皆さま、大変ご無沙汰しております。



本日よりまた更新していきたいと

考えております。



少しずつの更新にはなるかと

思いますが、

今後とも、よろしくお願い致します。





さて、本日は、

自閉症スペクトラムの子どもの

気持ちの捉え方についてのお話です。





自閉症スペクトラムの子どもは、
他人の気持ちが

わかりづらいのは、
よく耳にする話です。





それ故、人の嫌がることを
悪びれもなくやってしまったりして、
人から誤解されることも

少なくありません。







しかし、自閉症スペクトラムの子どもは、



実は、自分の気持ちさえも、

きちんと認識できていない

場合があります。




自閉症スペクトラムは、
社会性の障害のため、自分の気持ちを
言葉で表現したり、

表情に出したりするのが苦手です。





喜んだり、怒ったりなど、基本的な感情は、
理解できても、
驚きや戸惑いなど、
複雑で捉えにくい感情に対しては、
途端に扱いが難しくなります。






そうして、捉えにくい感情には、
全て『不快な気持ち』として処理し、
怒りで表したりする

場合もあります。





自分の気持ちがうまく処理できない場合、
「なんだか嫌な気持ち」をパニックで
示したり、攻撃的になったりします。




ですから、他者の気持ちを理解するのも、
もちろん大切なのですが、





まずは、自分の気持ちを
理解することから
始めてみることが大切です。





そうすることで、自分の感情を
上手くコントロールする方法も
身に付けられるのです。





具体的な方法

としては、感情と言葉の意味を

マッチさせることから始めましょう。





感情が分かりにくいと言えど、
感情がないわけではありません。






当たり前ですが、
「嬉しい」や「楽しい」、「悲しい」といった
感情は持ち合わせて
います。






しかし、そういった感情を
どのように呼ぶのかが
彼らには、いまいち
ピンときていないのです。






ですから、


「笑っているときは、どんな気持ち?」



「泣いているときは、どんな気持ち?」



「たたきたくなるのは、どんな気持ち?」



「震えているのは、どんな気持ち?」


など、動作と感情をリンク

させてあげると、子どもは、

感情の理解をしやすくなります。




また、顔の表情を見て、
「これはどんな気持ち?」
と考えるのも良いでしょう。




例えば、以下のように、
いろいろな表情のイラストと感情を
当てはめるトレーニングも有効です。









自閉症スペクトラムの子どもは、
気持ちの切り替えも苦手です。




これは、こだわりの部分でも
当てはまるのですが、
良くも悪くも変化を嫌います。




こだわりについては、
気持ちの切り替えも、
1つの変化

と考えることができます。




嫌な気持ちになってしまえば、
変化を嫌うが故に、
ずるずると引きずってしまいます。






ですから、保護者の方々は、
気持ちの切り替えを

促す言葉かけ
していく必要もあるのです。




「いつまでも落ち込んでないで、
体を動かしたら、楽な気持ちになるよ。
よし、一緒に走りにいこうか!!」



などと、気持ちを切り替える方法を
提示してあげると、
子どもも行動に移しやすくなります。




最後に注意する

ことがあります。




感情面のスキルトレーニングは、
気持ちが安定しているとき

に行うようにしてください。





いろいろな感情が交錯している状態では、
混乱してしまい、変に興奮してしまったり、
不快感を生んでしまったりする可能性が
あります。





ですから、感情面のスキルトレーニングは、
気持ちが落ち着いてるときに、
行うようにしてください。





動作や表情を丁寧に言葉と照らし合わせ、
「こんな気持ちがあったんだ!!」

と、感情面での発見をたくさんしていき、




「あ、ぼくはあのとき、
こんな気持ちだったんだ!!」


と、過去の自分をふり返り、
感情のコントロールができるように
なれればと思います。


最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。