2014年 7 月 964 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
7月に入り、梅雨空が続いています。九州の北部では50年に一度という大雨が降り、今週は台風が接近する予報も出ています。梅雨明け後の強烈な暑さを想像するだけで嫌になりますが、梅雨前線と台風のダブルパンチによる大雨被害がでないことを祈らずにいられません。
近所の大規模農家では6月に入ってから田植え、麦刈りと作業が続いていましたが、ようやく田植えも終わるようです。今年の麦は良い成長を見せていましたが、梅雨に入ってからの大雨で麦刈りが大変だったと話してくれました。大型の機械で収穫すると、タイヤが30センチほど土の中にもぐってしまい深い溝ができてしまったそうです。刈り進んで畑の端に行っても、その場で転回をすることができず、一旦バックしてから次の所を刈る作業となったために、効率が悪くて大変だったようです。
その大規模農家は、地域の小学校に田んぼと畑を提供し、田植えと稲刈り、さつまいも植えを30年以上実践しています。田んぼではもち米を育て、収穫したお米とサツマイモは、小学校の祭りのときに子どもたちや地域の人たちに提供されています。学校農園をしている農家は多いと思いますが、長く続いているところはあまりないかもしれません。
その学校の田んぼには10年以上前から合鴨を放しています。合鴨農法を実践し、それを続けている田んぼも全国でもそれほど多くはないと思います。
1週間前に5年生、6年生約50名ほどで田植えをした田んぼに合鴨を持っていきました。今年は合鴨の育雛があまり上手くいかず、学校へ持っていくことができたのは20羽になってしまいました。その20羽の鴨たちは、すでにうちの田んぼで2週間ほど動き回り、餌もたっぷりと食べて体も大きく成長していました。届いた時に比べると、3倍ほどにはなっています。
この小学校の田んぼは、昨年は2回に分けて計50羽近い鴨を放したのですが、1羽も回収することができませんでした。それ以前も、田んぼから逃げ出したり、タヌキなどにやられたりして多くの鴨が犠牲になったことはありますが、全部がいなくなることはありませんでした。ちょうど、うちの鴨がいなくなった後でもあったので、誰かに盗られた可能性も否定できませんでした。昨年は、田んぼを囲っているネットが腰のあたりまでまくり上げられていた所があったということも、人為的な感じがしています。
さて、合鴨を放す時の話です。9時に田んぼに集合した子どもたちがまず最初にする作業は、田んぼの周りにネットを張ることです。2m間隔に立てた支柱にネットを止めていきます。止めるのはパッカーと言うもので、支柱の太さに合わせてはまるようになっているプラスチック製の留め具です。支柱に直接はめのは簡単なのですが、ネットを間にいれるとなると、パッカーをはめ込むのは力とコツが必要になってきます。なかなかパッカーをはめることができず何度も挑戦している子もいました。
そして次ぎの作業はネットの下の部分を田んぼに埋め込むことです。ネットの下があいていると、そこから合鴨が逃げ出してしまうのです。これも掌全体を使ってネットを土の中に押し込むのが良いのですが、指先だけで入れようとする子が多く、最後は長靴をはいた大人が踏み込むことになりました。
そしていよいよ合鴨を田んぼに放す時間です。今年は3人で1羽の鴨を放してもらうことにしました。鴨の持ち方について話しをしましたが、実際に持ってみると、暴れる鴨の足の爪が痛かったり、強く持ちすぎないようにして鴨に逃げられたりと、鴨が気持ちよくなるように持つことが難しいことがわかったようです。人間に比べると早い心臓の鼓動を聞き、順に鴨を田んぼに放しました。子どもたちから解放された鴨たちはさっさと田んぼの中央へ行き、やがて一つの群となって田んぼを端から端まで移動していました。鴨の動きを追うように子どもたちも田んぼの畦を走り回っていました。
今年は田んぼの道路側に、子どもたちが作った、田んぼの鴨を見守って、という看板が立てられています。
そして、防犯カメラも設置することにしました。少ない数の鴨がいなくならないようにという子どもたちの願いが鴨を守ってくれると思います。鴨は大きく育て最後は食べるけど、みんなも食べたいですか?と聞いてい見ると、半分くらいの子どもたちが食べたい、と言っていました。さて、どうなるか。