2014年

5 月

955 号

かけだし情報

ガバレ農場

鴻巣市前砂359

℡548-1173


 畑情報 

 初夏を飛び越えて、一気に夏が来たような週末でした。新緑も緑色が濃くなり始め、気がつけば雑草も元気に伸びてきています。

 大型連休は農家にとっては別の意味でゴールデンな日々です。早い所では連休中に田植えをしていますし、多くの農家が田植えの種まきを集中的にする期間だからです。秋に黄金色の穂を実らせるための第一歩がゴールデンウィークに始まります。

 近年、稲作の大規模化によって効率化が求められています。米つくりは機械の導入によって大きく変わりました。それまでの手植えでは、苗代を作り、そこに種を播いて苗を育て、やがて大きく成長した苗を取り、皆で田植えをしていました。その後、田植え機の登場によって苗の作り方も変わりました。育苗箱に種を播き、3週間ほど育てた小さな苗を機械で植えていく方法です。機械も徐々に大型化し、歩行タイプだった田植え機も乗用に替わりました。植え付けできる列の数も2条から4条、そして8条へと機械も大型化してきました。

 数年前からは、田植えを省略するために、田んぼに直接、種もみを播く方法も出てきました。苗代で育苗する必要もなく、田植え機もいらないために、時間や労力、お金の節約になると言われています。ただ、田んぼのなかで稲と雑草が競合しないよう、予め除草剤を散布して雑草をなくしておく必要があるために、有機農業では直播は難しい技術です。合鴨農法を広めた福岡の有機農家は、合鴨や除草機械の改良によって直播に挑戦しており、一定の成果を上げているようですが、有機稲作の中ではまだ直播は限られた農家が実施しているだけのようです。

 さて、うちはまだ苗代で苗を育てて、田植えをする方法をとっています。日曜日は種まきでした。この日は親戚の人も手伝いに来てくれ、にぎやかな種まきとなります。

 種まきも機械によって行います。前日の土曜日に、予めふるっておいた自然土に、有機JAS適合の有機資材を混ぜたものを種を播く育苗箱に入れていきます。前はこの作業も手作業で行っていましたが、ここ数年は、種まき機を使って土入れをしています。一度,定量の土が入るように設定してしまえば、あとは箱を機械に入れる人、肥料入りの土を機械に入れる人、土の入った箱を積み上げる人の最低3人がいれば作業はスムースに進みます。本当はもう2人くらいいればもっと楽に作業できるのですが、今年はぎりぎりの人数であったため、30度近い暑さともあいまって、汗だくになり土でどろどろになっての土詰め作業となりました。

 種まきにもある程度の人数が必要です。まずは種まき機に育苗箱を入れる人、種もみの管理をする人、覆土用の土を入れる人、できた育苗箱を苗代まで運ぶ人、苗代で箱を並べる人が最低人数です。これ以上の人がいれば、一人の負担も軽減できます。米つくりの中で種まきはある種のイベント的な要素があり、他の作業以上に大勢での作業をすることが多いようです。

 今年は全部で4種類の稲を栽培します。キヌヒカリ、彩のかがやきは昨年と一緒です。そのほかに、暑さに強いという品種を2つ試すことにしました。ひとつは彩のきずな。キヌヒカリと同じような早生で、食味もキヌヒカリに近いようです。もう一つは合鴨の田んぼで試す、大地の風という品種です。やや晩生の品種ですが、暑さに強いと言われています。昨年は台風と突風で稲が倒れ、天日干しも水につかるなど散々でした。今年は天候に恵まれてほしいと、心から思います。

 春先からの干ばつは、先週の雨でも解消はしませんでした。早生の玉ねぎは大きくならず、中生の玉ねぎもまだ太ってきません。そのほかの野菜の生育も遅れ気味だったり、枯死しそうだったです。今週は、前半にナスやピーマン、かぼちゃの植え付けをする予定で、後半にはトマトやオクラなどを植え付けます。雨が降らない状況で、根が伸びるまで野菜本体が生き残れるかどうか心配になるくらい、畑はまだ乾いています。

 いろいろな野菜の植え付け、さつまいもの定植準備、田んぼの準備など、次から次へと作業が集中的にやってくるのがこの季節です。夏のような暑さになって、植え付けたキュウリが枯れないか心配し、育苗中や植え付けが終わった苗へのアブラムシ被害に心を痛めながら作業しています。連休が終わったら、合鴨の田んぼに生えているヘアリーベッチの刈取りもあります。この時期はいろんなことが待ったなしです。