仲間という名の泥棒たちが、毎日のように家を出入りしていた。
笑いながら物を奪い、奪われ、また笑う。
あれは友情か、ただの野生か。
そんな“油断も隙もねぇ”時代の記憶。
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お互いの家を我が物顔で行き来する俺たち。
俺んち、エーイチんち、アッキョんち、フクちゃんち。
しかし、どいつもこいつも飛んでもねぇ奴らだ。
こいつらが帰った後は、必ず何かが無くなっている。
買ったばかりのレコード、雑誌、写真、缶バッジ、リストバンド……挙げればキリがない。
まあ、お互いさまと言えばお互いさまなのだが。
そんなわけで、いつの頃からか大事なものは
目につかない場所に隠しておくようになった。
そして連中の帰り際には身体検査をするのが習慣になる。
また、連中の家に行ったときには目を皿にしてチェックし、
盗品の奪還を図らねばならないのだった。
しかしながら、エーイチなんぞは時々わけのわからん、
見たこともない奴を平気で連れてきたりするんで困る。
「こないだライブで一緒になった奴なんだけどさ、
来る途中にたまたま会ったんで連れてきた」
なんて具合だよ。
そんな奴まで平気な面して呑んで、泊まって、
挙句の果てには持ち逃げしやがる。
連れてきたエーイチだって、
どこのどいつだか知らない奴だ。
名前だってさっき聞いたばっかの野郎だもんな。
持ち逃げされたら回収する手段がないんだよ、畜生。
「おいコガネヤ、ノンバンドのアルバム持ち逃げしやがったの
テメーなのわかってんだぞ。いい加減返しに来やがれ!」
一度きりしか会ったことのないコガネヤ。
どこのどいつだったんだろう。
↓こいつが指名手配犯(笑)コガネヤ
一期一会は危険な出会い。
あーめん。
