先日、シンガーソングライターのつるうちはなちゃんから電話があった。配信ライブ前日で気合を入れて欲しい!って言う事で連絡くれたんやけど、僕も疲労からあまり気の利いた事を言えなくて、結局ダラダラと小一時間話してしまった。申し訳ない話です🙇‍♂️。「最近前田さんはどういう考えで生きてますか??」という漠然と言ったら漠然な質問をされたんやけど、それはお互い物事を考えすぎる性分の二人やからそれで会話が出来る。もう20年弱の付き合いなのでそんな感じで話が出来ると言うことはお互いをしっかりとリスペクトしているからだろう。つるうちはなという人は僕なんかよりずっと音楽に対して愛情があって、そして物事を広い視点で捉えて考えている。ちょっと主観で物事を捉えすぎてる時もあるけど、レーベルの社長もしてるくらいだから人間の根っこを見る目はかなり長けている人だ。そんな彼女に僕はよく「欲がない」。「前田さんは若い頃から人気者やったからそれをみんなに返サービス精神で生きてるから、人に認められたいという欲望が薄くて、自分をあまり人生の主人公にしてなくて俯瞰的に常に物事を見てる」と言うような事を言われる。自分の事をさして分析して生きていないからそう言われると「そうかもしれないなあ〜!?」と思う位なんやけど、自分にとって音楽人として、というか表現者として何が1番恐い事なのかなというのを昨日少し考えていました。


人気がなくなっていく事、人から忘れられて行く事、曲が作れなくなってしまう事、周りから誰もいなくなってしまう事、どれも一応に恐ろしいことではあるし、悲しいことではあるんやけど、そうなってしまったらそれで仕方がないな‥。という感じで考えてしまう。誰にも相手にされなくなってしまったら他の仕事を見つけてやることになるだけの話だろうし、曲が出来なくなったらまあ昔の詩だけを歌う演歌歌手の様な懐メロオジサンになるだろうし、周りの人間が居なくなったらまた自分で新たな人間関係を作って1からやり始めたら良いだろうし。そういう部分に関しては特に何も準備してない割には楽観的なんですよね。生活に対する不安や健康に対する不安はあるけど、アーティストとという部分での「恐いこと」ってあんまり実は感じてなかったりもする。だけどこのままのんべんだらりと人生が転がるとも思ってないし、転ばぬ先の杖!みたいなものも準備もしていないし、なんだかよくわからないオッサンになったもんだなあという感じ(笑)。


(悩む)という事とはまた違う事で物事を熟考したりすることは性癖の様に好きなので、なんか本を読んだり映画を観たりしてその後自分なりに考えを巡らしている時間が凄い好きなんですよね。その姿を周りの人が見てて、「こいついっつも悩んでるな」と言うように見えたりする事があるみたいなんですけど、全く悩んでないのよね。笑。悩みがあるのと心配事があるのは別の話やと思ってるから。心配事は常にあるよね( ̄∇ ̄)。こんなに金が無くてこれからどうやって生きて行こうかな〜!?とかね(笑)。でも個人的には今ある恵まれた環境や状態を捨てることは対して恐くはない。何かを維持して行く事は凄い難しい事やし、それを維持して行くための努力というよりかは、自分の興味のある事に対する労力を注いで生きていきたいので人より恐い事ってアーティストとしては少ないかもしれないなと思った。それに加えて「欲がない」のではもーどうしょうもないなあ‥笑。もうちょっと貪欲になって行っても良いんですけどね💫性格やろね‥。


でも「考えすぎる」ところから物事や文化って始まる様な気がしてるから、これからも自分なりにやって行きますよ。昨日はつるうちはなちゃん配信ライブお疲れ様でした(⌒▽⌒)。