あの頃の俺は、毎日が同じようで、どこか物足りなかった。
そんな時期の話だ。
学校生活がなんとなくマンネリ化してきた頃、
放課後の時間がぽっかり空くようになった。
エーイチとつるむ日もあれば、
一人でブラブラして帰る日もある。
そんな時、クラスのナツダ君が得意気に言うんだ。
「お前も陣屋こいよ。時給700円だぜ」
(陣屋=千葉にあった居酒屋)
当時の高校生の時給っていったら、500円ももらえれば御の字。
700円なんて聞いたら、そりゃあ耳がピクッと動く。
でも話を聞けば、学校帰りに直行して、終わるのは夜11時。
家に着くのは12時近く。
しかも平日ずっと休みなし。
そんなのまっぴら御免だ。
俺の青春を時給200円の差で売る気はない。
そこで俺が選んだのは、家の近所のロッテリア。
徒歩10分。
シフト制だから、やりたい時だけやればいい。
そして何より──なんかカワイイ女の子がいた。
これが決め手だな。正直に言うと。
でも笑っちゃうだろ。
この俺が、真面目な顔して「いらっしゃいませー」なんて言いながら
ハンバーガー焼いてたんだぜ。
ただ、このバイトが俺にとってはけっこうな転機になった。
バイトには高校生もいれば大学生もいる。
女子高生もいれば女子大生もいる。
真面目なのばかりかと思えば、そうでもない。
中にはフザケタ奴がいるんだよな。
そういう連中とは、自然と仲良くなる。
類は友を呼ぶってやつだ。
そして──
このロッテリアで出会った“フザケタ連中”が、
後に俺の青春の裏側を大きく動かすことになる。
ありゃりゃ、本題に入る前置きが長くなっちまった。
続きは追い追いにしとこう。
画像は現在のもの、ここで3年間バイトしてた
