社会人になってからというもの、
まあ俺はちょっとフザケた不良社員ではあるが、
それでも一応、給料もらって働いてはいる(たぶん)。
そんな俺にも、たまには“楽しい思い出”がある。
今回はその中でも、ちょっとバカすぎるけど忘れられない一夜の話だ。
社会人生活においては、まあ一般の方々と比べれば少しフザケた不良社員ではあるが、
一応、おまんま食っていくには給料もらわなきゃならんわけで、
そこそこ普通に労働しているぞ。(嘘っぽい)
だから社会人生活については、然して面白いネタは無いんだけど、
少し楽しかったことがあるので書き綴っておこう。
ある日のこと。
会社の新人・ヤシロ君と、静岡にある工場へ製品試作の立ち合いに行った。
あれこれあくせく働いて、遅くまで残業して、
工場の人たちは皆帰り、他に邪魔者がいなくなった。
——これはチャンス。
ずっとやってみたいと思っていた“アレ”を実行する時が来た。
工場には、天井に吊り下げたクレーンがある。
重たいものを吊り上げて移動するためのやつだ。
コントローラーには上下ボタンと東西南北ボタン。
上下で吊り上げ、東西南北で好きな場所へ移動できる。
これでさ、
自分を吊り上げて空中浮遊したかったんだよ!
ヤシロ君には
「止めた方がいいですよ…」
って言われたけど、もうやる気満々。止められるわけがない。
胴体にスリングをギュッと巻き付け、クレーンのフックに引っ掛ける。
そしてコントローラーをしっかり手に持つ。準備完了。
上ボタンを押すと、ウィーン……とゆっくり体が吊り上がる。
床から足が離れ、どんどん上へ。
わーい♪
ちょっと体揺さぶってみたりして、
ウォー、ウォー、楽しいな♪
だんだん調子に乗ってきて、
東西南北ボタンを押して自由自在に空中浮遊。
ウォー!
ヤッホー!
超楽しい、超面白い!
なんて調子に乗ってたら、
コントローラー落っことしちゃったんだよ。
したらヤシロ君に拾われて、
そのままコントローラーを取り上げられ、遊ばれてしまった。
それまでせいぜい2メートルくらいの高さで楽しんでたのに、
ウィーン……と天井まで目いっぱい吊り上げられてしまった。
高いところは怖いよーーーー!
「おい、こら、降ろしてくれーーーー!」
情けない声で懇願する俺がいた。
ぬぁはは。
画像はイメージです
こうして“若き労働者のブルース”は、
バカ騒ぎと無茶と、ちょっとの成長で幕を閉じる。
そしてこのあと始まるのが、
俺たちの青春が最後に燃え上がる物語──
「青春時代の果てに」 だ。
