皆さんこんにちは

救急で看護師として働きつつ

男性看護師ならだれもが知っているブロガーを目指す

パパナースのヒロですグラサン

 

先日ニュースをみて腹が立ちました

 

発熱で受診し

コロナと診断されたから診療費を返せという

めちゃくちゃな言い分のモンスター  


警察まで出動したのに

民事だから介入できない!?

無銭飲食と同じ言い訳のやつを野放しにした警察に

失望しました

 

コロナ陽性の診断を受けた後に

別の医療機関でPCRをして陰性だったので

お宅で出た陽性を取り消せというモンスター

 

だから有名人がこういう特例を作るからいけないんです

 

 

さて緊急事態宣言が広がっている第5波は

どこの医療機関の先生も

「これは本当にヤバイ」

と言っているのに

本当に町中からはその危機感が伝わってきません!!

 

 

そこで今回のテーマは

【無責任コロナ】

政治も医者もあなたを守れませんよ!?

 

TOPICS

自宅療養者に医療は不要?

②中等症の肺炎で入院!?

③重症コロナは運次第!?

④「野戦病院が求められている」は超やばい!!

 

では早速見ていきましょう

 

①自宅療養者に医療は不要!?

普段の医療を考えるときに

風邪を引いたり

ケガをしたときに

自宅にいるのはどんな人をイメージしますか!?

 

「このくらいなら家で寝てればよくなる」

「そのうちよくなるからほっておいても大丈夫」

このレベルを創造されている方

 

今コロナもそうですが

コロナのせいで他の診療科の病院もコロナを優先して受け入れなさい

なんてお触れが出たせいで

「病院に入院したくてもできない」

こういう人が増えています

 

もちろん社会的な入院は好ましくないですが

医療が必要であるにもかかわらず、

自宅療養するほかないという人

増えています

 

こういう話をすると

若い方は「病院なんて俺らには無関係」

ということを言われる方がいますが

そんなあなたがまさかの病気にかかって救急車で運んでほしい時

病院搬送まで1時間かかり

一生後遺症を抱えて暮らさないといけなくなったら

そのやるせなさを誰かにぶつけたくなりませんか!?

 

病院は今

その「まさかの私が」という急病人を受け入れるのも難しい状況です

 

コロナで言えばだれが重症化するか全くわかりません

あなたが明日交通事故に合わない補償もありません

 

その時のための救急医療が崩壊しているのです

 

重要なことは

重症化させないことと

感染しないことです

 

ワクチンは打てるなら早期に打つこと

おかしいと思ったら放置しないで受診をすること

そして感染しないために派手な行動は慎んで

マスクと手指消毒の徹底をすること

 

あなたの命を守れる保証ができない

それでもあなたは家族旅行を強行しますか!?

医療従事者も人間なので遊んでいて感染した人に

どうも心のどこかでは易しくなれない部分があります

 

家族全員が感染して家族内で死者が出ても

仕方ないと割り切れますか!?

場合によっては家族の中で命の選別が必要になるかもしれません

 

ターミナル駅を通勤する私の前を

家族連れが土曜日なのでたくさん旅行に出かけています…

「先日も家族旅行後に家族全員感染」

という方が入院されましたが、

本音を言えば

「ばか野郎」と言ってやりたいです

 

せめて腰からアルコールでもぶら下げていたら

見る目も多少変わりますが…

 

 

 

②中等症肺炎で入院!?

病院に入院できるのは中等症Ⅱだとか

言われますが

 

一般の方の軽症、中等症、重症と

私たち医療従事者とは認識の不一致があります

 

 

症状が軽いから軽症ではありません

 

医療依存度と言って

医療が介入しないと重症化や急変、

死亡のリスクがどの程度あるか

 

決して「本人がどの程度困っているか」は

ではありません

 

ですからあなたが呼吸苦を感じて苦しいと思っていても

呼吸状態や全身状態を医学的に見て

低リスクと判断されれば

入院はできませんということになります

 

それでも災害級の感染状況でなければ

(具体的には第4波までは)

困っているなら入院させてあげよう

ということも可能でしたが、

 

今の状況は入院が必要と普段なら判断するレベルの人も

重症度に照らし合わせて優先順位を決めているので

普段なら入院をお勧めするレベルの人も

帰宅せざるを得ない状況が増えています

 

自宅療養者はいつ急変するのかの不安を抱えながら

いらっしゃるという意味では

辛い思いをされていると思います

 

是非、町医者がもっと本気になれ!!

と言いたいです

 

そういえば最近町医者の組合長さんは

出てこれなくなったのでしょうか!?

 

そもそも若い体力も充実している世代が

肺炎と診断される割合なんて

そもそも少ないはずで

それが何万人といるわけです


肺炎と診断された時点でおそらく

相当辛いはずなずなのに入院はできない…

これが今、課されている社会一般の常識になっていること自体

かなりまずい状況です



 

③重症コロナは生存できるか運次第!?

