2014年 7 月 963 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
今年は梅雨の初めに大雨が降ったため、もう雨は十分と思ってしまいました。しかし、7月となっても梅雨はまだ2~3週間は続き、これからがムシムシとした梅雨本番の天気になるのです。
乾燥した天気から一変し、雨の多い今年の梅雨は思った以上に作物の生育に影響しているようです。良い土の状態というのは、適度な水分と、土の中に酸素を含んだ空気の隙間があり、作物の根が気持ちよく伸びることができるというものです。この『適度』な状態を保つのは結構大変です。
乾燥しすぎていると土の粒子がうまく結合できずに、バラバラの状態になってしまいます。そうすると粒と粒の間に空気や水分を保持するようなスペースがなくなってしまいます。逆に雨が多く、畑が冠水しているような状態では空気が入り込むことができず、根が窒息状態になってしまいます。ちょうど良い土の状態の時には、堆肥などによって腐植が多くなり、土の粒子同士がくっ付きあって塊となります。これを団粒構造と言うのですが、塊と塊の間には空気や水分が入り込む空間ができ、そこに根が伸びてきて作物が健康に育つのです。
今年の天気を振り返ってみると、春から梅雨入りまでは雨が降らず、畑は水分を保持するような団粒構造が作れませんでした。そして梅雨になると雨が降り過ぎて、土の中に空気が入る場所がなくなってしまいました。この変化は作物にとってはあまりにも極端な変化でした。この変化に対応できないものは枯死してしまい、どうにか踏ん張った野菜は、今はまだリハビリ状態です。これからの雨の降り方にもよりますが、程よく雨が降り、太陽がでてくれば土の状態も回復して、作物も気持ちよく根を張ることができるようになると思います。ただし、東京で降ったような雹や竜巻などの被害がこれ以上起こらないという前提ですが。
こんな天気の時に元気なのが畑や田んぼの雑草たちです。畑の雑草は土の乾き具合を見ながらハンマーモアで砕いています。ただ、この機械は根元から数センチ上を粉砕するため、根は残ったままです。刈ったばかりの時はきれいなのですが、数日もすると再び葉っぱを伸ばし始め、1週間で畑は雑草たちの天下へと逆戻りです。
田んぼも今年は雑草が多く生えてしまいました。
放した鴨の数が少なかったことや、浮草が大雨で流されてしまい、太陽の光が雑草の発芽を助けてしまったことも影響しているようです。浮草は例年、田植えをして1週間もすると田んぼを覆ってしまうくらいに広がります。しかし、今年は浮草が広がり始めた時に梅雨の大雨が降り、浮草のほとんどは排水と共に流されてしまいました。
鴨たちも田んぼの中を動き回り、体も一回り大きくなるほど草などを食べてはいますが、雑草の成長の方が早いため、手押し除草機を使って雑草を退治する作業を続けています。
この田んぼの草取りと、手打ちうどん作りを体験するイベントが日曜日にありました。東京の江東区にある「えこっくる江東」という環境について学習できる施設を拠点としている「みみずグループ」の主催でした。このみみずグループは、小さな田んぼを作って、子どもたちと田植えや稲刈りなどをしています。世話人をしている方が、うちに新規就農研修をしに来たのが縁で交流を続けています。
当日はみみずグループのスタッフを含め、6名の子どもとその家族など、19名の参加でした。
まず、手押し除草機を使って田んぼの草取り体験です。手押し除草機は1条用が2つ、そして2条用が1つあります。効率よく田んぼの作業をするには2条用ですが、扱うには少しの力が必要になってきます。参加してくれた子どもたちは、すでに田植えに経験があるために田んぼに入ること自体はそんなに抵抗はないようでした。でも、人工的に作った田んぼと土の感触が違ったようで、少しこわごわと言った感じでした。
稲の周りは雑草がいっぱいで、除草機が通った後はたくさんの雑草が浮かんでいました。重い2条用に挑戦した子どもたちも、自分の仕事の成果をしっかり確認して満足そうでした。
除草の後は3つの班に分かれてうどん作りです。時間がおしてしまい、出来上がって食べ始めたのは1時半。お腹がすきすぎて不機嫌気味だった子も、お腹いっぱい食べることができたようです。