医学の進歩もここまでくると、人智を超えたとしか形容できない。
この男性、顔面移植がなければ間違いなく社会的に抹消されていた。視覚と嗅覚どころか、耳以外の顔面のパーツを全て失った、まるで妖怪のような姿。表情どころか顔が存在しない、忌み嫌われる声だけが耳に届く不幸な存在だったに違いない。

移植後の顔も不自然さはあるけれど、人としての容姿を取り戻したと言える。
顔の筋肉の関係で、ドナーとも違う顔になるらしい。彼の視力が回復するかどうかは定かではないけれど、記事からは余生の希望を抱いた様子が窺える。

移植手術には諸々の弊害があるとはいえ(特にドナーの問題)、こうして一人の人生を明るく希望に満ちたものに変えられる医療技術があるということを、僕達は認識していくべきなのだろう。
そして、そうやってひとりひとりが識ろうとしていく社会こそが、世の中を正しい形に変えていくべきスタイルなんだろうなと思う。

P・F・ドラッカーの言葉じゃないが、社会への貢献を仕事で昇華する作業は有益なものであると考えさせられる。
医療ではないが、僕の実現したいビジョンがより鮮明になってくる明るいニュースではないか。

アメブロ、久しく更新してないなぁ。mixiはそれなりに雑感やら近況報告やら更新してるんだが。

いかんせん、アメブロは僕のプロバイダとの相性がよくないらしく、基本的に重い。本当はmixiで書けないような実直な悩みとかを書きたいんだけど。


とりあえず、4月1日を以て学生から社会人へと変わりました。「社会の厳しさ」とか相対的な尺度で表されるものに今はまだ興味は無いけど、個人的に社会で生きることの自由度と私生活との時間配分の折り合いに落とし所が見出せないでいる。

まぁ、今日はそんな感じ。

って、ぜんぜんアメブロの機能を使いこなせてないねw


アメブロで読者数を増やしたい!とか意気込んでいたけど全然更新していないことに気がつく。

執筆のモチベーションは、ひたすら文を書き続けることで高まっていく。
最近は他所で雑感を書き続けている。読者数を意識せずに、自由な発言を意識して。



アメブロで私的な事情を書くのは久々だけど、最近は重量挙げのことばかり考えている。

僕は高校1年から大学4年まで7年間を競技者として過ごし、引退後の2年間は趣味として嗜んできた。
で、今は大学の後輩達の練習に口うるさいOBとして関与しているんだけど、今のメンバーは前向きで個性的で、接していると日々が勉強になる。

中でもその一人、K君の話。

彼は高校時代は全国大会の種目別で優勝した経験を持つ。つまり日本一の高校生。
これまでにも、僕が知り合ってきた中には全国大会優勝とかそれに近い実績とか、才能に満ちた選手はたくさん見てきた。
ただ、彼はその人たちとは何かが違う。今年の4月、知り合った当初からそれは感じていた。


そしてわかった。僕がずっと感じていたもの。それを僕は、10月30日の納会(今年度の最後の大会が終わった後)で彼に話してみた。


「あのな、俺は少なくとも高校時代は、この競技を誰よりも練習した自信があるよ。これまでに関わってきた人もすごく多い。強い人ともたくさん知り合った。けど、お前はそういう人たちとは何かが違ったんだよ」


K君はきょとんとしていた。5つも年上の先輩に何を言われるんだろうと、僕も酔っていたけどそんな表情だった気がするw


「お前はこれまでに知り合った重量挙げ選手の中で誰よりも才能がない!」


酔いに任せて、僕はストレートに言ってやった。
何かフォローしなきゃと焦りだす他の後輩達。才能に溢れているのに、K君の実績に劣る後輩達だ。

「先輩だって、いい指導者に会えてれば今とは違ったんじゃないですか!?」

というのは4年生のキャプテン。違うんだ。僕が才能に恵まれなかったから、K君の気持ちは誰よりもわかる。

「でも、コイツ(K君)が俺だったら、顧問が恐くてもちゃんと意見したと思うよ?」

珍しく強気に反論する僕に、言葉を失う4年生w


「とにかくコイツには才能がないんだ。足だって弱いし、上半身も弱い。重量挙げ選手なのに力がない。なのになんで高校で日本一になれたと思う?コイツ本当にバカだぜ。頭の中がウエイト(ウエイトリフティング=重量挙げ)で一杯なのね。バカだから、いっつもウエイトのことしか考えてないから、そういう積み重ねがコイツの強さの秘訣なの」

立て続けに現役時代を振り返りながら。

「ぶっちゃけて言うとね、こんなバカが俺の同級生だったら俺ももっと強くなれてたと思うよ。他力本願みたいでこういうことは言いたくないけどさ、ここまで純粋でまっすぐなバカは初めて出会ったよ。俺もこういうバカと一緒に練習したかった」


「でも、ウエイトは足腰だけじゃないですから・・・」

焦ってフォローを入れる2年生の後輩。コイツなんか、他の誰よりも才能に恵まれてるww

「じゃあ足腰意外にコイツが強い箇所はある?背筋?腕力?どれも弱いじゃん」

すかさず言い返す僕に言葉を失う2年生。フォローに走る周囲とは対称的に、真面目に聞き入るK君。



飲み会の帰り道、酔って路上ではしゃぐ後輩達を置いて僕は駅まで歩き出した。
後を追ってくるK君。

「さっき先輩が、自分には才能がないって言ったじゃないですか?」

ちょっとしゃべりすぎたかな。何を言い出すんだろうかと思いながらうなずく。


「自分のことを才能がないって言ってくださったのは、先輩が2人目なんですよ」


「言ってくださった」とは御大層なww
まぁでも、僕の真意は間違いなくこのバカに伝わっている。

「自分、ヤスシ先生に『お前は才能がないんだから努力の天才になれ』って言われたんです」

やっぱりか。彼の高校時代の恩師は凄まじい実績を持つ偉大な指導者。
K君に「才能がない」と言い放ったのはこの人だけだったらしい。


「先輩、Kのことバカにしすぎですよ」なんて2年生の後輩に言われたりもしたが、才能に恵まれた奴ら(K以外の全ての部員)にはこの言葉の真意はわからないだろう。
才能のない者にとって、バカとは最大の賛辞だ。
僕は、帰り道に後輩に言った。

「いや、俺は思ったことを言っただけだよ。お前が同格とは言わないけど、イチローも努力で今の地位を築いているしね。才能のせいにするのは、同じだけの努力をしてからじゃないとその人たちに失礼だと思うよ」

「イチローは才能がないんですか?」

と真面目に質問してくるK君。

コイツの性格は不思議なくらいまっすぐだ。時にはこちらが目を逸らしたくなるほど、純粋で論理的。

「だって、イチローくらい努力してる人がいないんだから、それで才能のせいにするのはおかしいでしょ」

僕も本音で返す。




それから2週間が経った今、僕は以前よりも彼らとの距離を遠くするようにしている。
新たにキャプテンに任命された2年生のもと、新体制での練習に慣れてほしいからだ。


ただ、このウエイトバカのせいで、僕の卒論研究は一向にはかどらないw
コイツのウエイト観や練習中の意識をどんどん流布させていきたいし、僕自身も「コイツくらいの向上心を持って打ち込めば・・・」と、競技への復帰を意識させられてしまうwww


ふざけんなよ熊川!!俺はこの大会を期に勉学に励むって誓ったんだ!!
お前の存在が俺を引き戻す!

5つも離れた後輩だから、こういうことを言うのは実にはばかれる。だけど言わせてもらう。


お前は俺の憧れだ!!