メタボだろう、なんてよく言われません?
日本では、中高年男性の約半分が、メタボまたはその予備軍とされている。
メタボは、メタボリック症候群(Metabolic Syndrome)という。
内臓脂肪型肥満(内臓肥満、腹部肥満)に高血糖、高血圧、または高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をいう。
これらが重なると、飛躍的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まり、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞等になる確率が高い。
西洋医学では、合併所の予防(動脈硬化の発生、進展予防)が中心となる。
食事療法で摂取カロリーの適正化を図り脂肪蓄積の進行防止、改善を狙い、運動療法により脂肪燃焼を促す。
食事療法や運動療法で検査値の改善がないと、薬が処方されることになる。
薬により問題が解決されない場合は、血管に対する手術などが考慮される。
しかし、この治療の流れには、人間の体で最も重要な要素が欠けているのだ。
それは背骨(脊椎)の状態だ。
背骨には脳に連結する脊髄という大きな神経が入っており、内蔵を含めた体の全ての細胞に指令を送っている。
ご飯を食べたとき、デンプンが分解され小腸から吸収されると、血糖値が大きく上がる。
神経を経て脳がその情報を得、神経を伝って膵臓に血糖値を下げるインシュリンを放出するよう指令する。
この膵臓への神経伝達に問題があれば、血糖を必要に応じて下げることができず、高血糖すなわち糖尿病となってしまう。
背骨にある、甲状腺、副腎、腎臓につながる神経の伝達に問題があり、それら臓器に正しい指令が伝わらない場合も、理想的な血圧を維持できず、高血圧となる。
背骨にある、脂肪を代謝する肝臓、胆嚢を支配する神経に問題があれば、適切に脂肪を代謝することができず、高脂血症を招くことになる。
背骨の神経を正常化させることで、それぞれの状態は回復に向かう。
体中の細胞をコントロールする神経に直接影響を与える背骨は非常に重要だ。
食事療法やダイエット、運動療法、そして生活環境の改善などはどれも重要だが、これらを一生懸命実施したとしても、背骨の神経に問題があれば、努力も報われない可能性が高い。
背骨を調べることで、思いもよらない体の問題が見えてくる。
症状や検査でひっかかる異常は、神経の問題がある一定期間存在した後に現れている。
普段は症状や異常に気づかずに生活しているのだ。
背骨は健康の要です。