深夜の街は、若さを増幅させる。
何をしても許される気がして、俺たちはよく笑い、よく走り、よくふざけた。
あの夜のデニーズでの出来事は、今思えばただの悪戯だけど、
確かに“青春の匂い”がした。
夜中にドライブしてたら腹が減ったんで、みんなでデニーズに入った。
運転手の俺は飲めないんだけど、エーイチとアッキョがビールを注文。
すると店員が、
「深夜のアルコール販売はできません」
と言う。(今もそんな決まりあるのかな?)
その時は「まあいいか」と飯だけ食って帰ったんだけど、
俺の頭の中にはすでに悪巧みが芽生えていた。
数日後、今度はフクちゃんの軽ワゴンに
フクちゃん・ヤスオ君・タカヤマ君を加えた6人でドライブ。
もちろん定員オーバー。
船橋港の工場街で自販機を見つけて停車。
エーイチがアッキョに向かって、
「お前は運転もできない役立たずなんだから、フクちゃんにジュース買ってこい」
と金を渡して外に下ろす。
アッキョが自販機に向かった瞬間、
「よし、フクちゃん発車だ」
と言って車を出す。
アッキョが
「おいっ待てよ〜!」
と必死で走ってくるのが、もう笑えて笑えて。
……と、話がそれた。
本題はデニーズだ。
14号沿いのデニーズに入り、まずは席について水をもらう。
10分ほど注文もせず騒いでいると、さすがに店員が注文を取りに来る。
そこで俺たちは一人4〜5品ずつ注文。
店員が丁寧に、
「ご注文を繰り返します。○○と○○と……」
と確認してくる。
最後の最後まで言わせておいて、
満を持してエーイチが言う。
「あとビール5本」
当然、店員はこう言う。
「深夜のアルコール販売はできません」
待ってました。
「え〜ダメなの? 店長呼んできてよ、俺が交渉するから」
と、わざと困らせる。
店員はオロオロ。
俺たちはニヤニヤ。
最終的には、
「ビール飲めないんじゃしょうがないよな」
「悪いね、帰るわ」
と言って、本当に帰っちゃう。
この遊びは面倒くさいので一度きり。
うひひ。
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