を久しぶりに引っ張り出してきて弦を替えた。最近はエレアコしか使ってなかったので、普通のフォークギターは長くしまったままやってんけど、一昨日ひょんな事で思い出して弾きたくなり、本当10年振り位に手入れをして弾いたらやっぱりとても良い音がした💫。

そのフォークギターは「マルハ」って言うなんかYAMAHAのパクリみたいな名前の会社のギターなんですがこれがとてつもなく良いんです。頂き物なんですが、頂いた人から聞いた話ではもうその工場は火事で焼けてしまいもうないらしい。それも随分前の事なので、かれこれ40年位以上前のギターみたい。貰った時はこんなの本当に音なるのかいね!?と思って家に帰って弾いてみたらどのギターよりも音に奥行きがあって大きい音がする。ちょうど貰ったのが泉谷しげるさんと一緒に曲を作る前やったので、泉谷さんとの音源やソロのアルバムのフォークギターは全部そのマルハのギターで録音しました。レコーディング中に大将がおもむろに僕のギターを弾いて、

「お前のギター、なんだか分かんねえ安物かと思ってたら凄え鳴るじゃねえか!?これは大事にした方が良いぞ!」

と言われた。レコーディング中に1番褒められたのこのギターの事かも知れないな。笑。まあ何せ凄い良い音色なんです。そのギターを全く人前で使わなくなり、そして家でも触らなくなったのはいつの頃からだろうか‥。「コザ語り」と銘打って演り始めた10数年前にはもう人前では使っていなかったので本当にあのソロアルバム以降ほとんど使っていなかったんじゃないかな。

その後30代は酒と睡眠薬の日々やったので、人前ではアコギを持って出て行ってたものの、家では全くギターを触ったりしない状態やったのでいつの間にかあれだけ自分だけではなく周りの評価も高かったギターを押し入れの奥深くに入れてたんです。勿体無い話よね‥。たまたま久々に自分のソロアルバムを聴く機会があって、そこで色んなことを思い出したんですよね。それでCDに録音されてるギターの音を聴くと、今聴いてもめちゃくちゃ良い!!これはもう一度蘇らせなければと思って急いで出して来て錆びてる弦を替えて音を出したら全く変わらない深みのある音がした。そんなに音にこだわりがない自分でもわかるこの違い。これによってよりギターを弾くのが楽しくなるのは間違いないし、また新しい曲も生まれてくるんだろうと思えました。

アルコールと睡眠薬の中毒によって消えていた思い出がまたひとつずつ自分の中に戻って来てる。これは凄い自分にとっては大きな事。そしてその長い時間を辛抱してくれてたこの「マルハ」のギターに感謝したいと思います。


ふとした事で心が元に戻る。そういう時間って必要だなと感じました。心のTBCはマルハのギターにアリ🎸💫!!笑。