2014年

5 月

956 号

かけだし情報

ガバレ農場

鴻巣市前砂359

℡548-1173


 畑情報 

 ゴールデンウィークも終わり、季節は初夏へと移りました。初夏を飛び越えて、夏本番のような日もありますが、木々の緑が時間の経過とともに深い色に変わってきます。

 連休の頃は大気の状態が不安定なことも多く、雷や突風、降雹の被害がでる季節でもあります。先週の金曜日にも真っ黒な雲と雷、そして突風が吹きました。激しい雷雨は作物にとってはあまり歓迎できるものではありませんが、雨がほとんど降っていない状況では、雷の雨でも欲しいところでした。しかし、ほんの数分間の雨では乾いた畑を潤すことはできず、翌日から吹き始めた強いかぜはさらに乾燥を強めてしまった感じです。

 2月の大雪のために潰れてしまった育苗ハウスの代わりに、簡易ハウスを2棟建てて、急ごしらえの育苗ハウスとしていました。今までの育苗ハウスは両サイドが巻き上げ式だったので、天気によって気温の調整をすることができました。2つの小さなハウスは、面積が狭いことや、空気の入れ替えをするのが入口の扉だけであるために、内部の温度調整がうまくできるかわからず、良い苗ができるか不安でした。

 例年以上に育苗に気を使いましたが、どうにか畑に定植できるまでに苗が成長し、先週中に7割ほどの植え付けが終わりました。ナス、ピーマン、トマト、かぼちゃを植えましたが、相変わらずの乾燥した天気のために、日中は苗も萎れてしまっています。

 苗を畑に植え付ける時は、苗の育っているポットを水の中にしっかりと浸けておきます。ポットの土から空気がブクブクと出てきますが、このブクブクがなくなるまで水に浸けるのがポイントです。その後、しばらくそっとしておき、準備した畝へと植え付けます。畑が乾燥していても、すぐに水をやるのは良くありません。作物は自分が生きるために水分を求めます。畑の表面は乾燥していても、内部へ行けば水分が残っています。その水分を求めて根がしっかりと張ることで、その後の生育もしっかりとなるということです。

 水をあげすぎてしまうと、根は自分から水分を求めなくても良く、それも表面の方へと根を伸ばそうとしてしまい、しっかりと根を張ることができません。

 育苗ハウスで大事に育てられた野菜の苗にとって、外の環境は厳しいものがあります。乾燥や強風、アブラムシなどの害虫の攻撃、激しい雷雨や場合によっては雹の洗礼を受けることもあります。そのため、環境に慣れるまでは、寒冷紗をかけたり、穴あきトンネルで保護してあげるなど、少し手をかけてあげる必要があります。今月の半ば過ぎにはトンネルや寒冷紗も外し、支柱を立てていくことになりますので、それまではもうしばらく気を使う時間が続きます。

 先週の日曜日に種を播いた稲も芽が出そろいました。種まき後から、保温のための不織布と、乾燥を防ぐための特殊なカバーを2重にかけていますが、今では目の大きさも12センチほどになり、色も緑色がしっかりしてきました。芽が出そろったら日中は不織布をかけるだけにして、特殊なカバーははずしています。晴れて風が吹くと苗箱の土が乾いてしまうので、1日に1回は散水しています。田植えまではあと20日ほどですが、それまでにしっかりと茎の太い苗に育てるのが目標です。

 合鴨を入れる田んぼは、ヘアリーベッチという緑肥を育てていました。秋に種を播き、春先から成長をして畑を覆うくらいに育っていました。このヘアリーベッチは、マメ科の緑肥です。マメ科の作物は根に根粒菌というものがいて、作物の生育に必要な窒素を取り込んでいます。また、雑草の発芽を抑制する働きもしてくれると言われています。(確かに、雑草の発生は少なくなってはいますが、皆無ではありません。)このヘアリーベッチをハンマーモアと言う草を砕く機械を使って細かく砕く作業をしました。2つの田んぼはスムースに終わったのですが、残り1枚の田んぼは、コンバインで稲刈りをするときにできてしまった溝が多く、ハンマーモアが溝にはまりこんでしまいました。仕方がないので、草刈り機で緑肥を刈り倒し、溝が見えるようにしてからゆっくりと草を砕いていきました。いつもよりも倍以上の時間がかかってしまいましたが、こんなところにも昨年の天候不順の影響がでているのかと感じました。先を考えて、いろいろな事を予測しながら仕事を進めないと、あとで大変な思いをすることって良くあります。何でも段取りと想像力が必要なのだと改めて思い知らされました。