近年、ADHDといわれる、注意力を欠き、落ち着かない子どもが増えている。
小さい頃から集中力に欠け、常に動こうとする。
成長とともに多動性の傾向は減少するが、注意力や集中力に欠けることが目立つようになる(ADD)。
現代では大人にも見られ、仕事や勉学に集中できない、時間を守れない、整理が出来ない、大切な事を忘れてしまうなど、日常生活に困ることが多くなる。
これらの症状で、付き合い、協調がうまくいかず、うつや不安障害等の心の病になる方も増えている。
神経内科や精神科では中枢神経に作用する薬が処方される。
ADHD、ADDは、正確な原因は不明で、症状は本人の努力や親の育て方で変わる事はないことが知られている。
ゆえに、非常に厄介な疾患で、苦悩している親御さんも多い。
治療として、中枢神経系興奮薬の塩酸メチルフェニデートが使用され、症状を抑えようとする。
この薬は、基本的には覚醒剤であり依存性が懸念され、使い続けると徐々に効かなる薬剤耐性も問題になっている。
薬の使用では根本的な解決にはならない。
人間には生まれながらに、自分の体やこころを最大限の健康に保つ能力(イネイットインテリジェンス)を持ち生まれてくる。
適度な落ち着き、的確な集中力をもともと備えているはずだ。
ADHDやADDでは、どうして、もともとあるはずの能力が崩れてしまうのか。
それは、体の仕組みに問題が生じたからだ。
その問題を取り除き、本来のあるべき姿を取り戻すには、どうすればよいか。
薬では、化学的に血液成分を一時的に変えるだけで、問題を取り除く事は出来ない。
前回、脳は神経の伝達により体中の各細胞から情報を得て、各細胞に必要な指令を与えていることを学んだ。
この神経伝達が正しく行われれば、必要なホルモンのバランスが達成され、理想的なこころと体になるのだ。
カイロプラクティックでは、どこにその神経伝達の障害があるかを正確に見つけ出し、それを安全、的確な方法で取り除いていく。
自然なアプローチなので、薬の副作用を心配することなく、症状の改善が見込める。
副作用の可能性のある治療法を選択するのはいかがなものか。
子どもの生まれながらに備わっている自然治癒力、自然健康力を最大限に引き出してやることが大切だ。
子どもの夜尿症、喘息、アトピー、痙攣などよく見られる疾患にもあてはまる。
健康は外から与えるものではなく、内から溢れ出すものだ。
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