
ビバ牛丼屋
松屋・ネオカシミールカレー(ごろチキ)
俺はカシミールカレーなんて知らない(あいみょん風)
カシミールカレーと言えば、
上野デリーだとか銀座デリーだとか、
その筋では人気の名物カレーだってことくらいは俺でも知っている。
▲画像はデリー公式より
ただし——
俺は銀座デリーの前を通ったことはあるけど、
中に入ったことは一度もない。
すなわち カシミールカレーを食べたことがない。
つまり俺は、
「俺はカシミールカレーなんて知らない」
勝手に、あいみょんの
「君はロックなんて知らない」
みたいな語感になったけど、知らんけど。
まあ、正確に言えば
セブンの銀座デリー監修カシミールカレーは何度か食べている。
でもこれはいくら銀座デリー監修とは言え、
いわゆる パチもの だし、
やっぱり俺は
「カシミールカレーなんて知らない」
ということで間違いなさそうだ。
くだらない前置きは俺の専売特許だ。
御免。
そんな俺の前に、
松屋が新作カレーをぶっ込んできた。
ネオカシミールカレー。
松屋のカレーは外れが少ない。
むしろ近年は安定して強い。
だから今回も「これはいける」と直感した。
そして店頭のポスターをチラ見したら、
ノーマルのネオカシミールの他に、
-
ネオカシミールごろごろチキンカレー
-
ネオカシミールカレギュウ
の3種構成だと分かった。
しかもポスターのセンターに君臨しているのは ごろチキ。
そりゃそうだ。
ごろチキは旨いと決まっている。
松屋の絶対的エースだ。
実際、一番人気なのは揺るぎないだろうな。
しかし俺はカレギュウが合う気がした
ただな、俺は思ったんだよ。
カシミールカレーのひりひりするような辛さと、
牛肉の甘味が融合したらメチャ旨い気がする。
ごろチキは殿堂入りの旨さ。
食べる前から旨いのは分かっている。
でも カレギュウは未知の旨さ がある。
俺は一番人気を狙うのではなく、
俺の信念を貫くべきじゃねーかと思ったわけだ。
本場デリーのカシミールをリサーチしたら、松屋の未来が見えた
しかしだ。
事前に本場銀座デリーのカシミールカレーの画像をリサーチしたら、
ご飯とカレーは完全セパレート。
黒いカレーの海に肉とジャガイモが転がっている。
ビジュアル的には ごろチキの方が近い 気がしてきた。
そしてポスターをよく見ると、
ごろチキはセパレートなのに、
ノーマルとカレギュウは 合い盛り じゃねーか。
松屋の盛り付けの雑さはもうお家芸と言っていいレベル。
見本写真のように、
お椀型にもられたご飯の周りに
きれいにカレーを流し込めるわけがねえ。
カレギュウに至れば肉が崩れ、
カレーの海に沈んでくるだろう。
カシミールカレー、合い盛り仕様は絶対に成功しない。
俺が切れまくる未来は見えている。
話しは二転三転、紆余曲折。俺はついに決断した
ここまでの情報を総合した結果、
俺はついに決断した。
ごろチキにしておく。
本場に一番近いセパレート。
松屋の絶対的エース。
そして何より、旨いと決まっている。
俺は静かに昼を待つのであった。
カシミールカレー、カシミールカレー、、、念仏のように唱えながら
カシミールカレー、カシミールカレー。
頭の中で念仏のように唱えていたら、
昼まで待つつもりだった俺は、
気づけば 11時に松屋へ向かっていた。
いわゆる 早飯 である(笑)
昼にはまだ1時間も早いので店はガラガラ。
席に座り、注文したと思ったら、
ほぼ即座に出てきた。
松屋のお家芸が爆発
で、お約束だ。
暇なんだからもっと丁寧に、
客が食べやすいように並べてくれよ。
なんでわざわざ 食べにくいように並べる んだよ。
松屋の盛り付けの雑さもさることながら、
トレー上への並べ方もてんでなっていない。
もう お家芸 と言っていいレベル。
何でカレーが上なんだよ!