重症といわれる方は一般的には状態の悪い人

というイメージを持ちますが

それはこのコロナ禍では間違いです

 

 

重症ベッドに入るのは

本来コロナでなければ当面死ななかったであろう健康体だった人です

 

ということは

高齢者や基礎疾患を抱えた方というのは

相対的に見て

5年、10年生存率は下がりますので

重症な症状であっても

重症病床でなされるような治療は受けられない

 

そして一部の人が勘違いしているのは

患者が増えたのならベッドや

医療従事者を増やせばいいではないか

というザど素人の考え

これは先日間違いということは書きましたので

そちらをお読みください

 

 

そしてここからが本題!!

今までであれば

助かったであろう人が重症ベッドに入っていましたが、

若くても治療への反応が得らえにくい方

つまりすぐによくならない人に関しては

他の重症者を助けるために中等症病床へ移動ということも

あるようです

 

そいうか

コロナの治療に関して言えば

免疫機能が戻ってくるまでの時間稼ぎくらいしか

なかなか有効な治療はありません

 

酸素投与も、人工呼吸器もECMOも

全て呼吸を補助するためのものであり、

治療ではありません!!

 

施設によって治療法は多少異なりますが

ステロイド投与や抗菌薬投与をしたり

重症者には半日以上

腹臥位で過ごすだけ

というところもあるそうです

(実はこれがかなり効いてるっぽいが…)

 

つまりコロナにかかって快方に向かえるかどうかは

病院に入院できるかではありません

あなたに治すだけの免疫力が残っているか

それにかかっており、

 

私たち医療従事者が「助かりますか?」と聞かれると

「本人の体力(免疫)次第です」

 

 

と答えるのは

もはや神頼みなのか

運次第なのかはわかりませんが

私たちにも助かるかどうかは分かりませんということです

 

④「野戦病院が求められている」は超やばい!?

 

大阪府知事がコロナ病床確保のため

野戦病院の構想について言及しました

 

 

これを聞いて一般の方はどう思ったでしょうか!?

 

「病床確保できるならめちゃくちゃいいじゃないか」

「命最優先だからいいこと間違いなし」

そう思った方は

医療のことを知らなすぎます!!

 

医療をサービスとして考えるときに

その質を言及しないのが流行りなのでしょうか!?

 

そうでなくても医療にとって絶対大丈夫なんてことはありません!!

採血一つ見てって10回にうまい人でも2,3回は失敗します

 

それが新人なら6-7回かもしれません

ミスの頻度だって日ごろからバリバリ現場でバリバリやっている人なら

1-2割のミス確率が

不慣れなパートなら3-4割

元々組織になじめずに辞めたけどコロナを機に復帰した人なら

4-5割はミスをするかもしれません

 

手術を失敗しました

間違った薬を投与しました

採血しようとして神経を傷つけて手が動かなくなりました

 

こんなことが口コミで聞いていたらあなたはそこに

命を預けられますか!?

 

熟練した医療者が

新たに仲間入りした新人を育てつつ

ミスのないようにかつ

助かる命を落とさないために自分の身体と頭をフル稼働して

やっと対応しているのが医療現場です

 

「多少の質の低下」なんてありません!!

扱っているのは命ですから

 

潜在看護師を過大評価しすぎているのは

危険でしかありません

 

 

「野戦病院という言葉だからってそこまでひどくないでしょう!?」

なんて思っていませんか!?

 

国や自治体の事業には大きなお金が動いています

ワクチン接種がその証拠で

医者なら日給10万近いところもあったり

看護師でも3-4万くらい稼げたりします

 

お金に釣られて気軽に動けるのは

普段現役バリバリで働いていない方が多いでしょうね

 

結婚や妊娠、家庭の事情で辞める方もいますが

少なからず、「看護師には向かない」と自覚してやめた方

管理職となっていち看護師としては現場では使いものにならない

定年退職後の看護師が

施設内で感染を拡大させないように配慮しながら

急変の兆候を見逃さずにケア

 

私ならコロナになってもそこにはいきません

  医療の質を無視なんて

出来るはずがありません

 それでも政治家は

医療従事者がいないところで亡くなれば

政治家の責任

医療従事者の前で亡くなれば(質は悪くても)

仕方がなかった


野戦病院構想は

人の命を守るためでもありますが

政治家の責任逃れの最有力策

なのです

 

まとめ

・入院希望しても自宅療養、救急車呼んでも運んでもらえない現状

・中等症の肺炎はかなりきついが入院できないのが現状

・重症化したら生存できるかは医者も保証出来ません

・野戦病院は「質は△」でも

政治家的には責任転嫁出来るから◯

 

最後までお読みいただきありがとうございました

次回も皆さんのためになる記事を目指して書いていきます

少しでも興味を持っていただいた方

医療従事者の方は

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それでは今日もいい日になりますように

Good luckチョキ