2014年

7 月

967 号

かけだし情報

ガバレ農場

鴻巣市前砂359

℡548-1173


 畑情報 

 梅雨明けと同時に猛烈な暑さがやってきました。

だいぶ前に出されたエルニーニョによる冷夏予想は大きく変わり、暑い夏に予報が修正されました。フィリピン近くに高温の海水域があるために、いつも以上に蒸し暑い空気が流れ込んでいるようです。そのため、週末は38度に近い暑さとなり、蒸し暑さも加わって何もしなくても汗が噴き出すような天気でした。熱中症予防に水分をこまめに取るようにしていますが、とった水分はあっという間に汗となって流れ出してしまいます。こんな日は無理に作業をしない方が無難です。無理をして熱中症で倒れてしまっては、かえって面倒なことになってしまいます。

 こんな暑い日でも、作業をする場所によって体感温度は違います。何と言っても暑いのは畑での作業です。アスファルトの上ほどではないとしても、陽射しを遮るものがないために汗が流れ落ちるのをタオルでふくのが大変です。ちょうど種まき時期になったブロッコリーやカリフラワーなどは、種をトレイにまいて育苗ハウスに入れました。育苗ハウスの四面は防虫ネットを張って害虫の侵入を防ぐとともに、風通しを良くしています。屋根にビニールにも強い太陽の光を遮る遮光ネットをかけました。そのために外部よりも若干気温の上昇が抑えられています。

 そして、なんといっても体感温度が違うのが木陰です。樹が作る影は、強い陽射しを防ぐとともに、地面の温度上昇を抑えますから、日なたに比べると6度も温度が下がると言います。また、葉っぱの蒸散作用によって周りの温度を下げますから、天然のミストを浴びているような心地よさも加わって気持ちよく感じるようです。エアコンがつくる冷たい風も良いですが、

自然が作ってくれる心地よさには太刀打ちできません。蚊がいなければ木陰にハンモックをつって昼寝をするのが最高に気持ち良いのですが。

 今年は、ナスとピーマン、ゴマが不調です。ナス科であるナスとピーマンは毎年植える場所を変えて育てています。盛夏の中で収穫でき、秋まで獲れ続けるナスとピーマンは主力野菜のひとつです。しかし、今年の梅雨入りの大雨で根が影響を受けてしまったようです。その後も、モグラの穴が田んぼの水を畑に流し入れていたために、畑がずっと乾かずにいました。

生育初期にダメージを受けたため、生育が停滞してしまいました。これから秋に向けて少しは復活してくると期待はしていますが、例年のような収穫は無理な感じです。

 秋に向けて少しずつ野菜の種まきなども始めています。人参も最初の種まきをし、乾かないようにもみ殻をふりました。発芽するまで水やりが必要ですが、雷雨によって種が流されていないかも心配です。高温が続く今の時期、発芽するまでも大変ですし、発芽してからも虫や高温への対応など気を使うことが山盛りです。

 日本社会の少子高齢化に伴う人材不足を取り上げた報道が目立つようになってきました。東北の震災復興もまだこれからというときに、東京オリンピックに向けて建設業界では深刻な人材不足が起きているという話を聞きます。看護や介護の現場でも人材を確保するのが厳しくなってくると言われます。不足する人材を補うために求めた先は東南アジア諸国などの海外からの労働です。

 農業の現場でもすでに人手不足は発生していて、人材を中国やベトナムなどに求めています。機械化して大規模農業を営むことができる稲作ではそれほどではないにしても、野菜の産地では機械化できない部分も多く、人の手による作業が中心となることが多いのです。有機農家でも、小松菜やホウレンソウなどの周年栽培を大規模にしている所では、中国などからの研修生、実習生を受け入れているところが少なくありません。小松菜などの収獲、枯れた葉っぱなどを取り除く調整作業などは機械化が難しいところです。

 海外の有機農家で、規模の大きなところは海外からの出稼ぎ労働者を雇っている所も多くあります。有機農業の認証では、そんな労働者が適正な労働条件で働くことを有機認証の条件にしています。社会正義と言われる項目で、有機農業は社会福祉の概念も含めて、皆が公正・公平な立場でいることを求めています。

社会正義と言う概念は日本社会では一般的ではありませんが、多くの人材を海外から受け入れる時、その人たちに対して互いに平等であることを頭に入れておかないといけないと思います。