まあ、毎度のことなので怒る気にもならん。
俺はそっと配置を直す。
俺の正しい配置はこれだ(左ヒラメに右カレイ)
で、俺はそっと配置を直す。
-
ご飯は左
-
カレーは右
-
味噌汁は上中央
左ヒラメに右カレイって言うくらいだ。
カレーは右に決まってる。
これがカレーでなければ、
ご飯が左、味噌汁が右、おかずが上中央になるのだろうが、
これは カレーライス だしな。
俺はこの配置が食べやすい。
それだけだ。
先ずはごろチキを一口パクっとな
で、先ずはごろチキを一口パクっとな。
「旨んめー」
これだよ、これ。 ごろチキは旨いに決まっとる。
松屋の絶対的エース、殿堂入りの旨さ。
この瞬間だけは、俺の選択は間違ってなかったと確信した。
……んだけどだ。
ごろチキを飲み込んでから、
なんか違和感があるんだよ。
おい、おい、おい、まーたく辛くねーぞ
おい、おい、おい。
まーたく辛くねーぞ。
俺はカシミールカレーなんて知らない。
それは間違いない。
でも、いくらパチものだとは言え、
セブンの銀座デリー監修カシミールカレーは何度か食ったことがある。
あの ヒリヒリするような辛さ が、
今回のネオカシミールには ねーんだよ。
多少のビリっとはある。
あるにはあるが、
全体としては めちゃマイルド。
ネオカシミールカレーではなく、
マイルドカシミールカレー のほうが名前として正しい。
でも俺はカシミールカレーなんて知らない
とは言えだ。
俺はカシミールカレーなんて知らない。
本場の銀座デリーの味なんて知らない。
比較する資格もない。
本場との違いなんてどうでもいい。
大事なのはただひとつ。
俺の口に合うのか合わないのか。
旨いのか不味いのか。
それだけだ。
旨いじゃねーか!ネオカシミールカレー
では、
どっちなんだい!(なかやまきんに君)
——旨いじゃねーか!
ネオカシミールカレー、
松屋め、やるじゃねーか。
松屋のカレーは外れがない。
これは紛れもない事実である。
今回もその伝説を更新してきた。
そして結論:旨い。大当たりだ!
後はスプーンですくってご飯にかけて食うだけだ。
ご飯にもよく合う。
旨ぇ。
ごろチキ抜きでも食ってみる。
旨ぇ。
旨いよ、ネオカシミールカレー。
大当たりだ。
松屋め、またやりやがったな。
カレーは飲み物だ。だから俺はこうする
ところがだ。
カレーをスプーンですくって、
いちいちご飯にかけて食う所作は、
カレーを食うテンポを狂わせる のである。
カレーは飲み物だ。
この言葉を体現するには、
スプーンでちまちまご飯にかけているようではダメなんだよ。
テンポが死ぬ。
リズムが死ぬ。
カレーの勢いが死ぬ。
俺はご飯が半分になったタイミングで、
皿の左側にご飯を寄せ、
右側にごろチキカシミールを 流し込んだ のだった。
そう、流し込む。
注ぐ。
満たす。
カレーの海を作る。
これだよ。
これしかねーんだよ。
これは暴挙ではない。これは正義だ。
この行為を暴挙だと思う奴もいるだろう。
「見た目が悪い」とか
「行儀が悪い」とか
「松屋の盛り付けを尊重しろ」とか
そういう声もあるかもしれん。
だが俺は声を大にして宣言する。
これは暴挙ではない。
これは正義だ。
カレーは飲み物だ。
飲み物は飲みやすくしなければならない。
そのために俺は、ご飯を左に寄せ、
右にカレーの海を作る。
これは俺の流儀であり、
俺の哲学であり、
俺の正義である。
カレーの海に沈むご飯。まさに飲み物となった。
そして今回は、
俺は ご飯を大盛りにした のだが——
大盛りご飯に対しても、
カレーの量が 多いくらい なんだよ。
スプーンでちまちまご飯にかけて食うなんて、
テンポが狂うだけだ。
だから俺は、
ご飯が半分になったタイミングで、
皿の左にご飯を寄せ、
右にごろチキカシミールを 流し込んだ。
右側に広がる黒いカレーの海。
左側に寄せられた白いご飯。
その境界線をスプーンで切り崩しながら食う。
するとどうだ。
大盛りご飯が、
カレーの海に 沈む のだ。
沈むご飯。
満たされる皿。
飲み物と化すカレー。
これだよ。
これしかねーんだよ。
カレーは飲み物だ。
3分完食。
ネオカシミールカレー、
辛さは本場とは違う。
ヒリヒリ系ではなく、かなりマイルド寄り。
だが——
旨い。普通に旨い。
松屋らしいシャバ系の香り、
ごろチキの安定感、
米との相性、
そして飲み物として成立する流動性。
全部ひっくるめて、
「松屋流カシミール」 として大当たりだ。













