2014年 6 月 960 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
人の感情は本当に勝手だと思うのですが、雨が降らない時は雨を望み、その雨が降り過ぎると太陽が恋しくなります。理想を言えば、週に1度くらいの割で適度な雨が降り、畑への水やりを心配しなくても良いことです。が、現実はそうなりません。
4月、5月と乾ききった畑では、作物が生育するのに必要は水分が不足していました。先週、玉ねぎの収獲をしましたが、去年のように大きく育ったものは少なく、例年よりも小ぶりな状態でした。温度が上がる3月半ばから4月終わりごろにかけての少雨が影響しています。ジャガイモも小粒です。乾燥を好むジャガイモですが、あまりにも雨が少なくて、イモを太らせる前に、樹自体が十分な生育ができなかったのです。
ここ数年、年間を通してみると降雨量自体はそれほど変化はありません。しかし、感覚としては降るときは降り、降らないと降らない、というように極端な状態が続いていました。今年も3月から5月にかけての雨不足を、6月に入り、梅雨入りした途端に取り戻してしまいました。先週の金曜日から降り続いている雨は、埼玉の都幾川では400㎜を超えました。ここ鴻巣市でも250㎜に近い雨が3日間で降りました。その量は平年の約2倍弱です。
機械で植える田植えは、雨が降り出す前の水曜日に終わりました。残りは、手植えイベント用に苗代と、8畝の2枚の田んぼを残すだけでした。天気予報では日曜日は曇り時々雨の予報だったので、どうにか田植えができると思っていました。が、日曜日の朝、鴻巣周辺は激しい雨が降っていました。田植えに参加する人たちには、日曜日の朝7時ごろの天気で判断するとしていたので、田植えを中止することを伝えました。
苗代は途中まで手植えをしていたので、ここは手植えを継続し、もう1枚は機械で植えることにしました。
ただ、田んぼは降り続き雨の量が多く、排水が追い付かない状況です。普段は田んぼの仕切りが見えているのですが、その仕切りも水没し、植えた稲もやっと葉先が見えるようなところもありました。苗がよく生育していたので、完全に水没することはありませんでしたが、小さめの苗を植えている田んぼをみると、完全に苗が見えないような所も少なくありませんでした。
田植えが終わったら田んぼに放そうと思っている合鴨は、育雛用の小屋から、田んぼに設置している小屋に移しています。田んぼの隅にある小屋を外敵から守るためにネットで囲っていて、その中で合鴨たちは自由に田んぼの水と小屋の行き来ができるのです。
鴨たちは多少の雨では体が濡れても大丈夫なようになっていますが、長時間、雨にさらされると体が冷えてしまい弱ってしまうことがあります。最悪、動けなくなって、そのまま死んでしまうことがあります。田んぼの小屋に移動した直後に雷雨があり、朝方に様子を見に行ったら20羽近い鴨が死んでいたこともありました。雨の降り方が激しくなり、心配で何度か様子を見に行きましたが、雨が入らないようにビニールで覆った小屋の中で鴨たちは元気そうにしていました。しかし、雨の勢いが弱まる気配がなく、心配になって夜中に小屋の様子を見に行きました。すると、排水が追い付かない田んぼは水位が上がり、鴨の小屋の床も水が浸水し始めていました。そこで、鴨をコンテナに入れて、元の育雛場所へ避難させました。
前にも書きましたが、鴨も個体差があり、体の小さなものもいれば、しっかりとした体の鴨もいます。生育がゆっくりな鴨は、環境の変化にはついていけずに弱ってしまう場合があります。様子がおかしいものは気が付いた時に対処するようにしています。今回も、元気のない鴨を見つけたので、家の中に連れて行き、ドライヤーの温風で体を温めたりしていました。弱った鴨を看護するのは広美の役割です。それには理由があるのです。
体を温めて少し元気を取り戻した鴨を、浩昭が掌の上に乗せた時のことです。元気そうにしていた鴨が急に意識を失ったかのように倒れ込んだのです。実は、これまでにも、弱った鴨が元気になりかけた時に浩昭が掌に載せた途端に衰弱したことが何度かありました。良く掌に気を集めると言いますが、浩昭の手のひらからは気ではなく、邪気が出ているようです。
さて、田植えですが、雨の中、東京などから来てくれた全部で10名ほどの人たちで苗代は植えることができました。残りの1枚は機械を使って植える予定です。その後、田んぼをネットで囲って合鴨たちを田んぼに放します。