2014年 8 月 969 号 |
かけだし情報 |
ガバレ農場 鴻巣市前砂359 ℡548-1173 |
畑情報
お盆も終わると夏も大きな峠を越えた感じになってきます。今年の夏は不安定なお天気が続き、台風ともあいまって大雨が降った地域が多くありました。まだこれからが台風の本番だけに、秋の長雨がどうなるのか心配です。
今年は雑草の勢いがすごく、草を刈って耕しても、すぐに元の状態に戻るという繰り返しです。例年の夏は雨が降らず、遠くでなっている雷が雨を運んでくれないかと思うのが常です。しかし、今年は畑が乾く前に雨が降ってしまい、草刈り作業が出来ずにいるので、雑草があっという間に伸びてしまいます。伸びた雑草をハンマーモアで細かく砕き、乾燥するのを待ってからトラクターで耕して秋の種まきに備えなくてはなりません。雑草も畑に有機物を供給する緑肥と思い、草の種ができる前に畑にすき込むようにしています。
この「雑草」の中にも、ところによっては食用としているものが含まれていることを知りました。先週、フランス人のカップルが滞在していました。 彼らに人参の草取りをお願いしたところ『これは食べられる野菜です』と持ってきたものがありました。それは、
スベリヒユと呼ばれるものでポーチュラカという花がもとになっていると言われています。畑でよく見かける赤紫の茎と、肉厚の葉を持った地面を這うように広がっているのがそうです。毎年のように生えてくるこの雑草は農家にとっては邪魔なものですが、効能はすばらしいものがあるのです。
民間薬として、解毒、解熱、虫毒に利用されるほか、利尿作用や、葉の汁は虫刺されに効くと言われています。山形では茹でたものをからし醤油で食べたり、干して保存食として利用していますし、ヨーロッパでは
サラダなどにしているようです。
畑から取ってきた雑草、スベリヒユを早速食べてみました。さっとゆでたものをサラダにしたものと、肉と一緒に炒めたものです。茹でたものは少しぬめりがありますが、シャキッとした食感で食べやすく、雑草ではなく、ちゃんとした野菜でした。
暑さや乾燥にも強く、虫の害もない雑草たちが畑ですくすくと生育するのをみて、これが食べられたらいいな、と思っていました。しかし、まさか雑草と思っていたものがフランス人が食用にしているとは思いもしませんでした。夏場の葉物が獲れない時期にはびこる雑草を食べることができるのは本当にびっくりです。皆さんも一度、このスベリヒユを試してみませんか?
不安定なお天気が続いたお盆が終わり、夏も後半に入ります。畑の草取りや種まきの準備もお天気をみながら進めていきます。それを並行して畑に植える苗の準備も始まっています。4m×3mの小さな2つのハウスが育苗用として活躍します。春先にはビニールを張って保温し、踏み込み温床での育苗をしたハウスですが、夏場は衣替えをしました。屋根はそのままビニールですが、側面は防虫ネットに張り替えました。しかし、作りが簡単なために入り口の扉部分は隙間ができてしまいます。その隙間も防虫ネットでカバーしていますが、虫たちはわずかな入り口を見つけて侵入して来ます。
ハウスの中には種を播いたトレイを置くために、足場パイプを組み、使わなくなったフェンスを載せた高床の置き場を作りました。地面に直接置くとコオロギなどの食害を受けるのと、気温の高い夏場の育苗のために、少しでも風通しを良くして苗の生育を助けるためです。
隙間から入り込んだ虫に対しては、黄色の粘着テープをつるして害虫をとらえる対策をとりました。3つのテープをつるしましたが、すぐに虫たちがたくさんついていました。そして最終的な対応は、時間をみては苗を確認し、虫がいたら捕殺することです。気が付くとカブラハバチの黒い幼虫が隠れていたりします。
去年まではハウスではなく、露地に台を置き、すのこ状の板を置いた上にトレイを並べていました。トレイには防虫ネットをかけて虫対策をしていましたが、芯喰い虫がいつの間にか侵入し、生長点が食べられてしまう被害が多発し、畑に植えるまでに多くの苗の生育が遅れてしまいました。それに比べると今年は苗の生育は順調です。これからキャベツやブロッコリーを大きめのトレイに植え替えたり、白菜やレタスの種まきへと作業が続きます。畑に植えてからも虫害対策が必要ですが、それまでの育苗段階を無事に乗り切るように、これからひと月ほどの苗づくりに取り組みます。