
ラーメン専科
バーミヤン・バミ郎そば
──一石三鳥の完璧な計画が豪雨に全部持っていかれた件──
8月13日:完璧な計画のはじまり
夏休み後半戦。
俺には完璧な計画があった。
飯岡灯台でペルセウス座流星群を観測 → 車中泊 → 翌朝に成田と船橋の墓参り → 午後は千葉で銀行の相続手続き。
一石二鳥どころか、
一石三鳥の完璧な計画。
夏休み後半戦のハイライトになるはずだった。
そう、はずだったんだ。
夕刻:豪雨情報とクソ上長
しかし夕刻、ネット上に豪雨情報が流れ始めた。
「やばいな、早く帰らないと」と思っていた17時過ぎ。
そこへ職場のクソ上長が書類を抱えてやってきた。
「今日中に処理してもらえますか」
「それと、これから豪雨になるらしいですね」
「今のうちにビール買ってきます」
……は?
お前が帰宅を諦めてビール買いに行くのは勝手だ。
だがな、関東統括の長としてまず言うべきは
「所員は早めに安全なうちに帰ってください」
だろうが。
何が「ビール買ってきます」だ。
使命を忘れた肩書きだけの男に、
俺の完璧な計画が邪魔されるとは思わなかった。
この瞬間、
飯岡灯台の星空より俺の怒りの方が輝いていた。
帰宅難民か…:豪雨の中の帰還
17:35、なんとか事務処理を終えて帰路へ。
両国から錦糸町へ向かう途中で雨が降り始め、
快速に乗り換えた瞬間、豪雨。
電車は速度を落としてノロノロ運転。
俺は心の中で
「止まるなよ……止まるなよ……」
と祈り続けた。
稲毛駅に着いて一安心したのも束の間。
駅を出た瞬間、そこはもう 別世界。
冠水、濁流、下り坂は川のように水が流れ落ち、
家の近くの水路は橋の下ギリギリまで水位が迫っていた。
さすがの俺も身の危険を感じ、
安全なルートを探りながら慎重に帰宅した。
帰宅後:豪雨と酒とカヤック理論
帰宅すると、
もう流星群だの車中泊だの言ってる場合じゃない。
「水路が氾濫したら車もヤバい」
「これは不味いぞ」
と祈るしかない状況。
しかしシャワーを浴び、
ビールを飲み、焼酎をかっ喰らっていると、
まあ当然、俺のことだからメートルが上がってくる。
「もし水路が氾濫して水浸しになったってよ、 うちにはカヤックがあるじゃねーか。 問題ねーぞ、ばーろー」
などとくだを巻き始め、
その後の記憶はない。
気がつけば朝4時。
流星群どころか、
俺の記憶の方が流れ星みたいに消えていた。
8月14日早朝:静かな朝と空っぽのセブンイレブン
朝4時、豪雨は止んでいた。
明るくなり始めた5時、腹が減っては戦ができぬとセブンへ。
案の定、商品棚はスッカラカン。
選択肢ゼロの中で、棚にぽつんと佇む
「ちいかわ・限定・島ラーメン」
を手に取るしかなかった。
<ちいかわ・島ラーメンの詳細は別記事で書くよ(そのうちな)>
家人にはラス1のミックスサンドを確保。
ノンアルビールも買って帰宅した。
豪雨の夜を泥酔で終えた翌朝に、
ちいかわラーメンを抱えて帰る俺。
人生は予想外の連続だ。
墓参りへ:渋滞と放置車両の中を走る
朝飯を済ませニュースを見ると、
県内の被害状況が次々と映し出される。
「墓参り行ってる場合じゃないかも」
「いや、明日になったって状況は変わらんだろ」
迷いに迷った末、7時半に出発。
道路には水没して動けなくなった放置車両がゴロゴロ。
渋滞だらけ。
渋滞の中で気づく。
「花、忘れた。」
出ばなを大きくくじかれ、家へ戻る。
仕切り直して成田へ向かうが、普段の倍以上の時間がかかった。
祖父母の墓参りを済ませ、
船橋の父母の墓へ向かうもこちらも渋滞地獄。
墓参り2件を終えた頃には、
すでに12時を回っていた。
銀行の相続手続きは諦め、
腹も減ったのでバーミヤンへ。
バーミヤン:バミ郎そばとの運命の出会い
本当は話題の「台湾大からあげチャーハン」を食べようと思ったが、
ブロガーの性としては新しいものを選びたい。
バーミヤン「台湾大からあげチャーハン」実食。胡椒で化ける一杯だった | まあ食おう
そこで目に飛び込んできたのが
「バミ郎そば」
極太ワシワシ麺、
厚切り焼豚、
もやし300g、
ニンニク、背脂、味玉。
二郎インスパイア系の暴力的フォルムに
俺は一目ぼれした。
提供10分の衝撃
注文してから10分とかからずに着丼。
昼時の混雑で10分はありえねぇだろ。
思わず心の中で叫んだ。
「こりゃレンチン1500W調理じゃねぇのかよ」
もちろんそんなわけはない……はずだが、
疑ってしまうほどの異常な早さだった。
実食:比較対象はヨシトミ、分が悪すぎた
で、肝心のお味の方はと言うとだ。
そもそも俺は二郎系とか二郎インスパイア系とか、
過去に 1度しか食べたことがない。
ほれ、二郎系のお店ってどこも人気で
30分や1時間待ちが当たり前じゃん。
そこまでして食いたいと思うほど、
俺はラーメンマニアではない。
だから二郎を語る資格なんてないわけだ(笑)
でもまあ唯一食べたのが、
稲毛の大人気店 「ヨシトミ」 だったんでな。
ヨシトミのはマジで旨かった。
「二郎系ってこんな旨いんだ」って感動したもんな。
で、だ。
そのヨシトミとバミ郎を比べちゃったらさ……
いや、比べるのは悪いよな。
悪いんだけど──
比べちゃったら、そりゃヨシトミの勝ちだわ。
極太ワシワシ麺の存在感はある。
背脂もニンニクも“らしさ”は出てる。
焼豚も厚切りで頑張ってる。
でも、どうしても
「チェーン店の限界」
ってやつが顔を出す。
スープの深み、
麺の小麦感、
背脂のキレ、
全体の一体感。
そのあたりは、
やっぱり本家インスパイア系の名店には敵わない。
もちろん、
「バーミヤンでこのレベルを出してくるのはすげぇ」
とは思ったよ。
でも、ヨシトミを知ってしまった俺には、
どうしても比較の天秤が傾いてしまう。
総評:普通に旨い。だが、二郎系の壁は高かった
あらためて言おう。
……旨くない!って言うしかないじゃん(笑)
もちろん、コンビニで売ってる“二郎っぽいレンチンタイプ”よりは
圧倒的に上。
でも、俺の二郎系経験値は低いとはいえ、
唯一食べた稲毛の名店「ヨシトミ」が あまりにも旨すぎたんだよな。
あれを基準にしちゃったら、
どうしてもバミ郎そばは分が悪い。
とはいえ、
「バーミヤンで気楽に二郎系を食べられる」
って意味では、これはこれで価値がある。
背脂もニンニクもちゃんと“らしさ”は出てるし、
極太ワシワシ麺も頑張ってる。
チェーン店でこの方向性をやるのは
正直すごいと思う。
だから総評としては——
「普通に旨い」
バミ郎そば、60点。
悪くなかったよ、バミ郎そば。







