に早く感じます。特に当時を迎える今の時期は日暮れも早いため、仕事ができる時間も短いため、余計にそう感じるのでしょう。朝の畑は霜で真っ白です。太陽が昇ってからもしばらくは凍ったままですが、9時を過ぎるころには霜から水滴に変わっています。太陽の日差しを浴びると、体が温まってくるのを感じる時間です。

 今年は12月に入るとすぐに寒波がやってきて、青森などではすでに2m近い積雪になっている所もでています。エルニーニュが発生しているため、暖冬になるという予想も出ていますが、今年の2月のような2週続けての大雪がないとは言えません。どこで何が起こってもおかしくないような自然現象が増えているだけに、天気の動きには常に気を使う必要があります。

 ここしばらくは、今年の大雪で倒壊してしまった育苗ハウスの再建作業をしています。もうすぐ新しい年を迎えますが、1月の中旬ごろになると踏み込み温床の準備を始めるため、育苗ハウスの建設は急ぎの作業です。ハウスは何度か建てたことがあるので、基本的には同じ作業になるのですが、なかなかきれいに組み立てるのが大変です。

 ハウスを建てる場所をきれいに整地し、どこでも同じように平らになっていればズレルことなく建てられるのですが、均一にするのが大変です。ハウス自体が正確な長方形になるように、角を90度にし、水糸を張っておきます。その糸に沿って45センチ間隔に支柱を挿していく作業からスタートします。支柱を立てるために先の尖った穴あけ用の道具を使いますが、穴の位置が前後に1センチずつズレると、そこではすでに2センチのズレが生じることになります。このズレは後々の作業に響いてくることになるのですが、ある程度は許容範囲と割り切らないと作業が進みません。そうでなくても、一度組んだものを外してみたり、違うところに付けてしまったり、という予定外の作業も発生するので、思ったようにはかどりません。

 鶏に餌をあげる3時ごろになると急に気温が下がってきて、足元から冷えがきつくなります。無理して怪我をするのは嫌なので、続きは翌日となります。それでもあとは入り口の扉を作り、サイドに防虫ネットなどを取り付ければ屋根を張る作業を残すだけというところまではやってきました。今週中には完成させたいと考えています。

 寒さの厳しくなるこの時期は、畑や庭の雑草も冬眠状態です。ついこの前まで勢いのよかった畑の草も、霜がくるとあっという間に枯れてしまったものが多くありました。あるいは地面に這うように寒さからじっと耐えているような草もあり、雑草に悩む夏から思えば、ありがたい光景です。前週のかけだしでも雑草について触れましたが、「雑草と楽しむ庭づくり」という本に、庭の雑草について書かれている所があるので紹介します。

 草取りの方法というページに、雑草は全部抜かないとだめなのか、という質問への回答が書かれています。もし庭などに雑草が生えているのが美しくない、と思う人は全部抜くしか方法がないのですが、この本の著者が勧めているのは雑草を刈るという方法です。高さを揃えて刈ると、緑のグランドカバーのようになり、遠くからみると緑のじゅうたんにみえるのです。これは昔あった原っぱの風景と同じです。

 刈る高さは5センチ。この高さで刈っていると、そのうち5センチ前後の草しか生えなくなってくるそうです。それ以上の高さのある雑草は花芽を刈られてしまうため、種をつけられなくなるからです。短く刈りそろえていると、雑草は短い丈でも花をつけるようになるそうです。種子をつけて子孫を残そうとする雑草の知恵なのです。この5センチと言う高さは、雑草の成長がもっとも遅くなる高さのようで、5センチよりも短く刈ってしまうと、雑草はより強く再生しようとして、急激に伸びてくるんだそうです。

 また、5センチくらいの高さがあると地表への日光を遮り、他の雑草の種が発芽するのを抑制することにもなったり、適度な湿り気があるため、打ち水効果のように夏は涼しいうえに、土壌生物の棲家も提供できると言います。ただ、夏場の雑草を5センチに維持するというのも結構大変な作業であるかもしれません。

 雑草がある意味を考えてみると、意外なことがわかってくるかもしれません。自然のなかで邪魔者扱いされるものは何もないのだと考えさせられます。