2014年 12 月 984 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
12月に入って寒い日が増えてきました。早朝の畑や田んぼは霜で真っ白になっています。また、鶏用に汲み置きしているバケツの水は、朝になると薄い氷が張っています。本格的な冬の到来です。
冬を感じるのは作物も鶏も同じです。特に鶏は霜が降りるようになってから急に産卵を減らしてしまいました。ここ数日は全体でも一桁しか卵を産んでいない状態が続いているために、卵のお届けができないことがありました。この傾向は春先までは続くと思われますので、しばらくはご迷惑をおかけしてしまいますが、ご理解いただければと思います。 卵の数が安定するのは、今のヒヨコたちが卵を産み始める3月後半になってからとなりそうです。
そのヒヨコたちは、今までいた育苗ハウスから新しい鶏小屋に移しました。屋根はありますが、四面は金網とネットで囲っただけの小屋です。周りに木や建物があるので、少しは強風をさけられますが、ほぼ放し飼いのような状態です。夜から朝に掛けては一塊になって暖かさを保っているようです。
近所の公園や街路樹など、紅葉を楽しませてくれた木々も葉を落とし始めています。有機農業では落ち葉は大切な資材のひとつです。福島の原発事故の影響で落ち葉の放射線量が高い地域や時期があり、そこからは落ち葉を集めることができずに大切な資材を使えない時期がありました。ガバレでも放射線量を測る機器を購入し、線量を確認しながらの作業をしています。
ここしばらくは高校で集めてもらった落ち葉を使っています。集めた落ち葉は、夏野菜の育苗に必要な踏込温床の材料となるほか、そのまま積み込んで腐葉土を作っています。
落ち葉が作る腐葉土は、栄養のバランスや物理性など土つくりの目標となるようなものです。腐葉土の中にはたくさんの種類の微生物や生き物が住んでおり、その上に溜まってくる落ち葉を分解しながら栄養のある土を作っています。森の中の大きな木が特に肥料を与えられなくても成長できるのは、この自然の持つ力があるからです。畑や田んぼは人の手がかかった特殊な環境ですが、腐葉土の中で育つような環境を整えてあげることができれば、作物も健康に育つはずです。
冬になると盛夏の時にあれほど畑を支配していた雑草たちが姿を消してしまいます。草取りのストレスから解放されるこの時期は気持ちがほっとできます。
私たちは雑草、と一言で片づけてしまいますが、人によっては同じ植物でも雑草であったり、有益な作物であったりするので、何が雑草なのかをしっかりと定義するのは難しいのかもしれません。ある論文では、アメリカでの雑草の定義は『人類の繁栄に反する・・・』となっているようで、白黒はっきりするというアメリカ人らしい表現だと書かれていました。
日本などは主に2つに定義されるようです。ひとつは人間の活動に不利益になるもの。畑や田んぼなどで雑草が生えると生産量が落ちてしまったり、家の敷地内などでは景観が悪くなったりすることがあります。
もうひとつは人間の活動によってたえず攪乱される土地に生えるもの。 土地の造成や放棄などによって生えてくるものという認識です。いずれに場合も、困ったものであるのが雑草です。
一方で、自然農法を営む農家は雑草の力を借りて作物を健全に育てることを実践しています。ただ、雑草のことをしっかり理解していないと草ぼうぼうの畑になってしまいます。雑草のことを少しでも理解しようと、「雑草と楽しむ庭づくり」という本を買いました。庭に生える雑草が写真で紹介されています。また、雑草の役割についても書かれています。また、このかけだしで紹介していきたいと思っています。
今年は大根や白菜が多めに収穫できそうです。そのままでは消費しきれないため、漬物などにして保存しようと思っています。少しずつ大根の漬物や白菜のキムチなどを試しています。もしうまくできたら皆さんにもお届けすることができるかもしれません。また、食べきれないものは漬物や干し野菜などにしてみるのも良いと思います。切干大根なども比較的簡単にできますし、白菜なども干しておくと甘みが詰まった干し野菜として保存することができますから、一度試してみてはいかがでしょうか。寒さが増してくるこれからの季節、野菜自体の甘さもぐっと増してきます。その野菜をさらに干すことで、その甘さが凝縮されるので、生とは違った味わいを楽しめると思います。